NSX Manager で NSX-T セッションを開始して、Antrea Kubernetes クラスタ内のパケットのパスを追跡できます。現在、Antrea トレースフロー はユニキャスト トラフィックのパスのみを追跡できます。ブロードキャスト トラフィックとマルチキャスト トラフィックはサポートされていません。
注: マルチテナント
NSX 環境の場合、現在、
Antrea トレースフロー 機能はプロジェクトでサポートされていません。この機能は、
NSX 環境の
[デフォルト] ビュー(デフォルト領域)で使用する必要があります。
NSX-T セッションの送信元はポッドにする必要があります。宛先は同じ
Antrea Kubernetes クラスタ内のポッドまたはサービスにできます。
Antrea Kubernetes クラスタ内の次のタイプのトラフィックについて、パケットのパスを追跡できます。
- 同じノード上のポッド間トラフィック(ノード内トラフィック)
- ノード間のポッド間トラフィック(ノード間トラフィック)
- 同じノード上のポッドからサービスへのトラフィック
- ノード間のポッドからサービスへのトラフィック
- ポッドから任意の IP アドレス
注: 現在、
Antrea トレースフロー は、
Antrea Kubernetes クラスタと
NSX オーバーレイ ネットワーク間を移動するパケットのパスのトレースをサポートしていません。ただし、いくつかの回避策があります。詳細については、
Antrea Kubernetes クラスタと NSX オーバーレイ ネットワーク間のパケット フローをトレースするための回避策を参照してください。
NSX-T は、Antrea Kubernetes クラスタ ネットワークにテスト パケットを挿入し、パケットのフローをモニターします。パケットが送信元から宛先に送信されると、パケットのパスに沿ってさまざまなコンポーネントから観測結果が収集されます。これらの観測結果は NSX-T 出力に表示されます。ここには、パケットのパスのさまざまなコンポーネントが示されます。
前提条件
Antrea Kubernetes クラスタは、NSX に登録されています。
手順
結果
NSX-T の観測結果は表形式で表示されます。各観測結果について、次の情報がテーブルに表示されます。
- 観測タイプ
-
この列には次の値が使用されます。
観測タイプ 説明 配信済み パケットは、宛先ポッドまたはサービスに適切に配信されています。 ドロップ パケットは、ネットワーク ポリシーによってドロップされています。 受信済み パケットは、Kubernetes クラスタ内の別のノードから受信されています。 転送済み パケットは、次の論理ノードまたは Kubernetes クラスタ オブジェクトに転送されています。 - コンポーネント
-
この列には、送信元から宛先へのパスでテスト パケットが検出されたコンポーネントが表示されます。たとえば、IngressRule、EgressRule、SpoofGuard、Classification、Output などのコンポーネント値が表示されます。
コンポーネント名をクリックすると、ポップアップ ウィンドウに詳細が表示されます。
- タイムスタンプ
- 各観測の日時。