タグを使用すると、NSX オブジェクトにラベルを付けることができます。これにより、オブジェクトの検索やフィルタリング、トラブルシューティングやトレースなどのタスクをすばやく実行できます。
タグの作成は、ユーザー インターフェイスと API の両方で行うことができます。1 つのタグには次の 2 つの属性があります。
- タグ(タグ名。この属性は必須で、一致する必要があります。また、大文字と小文字を区別します。)
- 範囲(オプション)
タグを保存した後、名前と範囲を更新することはできません。ただし、オブジェクトからタグの割り当てを解除したり、オブジェクトからタグを削除することはできます。
NSX オブジェクトでサポートされているタグの最大数については、https://configmax.vmware.com/homeにある VMware Configuration Maximums ツールを参照してください。
次のような操作でタグを使用できます。
- オブジェクトにタグを割り当てる。または割り当てを解除する。
- 同時に複数のオブジェクトに 1 つのタグを割り当てる。または、割り当てを解除する(仮想マシンでのみサポートされます)。
- インベントリ内のすべてのタグの一覧を表示する。
- タグ名、タグソース、タグの範囲でタグのリストをフィルタリングする。
- 特定のタグが割り当てられているオブジェクトの一覧を表示する。
注: 仮想マシンが
VMware vCenter インベントリから消えて 30 分以上経過すると、仮想マシンのタグが失われます。30 分後に同じ仮想マシンが
VMware vCenter インベントリに再び表示された場合、
NSX は新しい仮想マシンとして扱われます。この場合、仮想マシンにタグを再度追加する必要があります。これは、設計上想定される正常な動作です。たとえば、アレイベース レプリケーションを
VMware Site Recovery Manager™ と併用すると、この動作が発生します。
タグの使用事例
次の表に、タグの使用事例を示します。
使用事例 | 説明 |
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管理性 |
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サードパーティとの共有とコンテキスト共有 |
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セキュリティ |
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トラブルシューティング(トレーサビリティ) |
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システム タグ
システム タグはシステムが定義するタグで、追加、編集または削除することはできません。
オブジェクト | システム タグ |
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グループ |
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セグメント |
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IP アドレス プール IP アドレス ブロック |
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検出されたタグ
NSX は、次からタグを検出して同期できます。
- Amazon Web Services
- Microsoft Azure
- NSX Container Plugin (NCP) を使用する Kubernetes コンテナ クラスタ
- Antrea ネットワーク プラグインを使用する Kubernetes コンテナ クラスタ
- NCP を使用する OpenShift コンテナ クラスタ
検出されたタグは、ワークロード仮想マシンとコンテナ クラスタ オブジェクトに表示されます。検出されたタグは、NSX ユーザー インターフェイスで編集できません。
次はその例です。
- NCP CNI または Antrea CNI を使用する Kubernetes コンテナ クラスタ、および NCP CNI を使用する OpenShift コンテナ クラスタのコンテナ クラスタ オブジェクトに追加されるタグ。
タグのプレフィックス | 意味 |
---|---|
dis:aws | Amazon Web Services(AWS)から検出されたタグ。 |
dis:azure | Microsoft Azure から検出されたタグ。 |
dis:k8s | NCP CNI および Antrea CNI を使用する Kubernetes コンテナ クラスタ、NCP CNI を使用する OpenShift コンテナ クラスタから検出されたタグ。 |
AWS アカウントを追加するときに、AWS タグの検出を有効または無効にすることができます。同様に、Microsoft Azure サブスクリプションを追加するときに、Microsoft Azure タグを有効または無効にできます。