NSX は、デバッグやトラブルシューティングを目的として、プロジェクト内のネットワーク トラフィックのモニタリングをサポートしています。また、プロジェクトに対して発生したアラームを表示することもできます。

エンタープライズ管理者は、デフォルト領域内とすべてのプロジェクトのアラームを表示できますが、プロジェクト管理者はプロジェクト固有のアラームのみを表示できます。

トレースフロー

エンタープライズ管理者とプロジェクト管理者は、トレースフロー ツールを使用してパケットのパスを検査できます。エンタープライズ管理者は、デフォルト領域とすべてのプロジェクトでトレースを実行できますが、プロジェクト管理者はプロジェクト内でのみトレースを実行できます。トレースフローは、同じローカル マネージャ サイトの一部である仮想マシンおよびポートで実行できます。

エンタープライズ管理者としてプロジェクト間でトレースを実行するには、プロジェクト スイッチャ メニューから [すべてのプロジェクト] を選択していることを確認します。プロジェクトでトレースフローを実行するためのユーザー インターフェイス ワークフローは、NSX 環境のデフォルト ビュー(デフォルト領域)の現在のワークフローと同じです。

トレースフローの詳細については、トレースフローの実行を参照してください。

プロジェクト管理者としてトレースを実行するには、プロジェクト領域で [プランとトラブルシューティング] > [トラフィック分析] > [トレースフロー] > [開始] の順に移動します。

トラフィック タイプに従って送信元と宛先情報を指定して、[トレース] をクリックします。出力には、確認されたパケットのリストを含むテーブルが表示されます。デフォルト プロジェクトに属し、トレース中に検出されたエンティティの詳細は、プロジェクトのトレースフローの出力に表示されません。

ポート ミラーリング

プロジェクト内の仮想マシンのデフォルト領域からポート ミラーリングを構成できるのは、エンタープライズ管理者のみです。現在、プロジェクト管理者はこの機能を使用できません。デフォルト領域で結果を表示できるのはエンタープライズ管理者のみです。

プロジェクトのポート ミラーリングを構成するには、デフォルト領域に適切なグループを作成して、プロジェクトでタグ付けされた仮想マシンをこのグループに追加します。

[プランとトラブルシューティング] > [ポート ミラーリング] に移動し、セッション タイプを選択して、[送信元][宛先] にグループを設定します。

ポート ミラーリングの詳細については、ポート ミラーリング セッションの追加を参照してください。

IPFIX

プロジェクト内の仮想マシンのデフォルト領域から IPFIX を構成できるのは、エンタープライズ管理者のみです。現在、プロジェクト管理者はこの機能を使用できません。デフォルト領域で結果を表示できるのはエンタープライズ管理者のみです。

プロジェクトの IPFIX を構成するには、デフォルト領域に適切なグループを作成して、プロジェクトでタグ付けされた仮想マシンをこのグループに追加します。

[プランとトラブルシューティング] > [IPFIX] に移動して、IPFIX プロファイルの [適用先] に適切なグループを選択します。

IPFIX の詳細については、ネットワーク モニタリングを参照してください。

では、ポート ミラーリング プロファイルの作成はサポートされていません。ただし、組織管理者は、NSX ローカル マネージャ サイトで作成されたポート ミラーリング プロファイルを読み取り専用モードで表示できます。プロファイルは、デフォルト プロジェクトにのみ表示されます。組織管理者は、NSX ローカル マネージャ でのみプロファイルを変更できます。