VMware Container Networking バージョンを新しいリリースにアップグレードした場合は、登録済みの Antrea コンテナ クラスタ内の Antrea-NSX インターワーキング展開も一緒にアップグレードする必要があります。

前提条件

  1. NSX に登録されている Antrea コンテナ クラスタの VMware Container Networking バージョンは、正常にアップグレードする必要があります。
  2. Antrea コンテナ クラスタを NSX に登録するための前提条件」に記載されている次の前提条件の手順のみを実行してください。このリンクの前提条件となるその他の手順はスキップしてください。
    • Kubernetes クラスタから Antrea バージョンを特定します。
    • Antrea-NSX インターワーキング ZIP ファイルをダウンロードします。
    • コンテナ イメージをコンテナ レジストリにインポートします。

      interworking.yaml および deregisterjob.yaml ファイルを編集し、イメージの URL をインポートされたイメージまたはオンライン イメージの URL に更新します。

手順

  1. 次の kubectl コマンドを実行して、登録ジョブと antrea-interworking 展開を削除します。
    kubectl delete job register -n vmware-system-antrea --ignore-not-found
    kubectl delete deployment antrea-interworking -n vmware-system-antrea --ignore-not-found
    注: このネームスペース内の vmware-system-antrea ネームスペース、configmaps、シークレットは削除しないでください。
  2. 次の kubectl コマンドを実行して、interworking.yaml ファイルを Kubernetes API サーバに送信し、アップグレードをトリガします。
    kubectl apply -f interworking.yaml
    注: interworking.yaml のみを送信する必要があります。アップグレード プロセスで bootstrap-config.yaml ファイルは必要ありません。
  3. 次の kubectl コマンドを実行して、vmware-system-antrea ネームスペース内のすべてのポッドを一覧表示します。
    kubectl get pods -o wide -n vmware-system-antrea
    register-xxx ポッドの状態が「 実行中」であることを確認します。 Antrea コンテナ クラスタはすでに NSX に登録されているため、register-xxx ポッドは登録プロセスをスキップし、状態はすぐに「 完了」に変わります。古い interworking-yyy ポッドの状態が「 終了」に変わり、新しい interworking-zzz ポッドの状態が「 実行中」に変わります。

    新しい interworking-zzz ポッドの状態が「実行中」で、準備完了コンテナが「4/4」の場合、コンテナを再起動する必要はありません。アップグレードは成功しています。

    #Example output:
    
    NAME                            READY   STATUS    RESTARTS   AGE   IP              NODE              NOMINATED NODE   READINESS GATES
    interworking-7764988ddd-wnvcg   4/4     Running   0          29s   192.168.x.y     example-node-10   <none>           <none>
  4. 次の kubectl コマンドを実行して、新しい interworking-zzz ポッドが新しいイメージを使用しており、イメージの URL が想定どおりであることを確認します。
    「interworking-7764988ddd-wnvcg」というポッド名を、前の手順の kubectl get pods コマンドの出力に表示された実際のポッド名に置き換えます。
    kubectl get pods -o yaml interworking-7764988ddd-wnvcg -n vmware-system-antrea | grep image:
    
    # Example output:
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0
        image: vmware.io/antrea/interworking:0.11.0