デフォルトでは、すべての ESXi ホスト トランスポート ノードのセグメント統計情報の収集は有効になりません。これは、これらの統計情報はデバッグまたはトラブルシューティングの目的でのみ必要になるためです。

必要に応じて、セグメント統計情報の収集を有効にすることもできます。セグメント統計情報はリアルタイムで収集され、データ パスで特定のアノマリが発生した場合にセグメントの問題をデバッグするのに役立ちます。

注:
  • セグメント統計情報の収集は現在、オーバーレイ セグメントでのみサポートされており、VLAN セグメントではサポートされていません。
  • セグメント統計情報の収集は現在、デフォルト領域のセグメントでのみサポートされています。マルチテナントの NSX 展開を使用している場合は、NSX プロジェクトのセグメントと NSX VPC のサブネットの統計情報を表示できません。

NSX API を実行してセグメント統計情報のリアルタイム値を取得するか、NSX Central CLI または ESXi ホスト CLI を使用できます。

セグメント統計情報の表示は、NSX Manager ユーザー インターフェイスでは現在サポートされていません。

このドキュメントでは、NSX API を使用してセグメント統計情報のリアルタイム値を監視する手順について説明します。NSX Central CLI または ESXi ホスト CLI を使用してセグメントの統計情報を監視する方法については、『NSX コマンドライン インターフェイス リファレンス』を参照してください。

前提条件

esx-obsrv-stats-management モニターでセグメント統計情報の収集を有効にします。

次の操作を行います。

  1. 次の NSX API を実行して、esx-obsrv-stats-management モニターのデフォルト プロファイルの構成を表示します。
    GET https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/sha/monitors/esx-obsrv-stats-management/profiles/default-profile

    API 応答で、enable_esx_datapath_per_segment_stats プロパティが false に設定されていることを確認します。

  2. デフォルト プロファイルの GET API の応答をコピーし、テキスト エディタに貼り付けます。enable_esx_datapath_per_segment_stats の値を true に変更します。
  3. 次の PATCH API の要求本文に、更新されたプロファイル構成を貼り付けます。
    PATCH https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/sha/monitors/esx-obsrv-stats-management/profiles/default-profile

デフォルト プロファイルは、システム内のすべての ESXi ホスト トランスポート ノードの各セグメントのリアルタイム統計情報の収集を有効にします。

手順

  1. 次の API を実行して、特定のホスト トランスポート ノード上のセグメントのリアルタイム統計情報を取得します。
    GET https://<nsx-mgr>/policy/api/v1/infra/segments/<segment-id>/statistics?enforcement_point_path=/infra/sites/default/enforcement-points/default&stats_type=DATAPATH_STATS%transport_node_id=<host-tn-id>&source=realtime

    この API URI で、segment-idhost-tn-idNSX 環境内の実際の値に置き換えます。

  2. 必要に応じて、ホスト トランスポート ノードの他のセグメントに対して手順 1 を繰り返します。