パブリック クラウドでは、PCG の展開後に一部の構成が自動的に行われます。

一部の自動構成は、すべてのパブリック クラウドと両方の NSX 管理モードで共通です。その他の構成は、パブリック クラウドまたは NSX 管理モードのいずれかに固有となります。

AWS に固有

AWS に固有のものは次のとおりです。
  • Amazon VPC では、新しい Type A レコード セットが nsx-gw.vmware.local という名前で Amazon Route 53 のプライベート ホスト ゾーンに追加されます。このレコードにマッピングされた IP アドレスは、PCG の管理 IP アドレスと一致します。これは DHCP を使用して AWS によって割り当てられ、VPC ごとに異なります。Amazon Route 53 のプライベート ホスト ゾーンにあるこの DNS エントリは、PCG の IP アドレスを解決するために NSX Cloud によって使用されます。
    注: Amazon Route 53 のプライベート ホスト ゾーンで定義されているカスタム DNS ドメイン名を使用するときは、AWS の VPC 設定で [DNS 解決] および [DNS ホスト名] 属性を [はい] に設定する必要があります。
  • PCG のアップリンク インターフェイス用のセカンダリ IP アドレスが作成されます。AWS Elastic IP アドレスは、このセカンダリ IP アドレスに関連付けられます。この構成は SNAT 用です。

Microsoft Azure に固有

Microsoft Azure に固有のものは次のとおりです。
  • リージョンとサブスクリプションごとに共通のリソース グループが作成されます。名前は nsx-default-<region-name>-rg のようになります(例:nsx-default-westus-rg)。このリージョンのすべての VNet がこのリソース グループを共有します。このリソース グループと NSX で作成されたすべてのセキュリティ グループ(default-<vnet-ID>-sg のような名前)は、このリージョンの VNet を NSX Cloud からオフボーディングした後に Microsoft Azure のリージョンから削除されません。

両方のモードとすべてのパブリック クラウドに共通

すべてのパブリック クラウドと NSX 管理モード( NSX 強制モードNative Cloud 強制モード の両方)で、次のものが作成されます。
  • [gw] セキュリティ グループが、VPC または VNet の個別の PCG インターフェイスに割り当てられます。
    表 1. NSX CloudPCG インターフェイス向けに作成するパブリック クラウド セキュリティ グループ
    セキュリティ グループ名 説明
    gw-mgmt-sg ゲートウェイの管理セキュリティ グループ
    gw-uplink-sg ゲートウェイのアップリンク セキュリティ グループ
    gw-vtep-sg ゲートウェイのダウンリンク セキュリティ グループ

Native Cloud 強制モード に固有

Native Cloud 強制モードPCG を展開すると、次のセキュリティ グループが作成されます。

ワークロード仮想マシンがグループと一致し、 NSX Manager で対応するセキュリティ ポリシーと一致すると、それらのセキュリティ ポリシーごとに、 nsx-<GUID> のような名前のセキュリティ グループがパブリック クラウドに作成されます。
注: AWS では、セキュリティ グループが作成されます。Microsoft Azure では、 NSX Manager でアプリケーション セキュリティ グループに対応するグループが作成されます。また、 NSX Manager で、ネットワーク セキュリティ グループに対応するセキュリティ ポリシーが作成されます。
セキュリティ グループ名 Microsoft Azure での使用 AWS での使用 説明
default-vnet-<vnet-id>-sg × NSX Cloud が共通の Microsoft Azure リソース グループに作成したセキュリティ グループ。NSX のセキュリティ ポリシーに一致しない仮想マシンに割り当てられます。
デフォルト × AWS 内の既存のセキュリティ グループ。NSX Cloud は、NSX のセキュリティ ポリシーに一致しない仮想マシンにこのグループを割り当てます。
vm-overlay-sg 仮想マシンのオーバーレイ セキュリティ グループ(本リリースでは使用されません)

NSX 強制モード に固有

NSX 強制モードPCG を展開すると、ワークロード仮想マシンに次のセキュリティ グループが作成されます。
表 2. NSX CloudNSX 強制モード でワークロード仮想マシン用に作成するパブリック クラウド セキュリティ グループ
セキュリティ グループ名 Microsoft Azure での使用 AWS での使用 説明
default-vnet-<vnet-id>-sg × NSX Cloud が Microsoft Azure に作成するセキュリティ グループ。NSX 強制モード の脅威検出ワークフローで使用されます。
デフォルト × AWS に既存のセキュリティ グループ。NSX 強制モードNSX Cloud で脅威検出ワークフローに使用します。
vm-underlay-sg 仮想マシン アンダーレイ セキュリティ グループ
vm-overlay-sg 仮想マシンのオーバーレイ セキュリティ グループ(本リリースでは使用されません)