ベアメタル Edge でブリッジを構成する場合、特定の制約はありません。ただし、NSX Edge 仮想マシンでブリッジを実行する予定がある場合は、このセクションを参照して、vSphere インフラストラクチャで実行する特定の構成について理解してください。
たとえば、このシナリオでは、トランスポート ノード ESXi 1 で 2 台の仮想マシン VM1 と VM2 がオーバーレイ セグメント S に接続しています。ESXi ホスト 2 で実行されている Edge 仮想マシンでインスタンス化されたブリッジにより、仮想マシンは図の右側にある物理ホストとレイヤー 2 で通信を行うことができます。ESXi 1 の TEP(トンネル エンドポイント)は、VM1/VM2 からのトラフィックをカプセル化し、Edge 仮想マシンの TEP に転送します。次に、ブリッジがトラフィックのカプセル化を解除し、VLAN ID 10 のタグが付いたトラフィックを VLAN アップリンクに送信します。その後、トラフィックは物理ホストに送信されます。
オプション 1:Edge 仮想マシンが VSS ポートグループ上にある
このオプションは、Edge 仮想マシンが VSS(vSphere 標準スイッチ)に接続されている場合に使用します。無作為検出モードと偽装転送を有効にする必要があります。
- ポートグループに無作為検出モードを設定します。
- ポートグループで偽装転送を許可します。
- 次のコマンドを実行して、Edge 仮想マシンが実行されている ESXi ホストでリバース フィルタを有効にします。
esxcli system settings advanced set -o /Net/ReversePathFwdCheckPromisc -i 1
次に、以下の手順でポートグループの無作為検出モードを無効にして有効にします。- ポートグループの設定を編集します。
- 無作為検出モードを無効にして、設定を保存します。
- ポートグループの設定を再度編集します。
- 無作為検出モードを有効にして、設定を保存します。
- 同じ VLAN のセットを共有する同じホスト上に、無作為検出モードのポート グループが他にないことを確認します。
- ポート グループに接続されている他の仮想マシンを同じホスト上で無差別モードで実行しないようにします。このモードで実行すると、トラフィックがすべての仮想マシンにレプリケートされ、パフォーマンスに影響します。
オプション 2a:Edge 仮想マシンが VDS 6.6.0 以降のポートグループ上にある
このオプションは、Edge 仮想マシンが VDS (vSphere Distributed Switch) に接続されている場合に使用します。ESXi 6.7 以降と VDS 6.6.0 以降を実行している必要があります。
- 分散ポートグループで [ユニキャスト フラッディングの許可] オプションを使用して、MAC ラーニングを有効にします。
vSphere 8.0 以降では、分散ポートグループ構成で、Mac ラーニングを有効にするユーザー インターフェイス オプションを使用できます。以前のリリースでは、VIM API DVSMacLearningPolicy を使用して、allowUnicastFlooding を
true
に設定する必要があります。
オプション 2b:Edge 仮想マシンが VDS 6.5.0 以降のポートグループ上にある
このオプションは、Edge 仮想マシンが VDS に接続されている場合に使用します。無作為検出モードと偽装転送を有効にします。
- 分散ポートグループに無作為検出モードを設定します。
- 分散ポートグループで偽装転送を許可します。
- 次のコマンドを実行して、Edge 仮想マシンが実行されている ESXi ホストでリバース フィルタを有効にします。
esxcli system settings advanced set -o /Net/ReversePathFwdCheckPromisc -i 1
次に、以下の手順で分散ポートグループの無作為検出モードを無効にして有効にします。- 分散ポートグループの設定を編集します。
- 無作為検出モードを無効にして、設定を保存します。
- 分散ポートグループの設定を再度編集します。
- 無作為検出モードを有効にして、設定を保存します。
- 同じ VLAN のセットを共有する同じホスト上に、無作為検出モードの分散ポート グループが他にないことを確認します。
- 分散ポートグループに接続されている他の仮想マシンを同じホスト上で無差別モードで実行しないようにします。このモードで実行すると、トラフィックがすべての仮想マシンにレプリケートされ、パフォーマンスに影響します。
オプション 3:Edge 仮想マシンが NSX セグメントに接続している
NSX がインストールされているホストに Edge が展開されている場合、Edge を VLAN セグメントに接続して、推奨の構成オプションである MAC ラーニングを使用できます。
- の順にクリックします。
- [MAC ラーニング] を有効にします。これにより、[不明なユニキャスト フラッディング] も有効になります。すべてのシナリオでブリッジが機能するように、フラッディング オプションを有効のままにします。
- [保存] をクリックします。
の順に移動して、新しい MAC アドレス検出セグメント プロファイルを作成します。
- メニュー アイコン(3 つのドット)をクリックし、[編集] を選択します。
- [セグメント プロファイル] セクションを展開して、[MAC アドレス検出] プロファイルに上で作成したプロファイルを設定します。
の順に移動して、Edge で使用されているセグメントを編集します。
注: セグメントを VLAN 0 にブリッジし、このセグメントで分散ルーターを使用している場合に、MAC ラーニングを使用すると、ゲートウェイが VLAN 0 トラフィックをルーティングしないことがあります。このシナリオでは、オプション 3 を使用しないでください。Edge 仮想マシンが、NSX for vSphere 用に準備された VDS の分散ポートグループに接続されている場合は、オプション 2a を使用しないでください。