DSCP 値を定義し、入力方向と出力方向を構成して、カスタムの QoS スイッチング プロファイルを作成することができます。
前提条件
- QoS スイッチング プロファイルの概念を理解します。「QoS セグメント プロファイルの理解」を参照してください。
- 優先するネットワーク トラフィックを識別します。
手順
- 管理者権限で NSX Manager にログインします。
- [ネットワーク] > [セグメント] > [セグメント プロファイル] の順に選択します。
- [セグメント プロファイルの追加] をクリックして、新しいプロファイルを追加します。
- をクリックして、[編集] をクリックします。
- QoS スイッチング プロファイルの項目をすべて入力します。
オプション 説明 名前 プロファイルの名前です。 モード [モード] ドロップダウン メニューから [信頼する] または [信頼しない] のいずれかのオプションを選択します。
「信頼する」を選択すると、内部ヘッダーの DSCP 値は IP/IPv6 トラフィック用の外部 IP アドレス ヘッダーに適用されます。IP/IPv6 以外のトラフィックの場合、外部 IP アドレス ヘッダーはデフォルト値を使用します。「信頼する」モードは、オーバーレイベースの論理ポートでサポートされます。デフォルト値は 0 です。
「信頼しない」モードは、オーバーレイベースおよび VLAN ベースの論理ポートでサポートされます。オーバーレイベースの論理ポートの場合、送信 IP アドレス ヘッダーの DSCP 値は、論理ポートの内部パケットのタイプに関係なく構成された値が使用されます。VLAN ベースの論理ポートの場合、IP/IPv6 パケットの DSCP 値は構成された値が使用されます。「信頼しない」モードの DSCP 値の範囲は 0 ~ 63 です。
注: DSCP 設定はトンネリングされたトラフィックでのみ有効です。これらの設定は同じハイパーバイザー内のトラフィックには適用されません。優先順位 DSCP の優先度を設定します。
優先度の値の範囲は 0 ~ 63 です。
サービス クラス CoS の値を設定します。
CoS は VLAN ベースの論理ポートでサポートされます。CoS はネットワーク内の類似するトラフィック タイプをグループ化し、各タイプのトラフィックは独自のレベルのサービス優先順位を持つクラスとして扱われます。優先度の低いトラフィックは低速になるか、場合によってはドロップされ、優先度の高いトラフィックのスループットを向上させます。また、CoS はパケットがゼロの VLAN ID に対しても構成することができます。
CoS の値の範囲は 0 ~ 7 で、0 がベスト エフォート サービスです。
入力方向 (Ingress) 仮想マシンから論理ネットワークへの送信ネットワーク トラフィックのカスタム値を指定します。
平均帯域幅を使用して、ネットワークの輻輳を低減することができます。ピーク帯域幅の速度は、バースト トラフィックをサポートするために使用されます。バースト サイズは、ピーク帯域幅の期間に基づいて設定されます。バースト サイズの設定でバースト期間を設定します。帯域幅を保証することはできません。ただし、ネットワーク帯域幅を制限するために、平均、ピーク、バースト サイズの設定を使用できます。
たとえば、平均帯域幅が 30 Mbps、ピーク帯域幅が 60 Mbps、許可された期間が 0.1 秒の場合、バースト サイズは 60 * 1,000,000 * 0.10/8 = 750,000 バイトになります。
デフォルト値は 0 で、入力方向トラフィックのレート制限を無効にします。
入力方向ブロードキャスト ブロードキャストに基づいて、仮想マシンから論理ネットワークへの送信ネットワーク トラフィックにカスタム値を設定します。
たとえば、論理スイッチの平均帯域幅が 3,000 Kbps、ピーク帯域幅が 6,000 Kbps、許可された期間が 0.1 秒の場合、バースト サイズは 6,000 * 1,000 * 0.10/8 = 75,000 バイトになります。
デフォルト値は 0 で、入力方向ブロードキャスト トラフィックのレート制限を無効にします。
出力方向 論理ネットワークから仮想マシンへの受信ネットワーク トラフィックのカスタム値を指定します。
デフォルト値は 0 で、出力方向トラフィックのレート制限を無効にします。
入力方向、入力方向ブロードキャスト、および出力方向オプションを構成しない場合、デフォルト値が使用されます。 - [保存] をクリックします。