[Edge の概要 (Edge Overview)] タブには、名前、説明、ユーザー情報、Edge に関連付けられているプロファイル、Edge サイトの連絡先の名前とメール アドレスなど、Edge 固有のプロパティ情報が表示されます。[Edge の概要 (Edge Overview)] タブから、Edge のアクティベーション E メールの送信、特定の Edge に対するアラートの有効化、特定のプロパティの変更、選択した Edge への別のプロファイルの割り当て、Edge の場所の設定、Edge の連絡先と位置情報の更新、RMA の再アクティベーションの要求を行えます。

[Edge の概要 (Edge Overview)] [タブ]にアクセスするには、次の手順を実行します。
  1. SD-WAN Orchestrator のナビゲーション パネルで、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順に移動します。
  2. [エンタープライズ Edge (Enterprise Edge)] 画面で、Edge を選択してクリックし、[Edge の概要 (Edge Overview)] タブを開きます。
[Edge の概要 (Edge Overview)] タブで次の操作を実行できます。
  • 特定の Edge に対するアラートを有効にしたり、Edge のアクティベーション メールを送信したりするには、「[Edge の概要 (Edge Overview)] でのプロパティ」セクションと、「Edge のアクティベーションの開始」セクションを参照してください。
  • 特定のプロファイルから Edge のオーバーライドの概要を表示したり、別のプロファイルに変更する必要がある場合は、「Edge のプロファイル」セクションを参照してください。
  • Edge の連絡先、場所、または送付先を変更するには、「Edge の連絡先と場所」セクションを参照してください。
  • RMA の再アクティベーションを要求するには、「RMA の再アクティベーション」セクションを参照してください。

以降のセクションで、[Edge の概要 (Edge Overview)] タブの各領域について詳しく説明します。

[Edge の概要 (Edge Overview)] でのプロパティ

[プロパティ (Properties)] 領域では、Edge のアクティベーション メールを送信して Edge のアクティベーション プロセスを開始できます。また、選択した Edge の特定のプロパティを表示したり変更したりすることもできます。この領域には、Edge のステータス、アクティベーション日、ソフトウェア バージョンも表示されます。

次の表に、[プロパティ (Properties)] 領域のフィールドを示します。

フィールド/チェックボックス 説明
[名前 (Name)] カスタマー レベルでの Edge の一意の名前が表示されます。Edge の名前を変更した場合は、[変更の保存 (Save Changes)] ボタンをクリックしてください。
[説明 (Description)]

Edge に関する情報を提供できるようにします。Edge の説明を更新した場合は、[変更の保存 (Save Changes)] ボタンをクリックしてください。

注: ここは、Edge の説明が表示される唯一の場所です。
[カスタム情報 (Custom Info)] Edge に関連付けられているカスタム情報が表示されます。
[事前通知の有効化 (Enable Pre-Notifications)] チェックボックス

このチェックボックスは、Edge のプロビジョニング後にデフォルトで有効になります。

オペレータがアラートを受信するには、[事前通知の有効化 (Enable Pre-Notifications)] チェックボックスを選択する必要があります。また、[設定 (Configure)] > [アラートと通知 (Alerts & Notifications)] で、E メール、SMS、または SNMP トラップを介して、アラートを選択し有効化する必要があります。

E メール、SMS、または SNMP トラップの受信に加えて、[監視 (Monitor)] > [アラート (Alerts)][アラート (Alerts)] 画面に、アラートを表示することもできます。選択した Edge のオペレータに対するアラート通知を無効にするには、このチェックボックスを選択解除します。

[アラートの有効化 (Enable Alerts)] チェックボックス

このチェックボックスは、Edge のプロビジョニング後にデフォルトで有効になります。

カスタマーが Edge デバイスに関するアラートを受信するには、[アラートの有効化 (Enable Alerts)] チェックボックスを選択する必要があります。また、[設定 (Configure)] > [アラートと通知 (Alerts & Notifications)] で、E メール、SMS、または SNMP トラップを介して、アラートを選択し有効化する必要があります。

E メール、SMS、または SNMP トラップの受信に加えて、[監視 (Monitor)] > [アラート (Alerts)][アラート (Alerts)] 画面に、アラートを表示することもできます。選択した Edge に対するアラートを無効にするには、このチェックボックスを選択解除します。

[認証モード (Authentication Mode)]

認証モードには 3 つのオプション([証明書が無効 (Certificate Disabled)]、[証明書がオプション (Certificate Optional)]、[証明書が必要 (Certificate Required)])があります。

