次の手順では、NSX Manager ユーザー インターフェイスを使用して、仮想マシン NSX Edge とベアメタル NSX Edge トランスポート ノードの両方を持つ NSX Edge クラスタ内の NSX Edge トランスポート ノードを置き換える方法について説明します。仮想マシン NSX Edge をベアメタル NSX Edge に置き換えることができます。また、その逆も可能です。Edge トランスポート ノードは、実行中かどうかに関係なく置き換えることができます。

前提条件

  • NSX Edge ノードをインストールし、Edge ノードを管理プレーンに追加し、NSX Edge トランスポート ノードを作成する手順について理解しておく必要があります。詳細については、『NSX インストール ガイド』を参照してください。
  • 仮想マシン NSX Edge トランスポート ノードとベアメタル NSX Edge トランスポート ノードの両方で、物理トップオブラック (TOR) スイッチへの VLAN 接続が同じである必要があります。

手順

  1. 新しい NSX Edge トランスポート ノードに、置き換える NSX Edge トランスポート ノードと同じ構成を設定する場合は、次の API 呼び出しを行って構成を見つけます。

    GET https://<nsx-manager-IP>/api/v1/transport-nodes/<tn-id>

    An example output of a Bare Metal NSX Edge transport node.
    {
      "node_id": "cd15d368-569b-11ed-8143-b07b25e93f64",
      "host_switch_spec": {
      "host_switches": [
       {
       "host_switch_name": "nsxHostSwitch",
       "host_switch_id": "809299a2-c090-4543-8747-d200e12cd2ea",
       "host_switch_type": "NVDS",
       "host_switch_mode": "STANDARD",
       "host_switch_profile_ids": [
       {
       "key": "UplinkHostSwitchProfile",
       "value": "57da58fa-bce6-448b-8db3-874ceff59656"
       },
       {
       "key": "LldpHostSwitchProfile",
       "value": "9e0b4d2d-d155-4b4b-8947-fbfe5b79f7cb"
       }
       ],
      "pnics": [
       {
       "device_name": "fp-eth1",
       "uplink_name": "lag-0"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth3",
       "uplink_name": "lag-1"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth5",
       "uplink_name": "lag-2"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth7",
       "uplink_name": "lag-3"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth0",
       "uplink_name": "Uplink3"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth2",
       "uplink_name": "Uplink4"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth4",
       "uplink_name": "Uplink5"
       },
       {
       "device_name": "fp-eth6",
       "uplink_name": "Uplink6"
        }
        ],
        "is_migrate_pnics": false,
        "ip_assignment_spec": {
        "ip_pool_id": "82f8ae96-992b-45c6-8376-777b82bfeb1d",
        "resource_type": "StaticIpPoolSpec"
        },
        "cpu_config": [],
        "transport_zone_endpoints": [
         {
        "transport_zone_id": "15897bda-802f-4481-b9fd-4e5cc1ef084b",
         "transport_zone_profile_ids": [
        {
        "resource_type": "BfdHealthMonitoringProfile",
        "profile_id": "52035bb3-ab02-4a08-9884-18631312e50a"
         }
         ]
         },
         {
         "transport_zone_id": "4a237a28-050e-4499-a241-0eb0c9dad97f",
         "transport_zone_profile_ids": [
         {
         "resource_type": "BfdHealthMonitoringProfile",
        "profile_id": "52035bb3-ab02-4a08-9884-18631312e50a"
         }
          ]
          }
        ],
        "pnics_uninstall_migration": [],
        "vmk_uninstall_migration": [],
        "not_ready": false
        }
        ],
        "resource_type": "StandardHostSwitchSpec"
        },
        "maintenance_mode": "DISABLED",
        "node_deployment_info": {
        "deployment_type": "PHYSICAL_MACHINE",
        "node_settings": {
        "hostname": "w1-hs2-m2716.eng.vmware.com",
        "enable_ssh": true,
        "allow_ssh_root_login": false,
        "enable_upt_mode": false
            },
            "resource_type": "EdgeNode",
            "external_id": "cd15d368-569b-11ed-8143-b07b25e93f64",
            "ip_addresses": [
                "10.196.145.177"
            ],
            "id": "cd15d368-569b-11ed-8143-b07b25e93f64",
            "display_name": "w1-hs2-m2716.eng.vmware.com",
            "tags": [],
            "_revision": 1
        },
        "is_overridden": false,
        "failure_domain_id": "4fc1e3b0-1cd4-4339-86c8-f76baddbaafb",
        "resource_type": "TransportNode",
        "id": "cd15d368-569b-11ed-8143-b07b25e93f64",
        "display_name": "w1-hs2-m2716.eng.vmware.com",
        "tags": [],
        "_create_time": 1666946274614,
        "_create_user": "admin",
        "_last_modified_time": 1666946708328,
        "_last_modified_user": "admin",
        "_system_owned": false,
        "_protection": "NOT_PROTECTED",
        "_revision": 1
    }
  2. NSX インストール ガイド』の「NSX Edge トランスポート ノードの作成」トピックの手順に従います。

