ベアメタル サーバでの NSX Edge の自動インストールでは、ハードウェア構成と最も頻繁に使用される NSX Edge 構成に従って、NSX Edge ノードが自動的に構成されるため、この方法を使用します。インストールが完了したら、ノードの管理インターフェイスをアウトオブバンドまたはインバンドとして構成し、管理インターフェイスの最終的な IP 構成を静的にまたは DHCP 経由で指定します。

前提条件

  • BIOS と UEFI の両方の起動モードがサポートされます。
  • NSX Edge のインストール要件NSX Edge のネットワーク要件を参照してください。
  • NSX Edge ノードのベアメタル サーバに SD カード デバイスが統合されている場合は、これらの SD カードを無効にします。詳細については、https://kb.vmware.com/s/article/67363を参照してください。
  • ベアメタル サーバを NSX Edge ノードとして準備するには、少なくとも 200 GB のディスク容量があることを確認します。

サポート対象の NIC の詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。

手順

  1. https://customerconnect.vmware.com に移動し、[製品とアカウント][製品][すべての製品] の順に移動します。
  2. VMware NSX を検索して、適切な製品バージョンを選択します。
  3. ベアメタルの NSX Edge の ISO ファイルを見つけて、ダウンロードします。
  4. ベアメタル サーバの Integrated Lights-Out (ILO) インターフェイスにログインします。
  5. 仮想コンソール プレビューで [起動] をクリックします。
  6. [仮想メディア] > [仮想メディアに接続] の順に選択します。
    仮想メディアの接続を数秒間待機します。
  7. [仮想メディア ] > [CD/DVD のマッピング] の順に選択し、ISO ファイルを参照します。
  8. [次回起動] > [仮想 CD/DVD/ISO] の順に選択します。
  9. [電源] > [システムのリセット(ウォーム ブート)] の順に選択します。
    インストール時間は、ベア メタル環境によって異なります。
  10. [自動インストール] を選択します。
    Enter キーを押した後、開始するまでに 10 秒程かかる可能性があります。
  11. 適切なプライマリ ネットワーク インターフェイスを選択します。これは、管理ネットワーク インターフェイス用です。

    パワーオン中に、インストーラからネットワーク構成を求められます。静的 IP アドレス設定を選択します。静的 IP アドレスを使用できない場合は、DHCP を使用します。

    デフォルトでは、root のログイン パスワードは [vmware] で、admin のログイン パスワードは [default] です。

    注: 展開時に、インストーラによって最大ディスクが自動的に選択され、 NSX Edge ノードに NSX がインストールされます。
  12. アプライアンスをパワーオンします。NSX Edge ノードのコンソールを開いて、ブート プロセスを追跡します。
    コンソール ウィンドウが開かない場合は、ポップアップが許可されていることを確認してください。
  13. NSX Edge ノードが起動したら、admin の認証情報を使用して CLI にログインします。
    注: NSX Edge ノードの起動後、最初のログイン時に admin の認証情報を使用しなかった場合、データ プレーン サービスは NSX Edge ノードで自動的に開始されません。
  14. 再起動後、admin または root のいずれかの認証情報でログインできます。デフォルトの root パスワードは vmware です。
  15. 管理インターフェイスの構成方法は 3 つあります。
    • タグのないインターフェイス。このインターフェイス タイプは、アウトオブバンド管理インターフェイスを作成します。

      (静的) set interface eth0 ip <CIDR> gateway <gateway-ip> plane mgmt

      (DHCP) set interface eth0 dhcp plane mgmt

    • タグ付きインターフェイス。

      set interface eth0 vlan <vlan_ID> plane mgmt

      (静的)set interface eth0.<vlan_ID> ip <CIDR> gateway <gateway-ip> plane mgmt

      (DHCP) set interface eth0.<vlan_ID> dhcp plane mgmt

    • インバンド インターフェイス。

      set interface mac <mac_address> vlan <vlan_ID> in-band plane mgmt

      (静的) set interface eth0.<vlan_ID> ip <CIDR> gateway <gateway-ip> plane mgmt

      (DHCP) set interface eth0.<vlan_ID> dhcp plane mgmt

    • タグ付きのインターフェイスとインバンド インターフェイス。

      新しいインターフェイスを作成する前に、既存の VLAN 管理インターフェイスをクリアする必要があります。

      clear interface eth0.<vlan_ID>

    • (オプション)複数のインターフェイスを持つ HA 管理インターフェイスに bond0 インターフェイスを作成します。

      次の CLI コマンドを使用すると、NSX Edge でボンディング管理インターフェイスを構成できます。ボンディングを作成してインターフェイスを追加する前に、コンソールを使用して既存の管理 IP アドレスを消去します。

