[ユーザーの BGP の優先順位 (Customer BGP Priority)] 領域には [コミュニティ マッピングの有効化 (Enable Community Mapping)] チェックボックスが含まれています。それをオンにすると、コミュニティを構成するための [すべてのセグメント (All Segments)] と [セグメントごと (Per Segment)] の 2 つのマッピング モードが利用可能になります。コミュニティは、[コミュニティ (Community)] と [ コミュニティ 2 (Community 2)] の 2 つの部分で構成されます。
複数の BGP AS にわたってユーザーをデプロイし、BGP コミュニティの値を使用してパスの対称性を制御する SP の場合は、ブランチのパートナー ゲートウェイの優先順位に基づいて、ブランチのプリフィックスに BGP コミュニティ値を自動的に割り当てるオプションがあります。デフォルトでは、VMware はブランチのプリフィックスに BGP の MED 値を自動的に割り当て、BGP パスに影響を与え、パスの対称性を実現します。これは、単一の AS シナリオに適用されます。
次のトポロジは、このユースケースの例を示しています。
上記のトポロジでは、複数の MPLS BGP AS、BGP コミュニティ値、およびローカル プリファレンスの値を PE で使用して、パスの対称性を実現しています。ブランチ E1 の場合、パートナー ゲートウェイの順番は GW1>GW2 です。これは、送信トラフィックでは GW1 が優先されることを意味します。パスの対称性を維持するには、GW1 は、構成された PE BGP route-map と一致するようにコミュニティ値 1:110 を割り当てる必要があります。そのため、リターン パスにも GW1 が優先されます。
同様に、GW2 では、構成された PE BGP route-map と一致するようにコミュニティ値 1:00 を割り当てる必要があります。これにより、優先順位が低くなります。これは、自動コミュニティ機能(2.5 で導入)によって自動化されます。コミュニティ値を GW の優先順位に指定することで、パートナー ゲートウェイは、対応するコミュニティ値をブランチのプリフィックスに動的に割り当てます。この構成はユーザー レベルにあります。