NSX Manager または他の NSX アプライアンスをインストールする前に、環境がサポートされている要件を満たしていることを確認します。

ホスト トランスポート ノードでサポートされているハイパーバイザー

ハイパーバイザー バージョン CPU コア メモリ
vSphere サポート対象の vSphere バージョン 4 16 GB
注: vSphere ESXi バージョン 7.x.x を実行しているハイパーバイザー ホストでメモリ エラーが発生しないようにするには、 NSX Manager を展開する前に 16 GB 以上のメモリが使用可能であることを確認します。
表 1. NSX Manager でサポートされているホスト
サポートの説明 ハイパーバイザー
ESXi サポート対象のホストについては、VMware 製品互換性マトリクスを参照してください。

ESXi ホストに対しては、NSXvSphere 6.7 EP6 以降でホスト プロファイルおよび Auto Deploy 機能をサポートします。詳細については、『VMware ESXi のインストールとセットアップ』の「vSphere Auto Deploy について」を参照してください。

注意: RHEL と Ubuntu で yum update コマンドを実行すると、カーネルのバージョンが更新されることがあります。バージョンが 4.19.x 以前でないと、 NSX との互換性はなくなります。 yum update を実行する場合は、カーネルの自動更新を無効にします。また、 yum install を実行した後、 NSX が該当のカーネルのバージョンをサポートしていることを確認します。

ハイパーバイザー ホストのネットワーク要件

使用する NIC カードは、 NSX が実行されている ESXi のバージョンと互換性がある必要があります。サポートされている NIC カードについては、 VMware 互換性ガイド を参照してください。NIC カード ベンダーでサポートされているドライバについては、 サポートされているドライバのファームウェア バージョンを参照してください。
ヒント: 互換性ガイドで互換性のあるカードをすばやく識別するには、次の基準を適用します。
  • [I/O デバイス タイプ] で、ネットワーク を選択します。
  • サポートされている GENEVE カプセル化を使用するには、[機能] で、GENEVE オプションを選択します。
  • 拡張データ パスを使用するには、N-VDS 拡張データ パス を選択します。

拡張データ パスの NIC ドライバ

My VMware 画面からサポート対象の NIC ドライバをダウンロードします。

NIC カード NIC ドライバ

Intel 82599

ixgben 1.1.0.26-1OEM.670.0.0.7535516

Intel(R) Ethernet Controller X710 for 10GbE SFP+

Intel(R) Ethernet Controller XL710 for 40GbE QSFP+

i40en 1.2.0.0-1OEM.670.0.0.8169922

Cisco VIC 1400 シリーズ nenic_ens

NSX Manager 仮想マシンのリソース要件

シン仮想ディスクのサイズは 3.8 GB、シック仮想ディスクのサイズは 300 GB です。

アプライアンスのサイズ メモリ vCPU シェア 予約 ディスク容量 仮想マシンのハードウェア バージョン
NSX Manager 極小規模(NSX 3.0 以降) 8 GB 2 81920(標準) 8192 MB 300 GB 10 以降
NSX Manager の小規模な仮想マシン(NSX 2.5.1 以降) 16 GB 4 163840(標準) 16384 MB 300 GB 10 以降
NSX Manager の中規模の仮想マシン 24 GB 6 245760(標準) 24576 MB 300 GB 10 以降
NSX Manager の大規模な仮想マシン 48 GB 12 491520(標準) 49152 MB 300 GB 10 以降
注: NSX Manager では、これまで個別のアプライアンスを必要としていた複数のロールを提供しています。これには、ポリシー ロール、管理プレーン ロール、中央制御プレーン ロールが含まれます。中央制御プレーン ロールは、これまで NSX Controller アプライアンスによって提供されていました。
  • 極小規模な仮想マシンのリソース サイズは、Cloud Service Manager アプライアンス (CSM) にのみ使用できます。必要に応じて、極小規模以上の仮想マシン サイズに CSM を展開します。詳細については、NSX Cloud の展開の概要を参照してください。

  • NSX Manager の小規模な仮想マシンのアプライアンス サイズは、ラボおよび POC(事前検証)の環境に適しています。本番環境では使用しないでください。

  • NSX Manager の中規模の仮想マシン アプライアンスのサイズは、展開時に自動的に選択されたアプライアンスのサイズで、標準的な本番環境に適しています。このアプライアンス サイズを使用して構成された NSX 管理クラスタは、最大 128 のハイパーバイザーをサポートできます。NSX 3.1 以降では、単一の NSX Manager クラスタがサポートされます。

  • NSX Manager の大規模な仮想マシンのアプライアンス サイズは、大規模な環境に適しています。このアプライアンス サイズを使用して構成された NSX 管理クラスタは、128 を超えるハイパーバイザーをサポートできます。

NSX Manager の大規模な仮想マシンのアプライアンス サイズを使用して最大のスケーリングを行う場合は、https://configmax.vmware.com/guest にある VMware Configuration Maximums ツールに移動し、製品リストから NSX を選択します。

言語サポート

NSX Manager は、英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、韓国語、繁体字中国語、スペイン語にローカライズされています。

NSX Manager のブラウザのサポート

NSX Manager には次のブラウザを使用することをおすすめします。

ブラウザ Windows 10 Mac OS X 10.13、10.14 Ubuntu 18.04
Google Chrome 80
Mozilla Firefox 72
Microsoft Edge 80
Apple Safari 13
注:
  • Internet Explorer はサポートされていません。
  • サポートされるブラウザの最小解像度は、1280 × 800 ピクセルです。
  • 言語サポート:NSX Manager は、英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、韓国語、繁体字中国語、スペイン語にローカライズされています。NSX Manager のローカライズではブラウザの言語設定が使用されるため、設定が目的の言語と一致することを確認してください。NSX Manager インターフェイス自体に言語プリファレンスはありません。

ネットワーク遅延の要件

NSX Manager クラスタの NSX Manager 間のネットワークの最大遅延は 10 ミリ秒です。

NSX Manager とトランスポート ノード間のネットワークの最大遅延は 150 ミリ秒です。

ストレージ要件

  • ディスク アクセスの遅延は 10 ミリ秒未満です。
  • NSX Manager は共有ストレージに配置することをおすすめします。
  • ストレージ障害の発生ですべての NSX Manager のファイル システムが読み取り専用モードにならないように、ストレージを高可用性にする必要があります。

    最適な高可用性ストレージ ソリューションを設計する方法については、ご使用のストレージ テクノロジーのドキュメントを参照してください。