プロジェクトに NSX VPC を追加した後、1 つまたは複数の割り当てを追加して、ユーザーが NSX VPC で作成できる特定のタイプのオブジェクト数の上限を定義できます。

NSX VPC でオブジェクト タイプの割り当てを設定する場合、NSX VPC 内でユーザーが作成したそのタイプのオブジェクトの合計数が、その制限を超えることができないことを意味します。

たとえば、NSX VPC の 10 個のサブネットに割り当てを設定したとします。この場合、ユーザーが NSX VPC に追加できるサブネットの合計数は 10 個を超えることはできません。

シナリオ:同じオブジェクトの割り当てを同じ NSX VPC で複数回設定する

同じオブジェクトの割り当てを複数回設定し、同じ NSX VPC に適用できます。ただし、このような状況では、制限がより少ない割り当てが NSX VPC 内のそのオブジェクトに対して適用されます。例として、次の状況について考えてみましょう。

  1. ユーザー A は、グループ オブジェクトに割り当て 1 を作成し、制限を 100 として指定します。
  2. 割り当て 1 が、NSX VPC 1 に適用されます。
  3. その後、ユーザー A はグループ オブジェクトに割り当て 2 を作成し、制限を 50 として指定します。
  4. 割り当て 2 も NSX VPC 1 に適用されます。

この場合、システムは NSX VPC 1 のグループ オブジェクトに 50 の制限を適用します。

次の手順では、プロジェクト ビューから NSX VPC 内のオブジェクトの割り当てを追加するワークフローについて説明します。プロジェクト全体の NSX VPC でユーザーが作成できるオブジェクトの合計数に制限を設定する場合は、デフォルト領域に切り替える必要があります。詳細については、NSX プロジェクトへの割り当ての追加を参照してください。

前提条件

次のいずれかのロールが割り当てられている必要があります。
  • プロジェクト管理者
  • エンタープライズ管理者

手順

  1. ブラウザから、NSX Manager (https://nsx-manager-ip-address) にログインします。
  2. まだ選択していない場合は、[プロジェクト] ドロップダウン メニューから必要なプロジェクトを選択します。
  3. [VPC] > [割り当て] に移動します。
  4. 割り当てに 1 つまたは複数のオブジェクトの制限を構成します。
    1. 割り当ての名前を入力します。
    2. [制限] 列で [設定] をクリックします。
      [制限の表示] ウィンドウが開きます。デフォルトでは、 [接続] タブが表示されます。
    3. 制限を設定する VPC オブジェクトを含むタブをクリックします。
    4. [制限の追加] をクリックします。
    5. [オブジェクト] ドロップダウン メニューからオブジェクトを選択します。
      たとえば、 [セキュリティ] タブをクリックし、 [グループ] オブジェクトを選択します。
    6. [制限] ボックスに整数を入力して、[保存] をクリックします。
      たとえば、「 10」と入力します。
      注: ユーザーが NSX VPC にオブジェクトを作成できないようにするには、そのオブジェクトの制限を 0 に設定します。
    7. 必要に応じて、他のオブジェクトの制限を追加します。
    8. すべてのオブジェクトに制限を追加したら、[適用] をクリックします。
  5. [適用先] ドロップダウン メニューから、この割り当てを適用する NSX VPC を選択します。
    割り当ては、プロジェクト内の複数の NSX VPC に適用できます。
  6. [保存] をクリックします。

結果

NSX VPC でユーザーによって作成されたオブジェクトの数がオブジェクトに設定されている制限に達した場合、同じタイプの別のオブジェクトを作成して保存しようとすると、システムでアラームがトリガされます。

作成数の上限に達しました イベントのアラームはプロジェクト管理者には表示されますが、VPC 管理者には表示されません。

注: 作成数の上限に達しました イベントの場合、しきい値は現在構成できません。デフォルトでは、システム定義のしきい値が使用されます。