NSX 4.0.1.1 以降では、NSX の再配置と削除 API を使用して、NSX Edge ノードのサービス構成を同じ NSX Edge クラスタ内の別のスタンバイ NSX Edge ノードに再配置して、Edge クラスタから Edge ノードを削除できます。

再配置および削除 API は、次のサービス構成を再配置します。

  • 論理ルーター
  • DHCP サーバ
  • メタデータ プロキシ
  • L2 フォワーダ

前提条件

Edge クラスタから Edge ノードを再配置および削除するには、次の条件を満たす必要があります。

  • Edge ノードに手動で割り当てられたサービス構成を含めないでください。再配置できるのは、自動割り当てのサービス構成のみです。
  • 再配置を使用するには、レイヤー 2 ブリッジを使用してスタンバイ Edge ノードを構成しないでください。
  • Edge クラスタには、自動割り当てのサービス構成を再配置できる良好な Edge ノードが 2 台以上必要です。
  • HA(高可用性)の場合、Edge クラスタには再配置可能な Edge ノードが 2 台以上必要です。

手順

  1. API コマンドを実行して、再配置して Edge クラスタから削除する Edge ノードの member_index 値を取得します。
    GET https://<nsx-manager-IP>/policy/api/v1/edge-clusters/<edge-cluster-id>
    
    {    
        "deployment_type": "VIRTUAL_MACHINE",
        "members": [
            {
                "member_index": 11, 
                "transport_node_id": "21a19cbf-eaba-4a59-b18d-ff71fe5d76aa",
                "display_name": "edgeVm1New"
            },
            {
                "member_index": 13,
                "transport_node_id": "740cf97d-892b-47bb-97e7-889d92252e80",
                "display_name": "edgeVm2New"
            },
            {
                "member_index": 14,
                "transport_node_id": "cd5ab447-a36a-4bc3-94ff-0a4eea9fb2ad",
                "display_name": "edgeVm3New"
            }
        ],
    

    member_index 値は、再配置して削除する Edge ノードの指定に使用されます。edgeVm1New という名前の Edge ノードのサービス構成を再配置する場合、member_index 値は 11 になります。

  2. 再配置と削除 API コマンドと、再配置して削除する Edge ノードの member_value 値を入力します。
    POST https://<nsx-manager-IP>/api/v1/edge-clusters/<edge-cluster-id>?action=relocate_remove
    
    {
        "member_index": 11
    }
  3. API コマンドを実行します。
    Edge ノードがメンテナンス モードになり、そのサービス構成がクラスタ内のスタンバイ Edge ノードの 1 つに転送されます。サービス構成が転送されると、Edge ノードは Edge クラスタから削除され、メンテナンス モードが終了します。
    注: API コマンドは、次の場合は機能しません。
    • Edge ノードに手動で割り当てられたサービス構成が含まれている。
    • Edge クラスタに、2 台以上の良好なスタンバイ Edge ノードがない。
    注意:

    API コマンドから正常な応答が返されても、バックグラウンドでは再配置操作が失敗する場合があります。このシナリオが発生すると、[イベント タイプ]が「Edge クラスタ メンバーの再配置エラー」のアラームが発生します。

    このシナリオで推奨されるアクションは、Edge クラスタの使用可能なキャパシティを確認することです。さらにキャパシティが必要な場合は、Edge クラスタを拡張してから API コマンドを再試行します。