    この NSX Edge トランスポート ノードの構成を、置き換える NSX Edge トランスポート ノードと同じにするには、手順 1 で取得した構成を使用します。たとえば、手順 1 の API 出力では、ホスト スイッチの仕様、ノード展開の詳細をメモし、同じ構成を使用して新しい NSX Edge トランスポート ノードを構成できます。

  3. NSX Manager で、[システム] > [ファブリック] > [ノード] > [Edge クラスタ] を選択します。
  4. 最初の列のチェックボックスをクリックして、NSX Edge クラスタを選択します。
  5. Tier-0 がホストされている NSX Edge ノードに SSH 接続します。
  6. get logical router を実行します。NSX Edge クラスタ内のすべての NSX Edge ノードで、Tier-0 サービス ルーター (SR) の VRF ID を確認します。
  7. Tier-0 SR の VRF ID が 1 の場合は、vrf 1 を実行します。
  8. サービス ルーターの出力を確認するには、get high-availability status を実行します。
  9. Tier-0 SR がスタンバイの NSX Edge ノードのいずれかでメンテナンス モードを有効にします。Edge CLI コンソールで、set maintenance-mode enabled を実行します。
    この NSX Edge ノードでは、Tier-1 SR がアクティブ状態になる可能性があります。 NSX Edge ノードをメンテナンス モードにすると、HA フェイルオーバーがトリガされ、この NSX Edge ノードのすべての Tier-1 または Tier-0 SR がこの NSX Edge ノードでスタンバイ状態になります。Tier-1 または Tier-0 SR のフェイルオーバーが原因で、この NSX Edge ノードのアクティブ SR のトラフィックが中断する可能性があります。
  10. ベアメタル NSX Edge トランスポート ノードが他のクラスタの一部でないことを確認します。
  11. [アクション] > [Edge クラスタ メンバーの置き換え] をクリックします。
    置き換えるトランスポート ノードをメンテナンス モードに切り替えることをお勧めします。トランスポート ノードが実行されていない場合は、この推奨を無視しても問題ありません。
  12. ドロップダウン リストから、置き換える仮想マシン NSX Edge トランスポート ノードを選択します。
  13. ドロップダウン リストから、ベアメタル NSX Edge トランスポート ノードの置き換えノードを選択します。
  14. [保存] をクリックします。
  15. ベアメタル NSX Edge トランスポート ノードが既存の Edge 仮想マシン クラスタに移動したことを確認します。
  16. Tier-0 および Tier-1 ゲートウェイが NSX Edge 仮想マシン(メンテナンス モード)からベアメタル NSX Edge トランスポート ノードに移行したことを確認するには、get logical router を実行します。
  17. 前の手順を繰り返して、ベアメタル NSX Edge トランスポート ノードを持つ別の仮想マシン NSX Edge を移動します。
  18. Tier-1 または Tier-0 LR に接続されているワークロードから E-W および N-S 接続を確認します。

結果

3.1.3 よりも前のバージョンの NSX を実行している場合、 NSX Edge トランスポート ノードを置き換えた後、「 すべての BGP/BFD セッションが停止しています」というアラームが表示されることがあります。この問題を解決するには、ナレッジベースの記事 https://kb.vmware.com/s/article/83983 の回避策の手順に従ってください。

次のタスク

仮想マシン NSX Edge をベアメタル NSX Edge ノードに置き換えても、NSX Edge ノード間で Tier-1 ゲートウェイが自動的にリバランスされません。各 Tier-1 ゲートウェイを手動で再構成する必要があります。