いくつかのシナリオで、NSX Manager が IP アドレスに依存できないために、相互通信に FQDN が必要になる場合があります。
デフォルトでは、NSX アプライアンス、ホスト、NSX Manager などの VMware vCenter コンポーネントは、IP アドレスを使用して相互に通信します。ただし、一部のシナリオでは、これらのコンポーネントは IP アドレスではなく、完全修飾ドメイン名 (FQDN) に依存します。
NSX では、次のいずれかのシナリオで正引きと逆引きの DNS エントリが必要になります。
- デュアル スタック構成(IPv4 と IPv6 の両方)を使用する NSX Manager。
"publish_fqdns": true
のユースケース。- CA 署名付き証明書を使用する NSX Manager。
- マルチサイト配備の NSX Manager。他の展開タイプではオプションです。『NSX 管理ガイド』の「NSX のマルチサイト展開」を参照してください。
注: デュアル スタック環境で NSX Manager を展開中に FQDN を指定しなかった場合、展開後に NSX CLI を使用して FQDN を構成します。FQDN を設定するには、 set hostname <fqdn> を実行します。ここで、 <fqdn> は NSX Manager の FQDN です(たとえば、 nsxmanager.site.com)。
NSX 4.1 以降のバージョンから、デュアル スタック環境(IPv4 と IPv6)では、
NSX Manager の展開に使用される IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方にドメイン名を持つ有効な FQDN が必要であり、両方のアドレス タイプが同じ FQDN をポイントしている必要があります。
注: 展開時に FQDN を指定しない場合は、展開後に
set hostname <fqdn> CLI を実行して FQDN(ホスト名)を設定します。
NSX Manager の FQDN を公開して FQDN の使用を有効にするには、次の CLI コマンドを実行するか、API 呼び出しを実行します。
前提条件
- IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの一意のホスト名レコードをそれぞれの DNS サーバに追加します。
たとえば、(IPv4 アドレス)名前:nsx-mgr-01.eng.vmware.com、アドレス:10.176.132.45
(IPv6)名前: nsx-mgr-01.eng.vmware.com、 アドレス: 2620:124:6020:1045::b
手順
- OVA/OVF を使用して NSX Manager を展開するときに、ホスト名フィールドに FQDN を指定します。たとえば、ホスト名フィールドに「nsx-mgr-01.eng.vmware.com」と入力するか、次の手順に従います。
- または、NSX Manager の CLI ターミナルにログインします。
- 管理者としてログインします。
- NSX Manager CLI ターミナルにログインします。
- set hostname CLI を実行して FQDN を構成します。たとえば、set hostname <nsx-mgr-01.eng.vmware.com> です。
次のタスク
- get hostname CLI を実行して、FQDN が設定されているかどうかを確認します。
- root でログインして cat /etc/hosts を実行して、/etc/hosts のエントリを確認します。