PCG を Microsoft Azure VNet に展開するには、次の手順を実行します。

PCG を展開する VNet は、他の VNet が接続できるトランジット VNet(コンピューティング VNet と呼ばれる)として機能できます。この VNet は仮想マシンを管理し自己管理 VNet として機能することもできます。

PCG を展開するには次の手順を実行します。既存のトランジット VNet にリンクする場合は、トランジット VPC または VNet へのリンクを参照してください。

前提条件

  • オンプレミスに NSX Cloud コンポーネントを展開している場合、VNet がオンプレミスの NSX に接続されていることを確認します。

    Microsoft Azure に NSX Cloud コンポーネントを展開している場合、VNet が NSX Cloud 管理 VNet とピアリングされていることを確認します。展開アーキテクチャの詳細については、NSX Cloud マーケットプレイス イメージを使用した Microsoft Azure での NSX Cloud コンポーネントの展開を参照してください。
  • Microsoft Azure サブスクリプションが CSM に追加されていることを確認します。
  • PCG を展開している VNet に必須のサブネット(アップリンクダウンリンク管理)が配置されていることを確認します。高可用性を実現するには、プライマリ PCG と異なるセカンダリ PCG にアップリンク サブネットが必要です。

手順

  1. エンタープライズ管理者ロールを持つアカウントを使用して、CSM にログインします。
  2. [クラウド] > [Azure] をクリックし、[VNet] タブに移動します。
  3. PCG を展開する VNet をクリックします。
  4. [ゲートウェイの展開] をクリックします。[ゲートウェイの展開] ウィザードが開きます。
  5. 一般的なプロパティについては、次のガイドラインを考慮します。
    オプション 説明
    SSH パブリック キー PCG の展開で検証でするための SSH パブリック キーを指定します。これは、PCG の展開ごとに必要です。
    NSX Tools による管理 Native Cloud 強制モード にワークロード仮想マシンをオンボーディングするには、デフォルトの無効な状態のままにしておきます。ワークロード仮想マシンに NSX Tools をインストールして NSX 強制モード を使用する場合は、このオプションを有効にします。
    関連付けられている VNet の検疫ポリシー NSX Tools (NSX 強制モード) を使用してワークロード仮想マシンを管理する場合にのみ、検疫ポリシーの設定を変更できます。検疫ポリシーは、Native Cloud 強制モード で常に有効になっています。

    PCG を初めて展開する場合は、デフォルトの[無効]モードのままにします。この値は、仮想マシンのオンボーディング後に変更できます。詳細については、『NSX 管理ガイド』の [検疫ポリシーの管理] を参照してください。

    NSX Tools の自動インストール これは、NSX Tools で管理を有効にした場合にのみ使用できます。選択すると、トランジット/自己管理/リンク コンピュート VNet 内で、nsx.network=default タグが適用されているすべてのワークロード仮想マシンに NSX Tools が自動的にインストールされます。
    ゲートウェイ接続モード

    パブリック クラウドとオンプレミスにインストールされている NSX 間の接続モードに応じて、パブリック IP アドレスまたはプライベート IP アドレスを使用して、CSM から PCG にアクセスできます。[自動検出] を選択すると、システムは最初に VGW 経由で CSM に接続しようとします。これに失敗した場合は、IGW 経由で接続します。システムが CSM に接続できない場合、展開は失敗します。

    詳細については、接続モード(オンプレミスとパブリック クラウド)が PCG の CSM 検出に及ぼす影響を参照してください。

    マーケットプレイス イメージの使用 このオプションは NSX 3.1.1 でのみ使用できます。

    このオプションは、互換性のあるマーケットプレイス イメージを Microsoft Azure に展開できる場合に、デフォルトで有効になります。詳細については、NSX Cloud マーケットプレイス イメージを使用した Microsoft Azure での NSX Cloud コンポーネントの展開を参照してください。
    Azure Marketplace 条件 マーケットプレイス イメージを使用して PCG を展開する場合は、Microsoft Azure の利用条件に同意する必要があります。NSX Cloud の規約は、ダウンロードして読むことができます。規約に同意して続行するには、チェックボックスをオンにします。
    ローカル ストレージ アカウント

    CSM に Microsoft Azure サブスクリプションを追加すると、Microsoft Azure ストレージ アカウントのリストが CSM で使用できるようになります。ドロップダウン メニューからストレージ アカウントを選択します。PCG の展開で CSM は、パブリックに使用可能な PCG の仮想ハードディスク (VHD) を、選択したリージョンのストレージ アカウントにコピーします。

    注: 前回の PCG の展開で、仮想ハードディスク イメージをリージョン内の該当のストレージ アカウントにコピーしている場合、以降の展開では、この場所のイメージが使用して展開時間を短縮します。
    仮想ハードディスクの URL 公開されている VMware のリポジトリで提供されない別の PCG イメージを使用する場合は、PCG の仮想ハードディスクの URL をここに入力できます。仮想ハードディスクは、この VNet が作成された同じアカウントと同じリージョンに配置されている必要があります。
    注: VHD は、正しい URL 形式にする必要があります。Microsoft Azure で [クリックしてコピー] オプションを使用することをお勧めします。
    プロキシ サーバ この PCG からインターネットに向かうトラフィックで使用するプロキシ サーバを選択します。プロキシ サーバは CSM で構成されます。CSM と同じプロキシ サーバがある場合はそれを選択するか、CSM とは異なるプロキシ サーバを選択するか、または [プロキシ サーバなし] を選択できます。

    CSM でプロキシ サーバを構成する方法の詳細については、(オプション)プロキシ サーバの構成 を参照してください。

  6. [次へ] をクリックします。
  7. [サブネット] では、次のガイドラインを考慮します。
    オプション 説明
    NSX クラウド ゲートウェイの HA の有効化 高可用性を有効にするには、このオプションを選択します。
    サブネット 高可用性を有効にするには、このオプションを選択します。
    管理 NIC のパブリック IP アドレス [新しい IP アドレスの割り当て] を選択して、管理 NIC にパブリック IP アドレスを指定します。空いているパブリック IP アドレスを再利用する場合は、パブリック IP アドレスを手動で指定できます。
    アップリンク NIC のパブリック IP アドレス [新しい IP アドレスの割り当て] を選択して、アップリンク NIC にパブリック IP アドレスを指定します。空いているパブリック IP アドレスを再利用する場合は、パブリック IP アドレスを手動で指定できます。

次のタスク

NSX 管理ガイド』のNSX Cloud の使用の手順に沿って操作します。