  • [証明書が無効 (Certificate Disabled)](デフォルト):オプションとして [証明書が無効 (Certificate Disabled)] を選択すると、Edge は認証モードとして事前共有キーを使用します。
  • [証明書がオプション (Certificate Optional)]:オプションとして [証明書がオプション (Certificate Optional)] を選択すると、Edge は、(他の Edge または Gateway が使用している証明書に応じて)PKI 証明書または事前共有キーのいずれかを使用します。
    注: オペレータは、[設定 (Configure)] > [カスタマー (Customer)] で PKI を有効にする必要があります。
  • [証明書が必要 (Certificate Required)]:Edge が有効な証明書を取得すると、[証明書が必要 (Certificate Required)] がドロップダウン メニューのオプションとして使用できるようになります。[証明書が必要 (Certificate Required)] オプションを選択すると、Edge は認証モードとして PKI 証明書を使用します。
    注: オペレータは、 [設定 (Configure)] > [カスタマー (Customer)] で PKI を有効にする必要があります。
[ライセンス (License)] [ライセンス (License)] ドロップダウン メニューには、Edge に割り当てることができる、使用可能なライセンス タイプが表示されます。
注: 標準管理者スーパー ユーザーと標準管理者は、自分に割り当てられている Edge ライセンス タイプを割り当てたり、監視したりできます。
[証明書の表示 (View Certificate)] Edge に有効な証明書がある場合は、[表示 (View)] リンクが表示されます。[表示 (View)] リンクをクリックして、証明書の表示、エクスポート、または取り消しができます。
[ステータス (Status)] [保留中 (Pending)]、[アクティベーション済み (Activated)]、および [再アクティベーションの保留中 (Reactivation Pending)] ステータス オプションが表示されます。
  • [保留中 (Pending)]:Edge はアクティベーションされていません。
  • [アクティベーション済み (Activated)]:Edge はアクティベーションされています。
  • [再アクティベーションの保留中 (Reactivation Pending)][再アクティベーションを要求 (Request Reactivation)] ボタンをクリックすると、ステータスが [再アクティベーションの保留中 (Reactivation Pending)] に変わります。このステータス更新によって、Edge の機能は変更されません。既存の設定を使用して、新規または交換用の Edge をアクティベーションできることだけが示されます。
[アクティベーション済み (Activated)] Edge がアクティベーションされた日時が表示されます。
[ソフトウェア バージョン (Software Version)] Edge のソフトウェア バージョンとビルド番号が表示されます。
[ローカルの認証情報 (Local Credentials)] ローカル ユーザー インターフェイスの認証情報が表示されます。デフォルトの認証情報は、「username:admin、password:admin123」です(大文字と小文字を区別)。認証情報を変更するには、[表示 (View)] ボタンをクリックします。
[シリアル番号 (Serial Number)] Edge が保留中の状態である場合は、[シリアル番号 (Serial Number)] テキスト フィールドが表示されます。シリアル番号の入力はオプションですが、指定した場合、このシリアル番号はアクティベーションされる Edge のシリアル番号と一致する必要があります。
[アクティベーション キー (Activation Key)]

Edge が保留中の状態である場合は、Edge アクティベーション キーが表示されます。アクティベーション キーは、1 か月のみ有効です。1 か月後にキーの有効期限が切れて、アクティベーション キーの下に警告メッセージが表示されます。警告メッセージの下にある [新しいアクティベーション キーの生成 (Generate New Activation Key)] ボタンをクリックすると、新しいキーを生成できます。

詳細については、「期限切れの RMA アクティベーション キー 」セクションを参照してください。

[アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] [アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ボタンをクリックすると、アクティベーションの手順が記載された E メールがサイトの連絡先に送信されます。

Edge のアクティベーションの開始

Edge の設定が保存されると、アクティベーション キーが割り当てられます。[プロパティ (Properties)] 領域で [アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ボタンをクリックして、Edge のアクティベーション プロセスを開始します。[アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ボタンをクリックしても、Edge はアクティベーションされません。Edge デバイスをアクティベーションする方法についての指示が記載された E メールをサイトの連絡先に送信して、アクティベーション プロセスを開始するだけです。

[アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ボタンをクリックすると、サイトの連絡先に送信される E メールがポップアップ ウィンドウに表示されます。サイトの連絡先が Edge ハードウェアを接続してアクティベーションするための手順は、E メールに記載されています。Edge をアクティベーションする方法の詳細については、オンライン ヘルプの『Edge アクティベーション クイック スタート ガイド』を参照してください。プル アクティベーションとプッシュ アクティベーションの詳細については、「完全に自動化されたプロビジョニング」を参照してください。

