トランスポート ノードの構成中、静的 IP アドレス リストの入力順で静的 IP アドレスが VTEP に割り当てられます。静的 IP アドレス リストを使用する際の制限事項と回避策を確認してください。

トランスポート ノードの構成中に NSX が静的 IP アドレスを割り当てる方法

  • NSX は、トランスポート ノードの作成中に IP アドレスを VTEP に割り当てる際に、静的 IP アドレス リスト内の順序を考慮します。たとえば、静的 IPv4 リストで 10.10.10.1、10.10.10.2、10.10.10.3、10.10.10.4 という順序になっている場合、VTEP vmk1、vmk2、vmk3、vmk4 にはこの順序でアドレスが割り当てられます。つまり、10.10.10.1 は vmk1 に、10.10.10.2 は vmk2 に割り当てられます。

  • 同じリストがすでに使用されている場合、NSX はトランスポート ノードの更新時に静的 IP アドレスの順序を考慮しません。リスト内の要素がシャッフルされても、既存の VTEP の IP アドレスは更新されません。

  • NSX またはトランスポート ノードのアップグレード中に、NSX は静的 IP リストの順序を考慮しません。既存の VTEP はそのままになります。

シナリオ:トランスポート ノードがすでに作成されている場合に、IP アドレスを特定の順序で VTEP に割り当てる

トランスポート ノードがすでに作成されている場合に、トランスポート ノードに IP アドレスを特定の順序で VTEP を割り当てるには、次のいずれかを実行します。

  • NSX を削除し、静的 IPv4 リスト内の IP アドレスの順序に従って再度構成します。

  • トランスポート ノードを再構成し、トランスポート ノードに割り当てられたアップリンク プロファイルを変更します。

    1. トランスポート ノードを再構成し、新しい単一 IP アドレスを含む静的 IPv4 リストと、チーミング ポリシーが「フェイルオーバーの順序」のアップリンク プロファイルを使用します。または、アクティブ アップリンクが 1 つしか含まれていない場合は、チーミング ポリシーが「ロード バランシングの送信元」の任意のアップリンク プロファイルを使用します。

    2. トランスポート ノードを再構成し、静的 IPv4 リスト内の目的の IP アドレスの順序で目的のアップリンク プロファイルを使用します。静的 IP リストで使用されていない新しい IP アドレスまたは別の IP アドレスを使用します。これは、目的の静的 IPv4 リストから IP アドレスと VTEP が再利用されないようにするためです。

  • トランスポート ノードを再構成して、IP アドレスの割り当てタイプを他のオプション(DHCP、IPv4 プール)に変更します。残りのパラメータはそのままにします。次に、トランスポート ノードを再構成して、静的 IPv4 リスト内の目的の IP アドレスの順序で目的のアップリンク プロファイルを使用します。