      注: ボンディング インターフェイスでは、アクティブ/バックアップ モードのみが許可されます。bond0 インターフェイスで VLAN を構成できます。

      ボンディング インターフェイスを作成する

      set interface bond0 ip x.x.x.x/mask gateway x.x.x.x plane mgmt mode active-backup members eth0,eth1 primary eth0

      bond0 で VLAN インターフェイスを作成する

      set interface bond0 vlan Y plane mgmt

      bond0.yyy に IP アドレスを割り当てる

      set interface bond0.yyy ip x.x.x.x/24 gateway z.z.z.z plane mgmt

  16. get interface eth0 を(VLAN なしで)実行して、IP アドレスが適切に適用されていることを確認します。
    nsx-edge-1> [get interface eth0] 
    
    Interface: eth0
      Address: 192.168.110.37/24
      MAC address: 00:50:56:86:62:4d
      MTU: 1500
      Default gateway: 192.168.110.1
      Broadcast address: 192.168.110.255
      ...
    
    注: NSX で管理されていないホストで NSX Edge ノードを起動する場合は、データ NIC の物理ホスト スイッチで最低 MTU 設定が 1,500 ではなく 1,600 に設定されていることを確認します。
  17. 使用可能な PCI デバイスのリストから、NSX データプレーンが使用する物理 NIC を設定します。
    1. get dataplane device list
    2. reset dataplane device list
    3. restart service dataplane
    4. get physical-port
    物理 NIC を選択したら、 NSX データプレーン サービスを再起動して変更を有効にします。
    注: NSX 3.1.2 以降では、最大 16 個の物理 NIC を要求できます。
    注: データプレーンにカスタム NIC を構成するには、 set dataplane device list <NIC1>, <NIC2>, <NIC3> コマンドを実行します。
  18. ネットワーク構成エラーを回避するため、選択した物理 NIC がアップリンク プロファイルの NIC と一致していることを確認します。
  19. NSX Edge ノードで必要な接続が可能であることを確認します。

    SSH を有効にした場合は、SSH を使用して NSX Edge ノードに接続できることを確認します。さらに、次のことを確認します。

    • NSX Edge ノードの管理インターフェイスに ping を実行できる。
    • NSX Edge ノードから、ノードのデフォルト ゲートウェイに ping を実行できる。
    • NSX Edge ノードから、同じネットワークまたはルーティングで到達可能なネットワーク内にあるハイパーバイザー ホストに ping を実行できる。
    • NSX Edge ノードから、DNS サーバと NTP サーバに ping を実行できる。
  20. 接続問題のトラブルシューティングを行います。
    注: 接続が確立されていない場合は、仮想マシン ネットワーク アダプタが適切なネットワークまたは VLAN に置かれていることを確認します。

    デフォルトでは、NSX Edge ノードのデータパスは、管理 NIC(IP アドレスとデフォルト ルートを持つ NIC)を除くすべての仮想マシン NIC を要求します。管理インターフェイスとして NIC を誤って割り当てた場合は、次の手順に従って正しい NIC に管理 IP アドレスを割り当てます。

    1. NSX Edge CLI にログインして stop service dataplane コマンドを入力します。
    2. (静的 IP アドレス)set interface <interface-name> ip <x.x.x.x/24> gateway <x.x.x.x> plane mgmt コマンドを実行します。
    3. (DHCP) set interface interface-name dhcp plane mgmt コマンドを実行します。
    4. start service dataplane コマンドを入力します。
      VLAN アップリンクとトンネル オーバーレイに使用するデータパス fp-ethX ポートが、 NSX Edge ノード上で [get interfaces] コマンドと [get physical-port] コマンドに示されます。