Edge のプロファイル

[プロファイル (Profile)] ドロップダウン メニューには、特定の Edge に割り当てることができる、プロファイルのリストが表示されます。Edge で別のプロファイルに切り替えると、Edge のオーバーライドの設定を除いて、すべての関連する設定が変更されます。上書きされた設定は、[プロファイル (Profile)] 領域に表示されます。

注: 別のプロファイルに切り替えても、Edge の上書きされた設定は変更されません。
注: プッシュ アクティベーションにより、Edge ステージング プロファイルがオプションとして表示される場合、この Edge は、本番環境用のプロファイルで設定されていない、新しく割り当てられた Edge です。エンタープライズ管理者は、 [プロファイル (Profile)] ドロップダウン メニューから新しいプロファイルを選択し、これらの Edge に手動で割り当てる必要があります。

オペレータ プロファイルの選択

次の表に、カスタマーによって割り当てられたオペレータ プロファイルと、Edge によって割り当てられたエンタープライズ プロファイルの互換性マトリックスを示します。プロファイルを切り替える際、このマトリックスを参照してください。

[オペレータ プロファイル選択マトリックス]

カスタマーのオペレータ プロファイルのタイプ [現在の Edge エンタープライズ プロファイル] [選択した Edge エンタープライズ プロファイル] 結果
セグメントベース セグメントベース セグメントベース 変更なし
ネットワークベース ネットワークベース ネットワークベース 変更なし
セグメントベース ネットワークベース セグメントベース Edge の設定は、セグメントベースの設定に変換されます。ただし、Edge のソフトウェア イメージがバージョン 3.0 以降に更新されるまで、Edge には配信されません。
ネットワークベース ネットワークベース セグメントベース Edge の設定は、セグメントベースの設定に変換されます。ただし、Edge のソフトウェア イメージがバージョン 3.0 以降に更新されるまで、Edge には配信されません。
セグメントベース ネットワークベース ネットワークベース Edge はイメージのアップデートを受信しません。
ネットワークベース セグメントベース セグメントベース Edge はイメージのアップデートを受信しません。

Edge のオーバーライドは、Edge レベルで継承されたプロファイル設定に対する変更です。Edge の追加は、プロファイルに含まれていないものの、選択した Edge に追加される設定です。[プロファイル (Profile)] 領域に、すべての Edge のオーバーライドと追加の概要が表示されます。

Edge の連絡先と場所

[連絡先と場所 (Contact & Location)] 領域には、Edge の連絡先情報と場所が表示されます。ここで、Edge の場所と送付先を変更することもできます。

Edge のアドレスを変更するには、次の手順を実行します。
  1. [場所の更新 (Update Location)] リンクをクリックします。
  2. [Edge の場所を設定 (Set Edge Location)] ポップアップ ウィンドウで、[アドレスの検索 (Search Address)] 機能(デフォルトで選択されている)を使用するか、アドレスを手動で入力して場所を更新します。
  3. アドレスを手動で入力する場合は、[アドレスの手動入力 (Manual Address Entry)] ボタンをクリックして、アドレスを入力するか、緯度と経度を入力します。
  4. アドレスを入力することを選択した場合は、[アドレスから経度と緯度を更新 (Update Lat,Lng From Address)] ボタンをクリックします。
  5. 経度と緯度を入力することを選択した場合は、[経度と緯度からアドレスを更新 (Update Address From Lat,Lng)] ボタンをクリックします。
  6. 完了したら、[OK] をクリックします。

送付先が Edge の場所と異なる場合は、送付先の [同上 (Same as above)] チェックボックスを選択解除し、該当するテキスト フィールドに送付の連絡先を入力します。

Edge の送付場所を変更するには、次の手順を実行します。

  1. [場所を設定 (Set Location)] リンクをクリックします。
  2. [Edge の送付場所 (Edge Shipping Location)] ポップアップ ウィンドウで、[アドレスの検索 (Search Address)] 機能(デフォルトで選択されている)を使用するか、アドレスを手動で入力して送付場所を更新します。
  3. アドレスを手動で入力する場合は、[アドレスの手動入力 (Manual Address Entry)] ボタンをクリックしてアドレスを入力してから、[マップの場所を更新 (Update Location on Map)] ボタンをクリックします。
  4. [OK] をクリックします。

RMA の再アクティベーション

次のシナリオにおいて、 [Edge の概要 (Edge Overview)] タブから Edge RMA の再アクティベーション要求を開始できます。
  • 不具合による Edge の置き換え
  • Edge ハードウェア モデルのアップグレード

