このセクションでは、「高可用性 (HA) オプション 2:強化された HA」のオプションについて説明します。

HA オプション 2 では、Edge の WAN 側で L2 スイッチを使用する必要がなくなります。アクティブ Edge が自身に接続されているリンクとの比較を行う際、スタンバイ Edge に接続されている異なる WAN リンクを検出する場合に、このオプションが選択されます。

次の図は、HA オプション 2 の概念の概要を示しています。

prereq-ha-option2

フェイルオーバー リンクを確立するために、1 台のアクティブの Edge と 1 台のスタンバイの Edge が L1 ポートで接続されています。スタンバイ SD-WAN Edge は、フェイルオーバー リンクの L1 ポートを除くすべてのポートをブロックします。図に示すように、アクティブ Edge は、(自身とスタンバイ Edge に接続されている)両方の WAN リンク上でオーバーレイ トンネルを確立します。

注: 2 台の SD-WAN Edges には、ミラーリングされた物理的な WAN 接続がありません。図に示すように、VCE1 が GE2 を WAN リンクとして設定している場合、VCE2 は GE2 を WAN リンクとして設定できません。

スタンバイ Edge に接続された WAN リンクを利用するために、アクティブ Edge は HA リンクを介してオーバーレイ トンネルを確立します。LAN からのトラフィックはアクティブ Edge に転送されます。ブランチのビジネス ポリシーによって、オーバーレイ トンネル全体のトラフィック配布が定義されます。