既存の物理サーバに障害が発生した場合、または仮想マシンのフォーム ファクタを物理サーバのフォーム ファクタに置き換える必要がある場合は、NSX Edge ノードの置換が必要になります。ただし、ノードが機能を停止するなど、ハードウェアを交換する理由はほかにもあります。

前提条件

  • (物理サーバと vSphere Client から手動で展開した NSX Edge 仮想マシン)NSX Edge ノードを置き換える前に、既存の NSX Edge ノードと NSX Manager との接続が停止していることを確認してください。接続が停止していないと、NSX は既存の NSX Edge ノードと新しいノードの置換を許可しません。
  • NSX 4.0.1.1 以降では、NSX Edge 仮想マシンのハードウェア バージョンはデフォルトで virtualHW.version 13 に設定されなくなりました。NSX Edge仮想マシンのハードウェアは、ESXi ホストの基盤となるバージョンによって異なります。ESXi ホストと互換性のある仮想マシン ハードウェアのバージョンは、ナレッジベースの記事 KB2007240 に記載されています。

手順

  1. 管理者権限で NSX Manager にログインします。
  2. [システム] > [ファブリック] > [ノード] > [エッジ トランスポート ノード] の順に移動します。
  3. SSH セッションを使用して NSX Manager コンソールに接続します。
  4. NSX Manager アプライアンスで get certificate api thumbprint コマンドを実行します。

    コマンド出力は、この NSX Manager に固有の一連の英数字です。

    次はその例です。

    NSX-Manager1> get certificate api thumbprint 659442c1435350edbbc0e87ed5a6980d892b9118f851c17a13ec76a8b985f57

  5. 既存の NSX Edge ノードを新しい NSX Edge ノードに置き換える場合は、新しい NSX Edge ノードに接続し、join management-plane コマンドを実行します。
    このとき、次の情報を指定します。
    • NSX Manager のホスト名または IP アドレスとオプションのポート番号。
    • NSX Manager のユーザー名。
    • NSX Manager の証明書サムプリント。
    • NSX Manager のパスワード。
    • ノード UUID。
    join management-plane <hostname-or-ip-address[:port]> username <username> thumbprint <thumbprint> [password <password>] [node-uuid <uuid>] [replace]
    注:
    • 古いノードが NSX Manager API によって展開されている NSX Edge 仮想マシンの場合、join management-plane CLI コマンドを実行すると NSX Manager は既存の NSX Edge 仮想マシンを削除し、新しい物理ハードウェアを管理プレーンに参加させます。NSX Manager は、古い NSX Edge 仮想マシンと同じ構成を使用して、新しい物理サーバをトランスポート ノードとして準備します。
    • 古いノードが物理サーバの場合、join management-plane CLI コマンドを実行する前に、サーバがパワーオフ状態であることを確認します。NSX Manager は、既存の物理サーバを削除し、新しい物理ハードウェアを管理プレーンに参加させます。古いノードをパワーオンする場合は、環境で再利用する前に del nsx を実行します。
  6. NSX Manager ユーザー インターフェイスに移動して、新しく置き換えられた NSX Edge ノードの構成状態を確認します。

次のタスク

置き換えられた物理サーバを起動する場合、またはネットワークの一部として NSX Edge 仮想マシン アプライアンスを手動で展開する場合は、ノードがネットワークから切断されていることを確認します。次に del nsx を実行して、ノードの NSX VIB を完全に削除します。 del nsx の詳細については、『 NSX インストール ガイド』を参照してください。

ホストで del nsx を実行すると、論理ルーターの古いエントリ、VTEP IP アドレス、アップリンク IP アドレスが解放されます。これで、置き換えられた物理サーバを NSX トランスポート ノードとして準備できるようになりました。