物理 NIC から vNIC、vNIC から物理 NIC、vNIC から vNIC、VTEP から VTEP のネットワーク遅延統計を測定するように、ネットワーク内の ESXi ホストを構成できます。

構成を行うには、NSX REST API を使用する必要があります。次の手順では、様々なネットワーク遅延の統計情報の計算を構成するときに使用する NSX ポリシー API について説明します。API スキーマ、要求の例、応答の例、API のエラー メッセージの詳細については、『NSX API ガイド』を参照してください。

前提条件

ネットワーク遅延の統計測定を構成する vCenter Server 管理のホストとスタンドアローン ESXi ホストの両方が NSX に対して準備されている必要があります。つまり、NSX コンポーネントがネットワーク内のすべての ESXi ホストにインストールされている必要があります。

手順

  1. vNIC から vNIC、物理 NIC から vNIC、vNIC から 物理 NIC のネットワーク遅延の統計を計算するには、次の操作を行います。
    1. 次の PUT API を使用して、静的メンバーとしてホスト トランスポート ノードを含むグループを作成します。
      PUT https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/domains/<domain-id>/groups/<group-id>

      この PUT API の要求ペイロードで、次の例のように、ホスト トランスポート ノード ID を expression パラメータで指定します。

      PUT 要求の例:
      PUT https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/domains/default/groups/TNGroup
      
      {
          "expression": [
              {
                  "paths": [
                      "/infra/sites/default/enforcement-points/default/host-transport-nodes/4efdb573-fcce-43ff-8b35-dac583a86239"
                  ],
                  "resource_type": "PathExpression"
              }
          ],
          "extended_expression": [],
          "reference": false,
          "group_type": [],
          "resource_type": "Group",
          "id": "TNGroup",
          "display_name": "TNGroup",
          "path": "/infra/domains/default/groups/TNGroup",
          "relative_path": "TNGroup",
          "parent_path": "/infra/domains/default"
      }

      この要求の例では、expression パラメータに単一のホスト トランスポート ノード ID が含まれています。

    2. 次の PUT API を使用して、遅延プロファイルを作成します。
      PUT https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/latency-profiles/<profile-id>

      デフォルトでは、ホスト トランスポート ノードのすべての vNIC に対して、vNIC から vNIC の遅延が測定されます。

      この API の要求本文で、次の情報を構成します。
      • ホストの物理 NIC 遅延を有効または無効にします。有効にすると、ホスト トランスポート ノードの各 vNIC に対して、物理 NIC から vNIC と vNIC から物理 NIC の遅延が計算されます。
      • サンプリング レートまたはサンプリング間隔のいずれかを指定します。両方は指定できません。
      • 前の手順で作成したグループのパスを指定します。
      PUT 要求の例:
      PUT https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/latency-profiles/profile1
          {
            "sampling_rate": 100,
            "pnic_latency_enabled": false,
            "applied_to_group_path": "/infra/domains/default/groups/TNGroup"
          }
  2. VTEP から VTEP の遅延の統計を測定するには、BFD 健全性モニタリング プロファイルで遅延を有効にします。これは、トランスポート ゾーン プロファイルのリソース タイプです。次の PUT API を実行します。
    PUT https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/transport-zone-profiles/<tz-profile-id>

次のタスク

統計情報を外部コレクタにエクスポートして、ネットワークに関する詳細な分析を行い、ネットワーク固有の遅延の問題を解決します。