RMA の再アクティベーション プロセスを完了するには、次の手順を実行します。

  1. Orchestrator で、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順に移動します。
  2. 再アクティベーションする Edge を選択します。
  3. [Edge の概要 (Edge Overview)] タブで、画面の下部までスクロールして [RMA の再アクティベーション (RMA Reactivation)] 領域に移動します。右上にある灰色の矢印をクリックして、領域を展開します。
  4. [再アクティベーションを要求 (Request Reactivation)] ボタンをクリックします。この手順によって、新しいアクティベーション キーが生成され、Edge のステータスが [再アクティベーションの保留中 (Reactivation Pending)] モードになります。
    注: 再アクティベーション キーは、再アクティベーションの要求が行われた時点から 1 か月間のみ有効です。

    Rma-reactivation-area

  5. 何らかの理由でアクティベーションの要求をキャンセルする必要がある場合は、[再アクティベーションの要求をキャンセル (Cancel Reactivation Request)] ボタンをクリックします。Edge のステータスが、[再アクティベーションの保留中 (Reactivation Pending)] から [アクティベーション済み (Activated)] に変更されます。
  6. アクティベーション キーの有効期限が切れている場合(キーは 1 か月有効)は、新しいアクティベーション キーを生成する必要があります。詳細については、「期限切れの RMA アクティベーション キー」セクションを参照してください。
  7. オプションの手順として、[RMA シリアル番号 (RMA Serial Number)] テキスト フィールドでアクティベーションされる Edge のシリアル番号を入力できます。
    注: シリアル番号は大文字と小文字が区別されます。シリアル番号とアクティベーションされる Edge が一致しない場合は、アクティベーションに失敗します。
  8. [RMA モデル (RMA Model)] ドロップダウン メニューに、選択した Edge がデフォルトで表示されます。異なる Edge モデルを再アクティベーションする場合は、[RMA モデル (RMA Model)] ドロップダウン メニューから、アクティベーションする Edge モデルを選択します。
    注: 選択した [RMA モデル (RMA Model)] が現在の Edge モデルと同じでない場合は、警告メッセージが表示されます。Edge 固有の設定とプロファイルの上書きは再アクティベーション時に削除されますが、統計情報は保持されます。Edge 固有の設定をメモし、再アクティベーション後に、新しく置き換えられた Edge に再度追加することをお勧めします。
  9. シリアル番号を入力したか、[RMA モデル (RMA Model)] ドロップダウン メニューからモデルを選択した場合は、[更新 (Update)] ボタンをクリックします。

    Rma-reactivation-area-extended

  10. [アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ボタンをクリックします。[アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。

    send-activation-dialog

  11. [送信 (Send)] ボタンをクリックして、アクティベーション手順が記載された E メールをサイトの連絡先に送信します。この E メールには、[アクティベーション E メールの送信 (Send Activation Email)] ポップアップ ウィンドウに表示される情報と同じものが記載されます。

    以下は、交換用 Edge デバイスをアクティベーションする手順になります。

  12. 古い Edge を電源とネットワークから切断します。
  13. 新しい Edge を電源とネットワークに接続します。Edge がインターネットに接続されていることを確認します。
  14. E メールで受信したアクティベーションの手順に従います。
    注: E メールのアクティベーション リンクをクリックして、Edge をアクティベーションしてください。
    Edge では、SD-WAN Orchestrator から設定とソフトウェアをダウンロードします。新しい Edge が正常にアクティベーションされ、サービスの準備が整います。

期限切れの RMA アクティベーション キー

RMA アクティベーション キーは、再アクティベーションの要求が行われた時点から 1 か月間有効です。RMA アクティベーション キーの有効期限が切れている場合は、SD-WAN Orchestrator の [RMA の再アクティベーション] 領域に警告メッセージが表示されます。再アクティベーション要求をキャンセルするか([再アクティベーションの要求をキャンセル (Cancel Reactivation Request)] ボタンをクリック)、または新しいキーを生成できます。1 か月の有効期限が切れた後に新しいキーを生成するには、次の手順に従ってください。

新しい RMA アクティベーション キーを生成するには、次の手順を実行します。

  1. [新しいアクティベーション キーの生成 (Generate New Activation Key)] ボタンをクリックします。
    new-rma-request
  2. [新しいアクティベーション キーの生成 (Generate New Activation Key)] ダイアログ ボックスで、キーをアクティブ化する日数を指定します。
    generate-new-activation-key
  3. [送信 (Submit)] をクリックします。
  4. RMA の再アクティベーションの手順」に従って、RMA の再アクティベーション プロセスを完了します。