プロジェクトの構成時に、[NSX ポートグループを vCenter Server フォルダに整理する] オプションをオンにして、プロジェクト セグメントと NSX VPC サブネットに対応する NSX ポート グループを VMware vCenter 上のフォルダ内に整理できます。
例:
- ホストが単一の vSphere Distributed Switch (VDS) に接続されている
- セグメント D1 と D2 がデフォルト領域に作成されている
- セグメント P1 と P2 がプロジェクト A に作成されている
- VPC X がプロジェクト A に作成されている
- サブネット S1 と S2 が VPC X に作成されている
以下の左側の図は、このオプションがオフになっている場合の VMware vCenter 内の NSX ポート グループのフラットな構造を示しています。右側の図は、このオプションがオンになっている場合のプロジェクト フォルダおよび VPC フォルダ内の NSX ポート グループの階層構造を示しています。
左側の図は、デフォルト領域内のセグメント、プロジェクト内のセグメント、および NSX VPC 内のサブネットの NSX ポート グループが、[VDS] オブジェクトの下にフラットな階層で整理されていることを示しています。
- NSX Managed Folders という名前の root フォルダが [Datacenter] オブジェクトの下に作成されます。
- Project-A フォルダが root フォルダ内に作成されます。
- 各プロジェクト セグメントに対応する P1 および P2 セグメント フォルダは、Project-A フォルダに作成されます。
- プロジェクト内のセグメントに対応する NSX ポート グループ P1 および P2 は、Project-A セグメント フォルダ内に整理されます。
- VPC-X フォルダは、Project-A フォルダ内に配置されます。
- VPC 内のサブネットに対応する NSX ポート グループ S1 および S2 は、VPC-X フォルダ内に整理されます。
- 各 VPC サブネットに対応する S1 および S2 サブネット フォルダは、VPC-X フォルダに作成されます。
- VPC 内のサブネットに対応する NSX ポート グループ S1 および S2 は、VPC-X サブネット フォルダ内に整理されます。
- セグメント フォルダとサブネット フォルダは、マルチ VDS 展開の同じセグメントまたはサブネットにマッピングされた NSX ポート グループをグループ化する目的でのみ作成されます。マルチ VDS の例を以下に示します。
- VDS オブジェクトは、引き続き VMware vCenter Server のデータセンター オブジェクトに残ります。
- デフォルト領域内のセグメントに対応する NSX ポート グループ D1 および D2 は、フォルダに整理されません。これらのポート グループは、引き続き [VDS] オブジェクトの下に配置されます。
次に、ホストが複数の VDS に接続されていると仮定します。以下の左側の図は、ポート グループがフォルダに整理されていないシナリオを示します。両方の VDS に、各セグメントとサブネットのポート グループが存在します。
右の図は、ポート グループが NSX によって管理される階層フォルダ構造に整理されるシナリオを示します。この場合、各セグメント フォルダとサブネット フォルダには、対応する NSX セグメントまたは VPC サブネットにマッピングされた 2 つのポート グループが含まれており、2 つの VDS のそれぞれに作成されていることがわかります。
NSX ポート グループを VMware vCenter フォルダに整理する方法の詳細については、「NSX プロジェクトの追加」の「手順」および「次の手順」のセクションを参照してください。