分散仮想スイッチが NSX で選択できるようにならない

マルチ NSX 構成で、VMware vCenter に登録されている NSX インスタンスの 1 つが削除されると、削除された NSX インスタンスに関連付けられている VDS スイッチを NSX ユーザーインターフェイスで選択できなくなります。

問題

削除した NSX インスタンスに関連付けられている VDS を別の NSX インスタンスに関連付ける準備ができているかどうかを確認するには、owner_nsx パラメータの状態を確認します。応答で、VDS の owner_nsx パラメータがリセットされませんでした。値は Other です。そのため、VDS インスタンスは、NSX を準備するときにオプションとして表示されません。

Run GET https://<nsx-manager-ip>/api/v1/fabric/compute-collections/<compute-collection-id>:domain-<id>

{
  "external_id" : "c39f2dea-fccd-4023-ab85-7e243a5dfee3:domain-c3633",
  "origin_type" : "VC_Cluster",
  "origin_id" : "c39f2dea-fccd-4023-ab85-7e243a5dfee3",
  "cm_local_id" : "domain-c3633",
  "owner_id" : "",
  "origin_properties" : [ {
    "key" : "lifecycleManaged",
    "value" : "false"
  }, {
    "key" : "dasConfig.enabled",
    "value" : "false"
  }, {
    "key" : "drsConfig.enabled",
    "value" : "false"
  }, {
    "key" : "drsConfig.defaultVmBehavior",
    "value" : "fullyAutomated"
  }, {
    "key" : "configManagerEnabled",
    "value" : "false"
  }, {
    "key" : "configurationEx.vsanConfigInfo.enabled",
    "value" : "false"
  } ],
  "owner_nsx" : "OTHER",    
  "resource_type" : "ComputeCollection",
  "display_name" : "a1",
  "description" : "",
  "_last_sync_time" : 1686185879004

owner_nsx フィールドは Other に設定され、NSX インスタンスで引き続き使用されていることを示します。また、NSX ユーザーインターフェイスで VDS を選択することはできません。

解決方法

VMware vCenter に移動し、VDS エントリをクリーンアップします。
VMware vCenter MOB ユーザーインターフェイス使用して、VDS 管理対象オブジェクトのカスタムフィールド定義を削除します。
たとえば、 VMware vCenter MOB ユーザーインターフェイスから [dvs-1897] を削除するには、VDS オブジェクトが存在するデータセンターとネットワークフォルダを検索する必要があります。

VMware vCenter MOB ユーザーインターフェイスで、 [content] → [group-d1 (datacenters)] → [datacenter-1695 (Data center)] → [group-n1699 (network folder)] → [more] の順に移動します。VDS フォルダを見つけて、 [dvs-1897](DVS7N-EXT) → [value [109]] または [customerValue[109]] を検索します。
[CustomFieldsManager] → [RemoveCustomFieldDef] に移動し、カスタムキーの整数値を指定します。
VMware vCenter から VDS エントリを削除し、NSX ユーザーインターフェイスから同じ VDS の割り当てを再試行します。VMware vCenter の VDS エントリをクリーンアップした後、新しい NSX インスタンスは削除された VDS オブジェクトを使用できます。同様に、トランスポートノードプロファイル内で同じ VDS を使用してクラスタを構成できます。