事前定義済みのランブックに加えて、オンライン診断システム (ODS) 機能はランタイムで NSX をデバッグする動的ランブックもサポートします。
動的ランブックは NSX リリースに依存せず、いつでもインストールできます。動的ランブックは、次の問題に対処します。
- 事前定義されたランブックの開発とメンテナンスは、NSX リリース サイクルに従うので、リリース サイクル間のライブ サイトで発生する問題のデバッグはできません。動的ランブックは、いつでも開発してインストールできるため、リリース サイクル間にデバッグ要件を実装できます。
- 部分的に NSX をアップグレードすると、ランブックとそれを呼び出す API の間に互換性がない可能性があります。たとえば、統合アプライアンス (UA) をアップグレードせずにトランスポート ノードをアップグレードすると、アップグレードによってトランスポート ノードに新しいバージョンのランブックがインストールされます。この場合、API が古くなっている可能性があるため、UA は古い API を使用して新しいバージョンのランブックを呼び出せなくなる可能性があります。
動的ランブックを作成できるのは VMware チームのみです。システムにインストールするためにダウンロードできます。ランブックはデータのバックアップとリストアをサポートしていません。
動的ランブックをインストールするには、動的ランブック インスタンスと呼ばれるグループを定義する必要があります。動的ランブック インスタンスは、ランブックをインストールするすべてのインストール ノード グループを定義します。新しいノードがグループに追加されると、ランブックが新しいノードに自動的にインストールされます。
NSX 4.2 では、次のランブックをダウンロードできます。ランブックの詳細については、VMware の Web サイト https://support.broadcom.com/group/ecx/downloads からパッケージをダウンロードします。
ランブック | 説明 |
---|---|
Hyperbus ランブック | 動的 Hyperbus ランブックは、次の Hyperbus の問題を確認し、修正の提案を提供できます。
このランブックは、vif-id を入力引数として使用します。 |
動的ランブックをインストールするには、次の手順を実行します。
前提条件
VMware の Web サイト https://support.broadcom.com/group/ecx/downloads から動的パッケージをダウンロードします。
手順
次のタスク
動的ランブック インスタンスを追加ノードに拡張するには、次の API を実行します。
PATCH https://10.180.85.179/policy/api/v1/infra/sha/dynamic-runbook-instances/<dynamic-instanace-id>
{ "applied_to_group_paths":["/infra/domains/default/groups/<tn-group-name>"], "applied_to_nodes":["<target-edge-id>","<target-ua-id>"] }
ランブックをアンインストールするには、次の API を実行します。
DELETE https://10.180.85.179/policy/api/v1/infra/sha/dynamic-runbook-instances/<dynamic-instanace-id>/file
動的ランブック インスタンスをアンインストールするには、次の API を実行します。
DELETE https://10.180.85.179/policy/api/v1/infra/sha/dynamic-runbook-instances/<dynamic-instanace-id>