新しいトランスポート ゾーンで IPv4 アドレス枯渇の問題が発生した場合は、このワークフローを使用して、ESXi ホストと NSX Edge トランスポート ノードの IPv6 アドレスを持つトンネル エンドポイント (TEP) を作成できます。

IPv6 TEP を使用すると、トランスポート ノード間で IPv6 通信が有効になります。トランスポート ノード間の IPv6 通信は、双方向転送検出 (BFD) をサポートします。

前提条件

  • 物理インフラストラクチャの場合、IPv6 ヘッダーの追加オーバーヘッドをサポートするために、MTU を 20 バイト増やす必要があります。
  • ESXi ホストの場合、必要なソフトウェア バージョンは ESXi 8.0 Update 1 以降です。

手順

  1. 新しいトランスポート ゾーンを作成し、IPv6 用に構成します。
    1. [システム] > [ファブリック] > [トランスポート ゾーン] ページで、[トランスポート ゾーンの追加] をクリックします。
    2. トラフィック タイプをオーバーレイとして設定します。
    3. 転送モードを IPv6 に設定します。

    トランスポート ゾーンの作成を参照してください。

  2. IPv6 TEP の ESXi ホストを構成します。
    1. [システム] > [ファブリック] > [ホスト] > [クラスタ] ページでクラスタを展開し、ESXi ホストのメニュー アイコン(3 つのドット)をクリックして、[NSX の構成] を選択します。
    2. [NSX の構成] > [ホストの詳細] ページで、[次へ] をクリックします。
    3. [NSX の構成 ] > [ホストの準備] ページで、ホスト スイッチのメニュー アイコン(3 つのドット)をクリックし、[編集] を選択します。
    4. IPv6 のトランスポート ゾーンをホスト スイッチに追加し、ホスト スイッチの IPv6 割り当ての詳細を構成します。
  3. 新しい NSX Edge トランスポート ノードを作成し、IPv6 用に構成します。
    1. 前の手順で作成したトランスポート ゾーンを含めます。
    2. TEP IP アドレス タイプを IPv6 に設定し、IPv6 割り当ての詳細を構成します。
  4. NSX Edge トランスポート ノードを Edge クラスタに追加します。
    NSX Edge クラスタの作成を参照してください。
  5. Tier-0 ゲートウェイを作成して構成します。
    1. NSX Edge クラスタを接続します。
    2. Tier-0 ゲートウェイのセグメントを作成します。
    3. Tier-0 アップリンク インターフェイスとダウンリンク インターフェイスを作成して接続します。
    NSX 管理ガイド』の「 Tier-0 ゲートウェイの追加」を参照してください。