このセクションでは、システム プロパティを構成する方法について説明します。システム プロパティは、VMware のシステム全体の動作を制御するメカニズムを提供します。

システム プロパティは、最初に cloud-init 構成ファイルを使用して設定できます(「cloud-init メタデータ ファイルの作成」を参照)。サービスが適切に動作するように、次のプロパティを構成する必要があります。

システム名

network.public.address システム プロパティに VMware の完全修飾ドメイン名を入力します。

Google Maps

Google Maps は、マップ上に Edge およびデータセンターを表示するために使用されます。ライセンス キーがないと、マップを表示できないことがあります。この場合、Orchestrator は引き続き正常に機能しますが、ブラウザ マップは使用できません。

  1. https://console.developers.google.com にログインします。
  2. 新しいプロジェクトを作成します(まだ作成されていない場合)。
  3. [API を有効化 (Enable API)] ボタンを見つけます。[Google Maps API (Google Maps APIs)] をクリックし、[Google Maps JavaScript API][Google Maps 位置情報 API (Google Maps Geolocation API)] の両方を有効にします。
  4. 画面の左側で、[認証情報 (Credentials)] リンクをクリックします。
  5. [認証情報] ページで [認証情報の作成 (Create Credentials)] をクリックし、[API キー (API key)] を選択します。API キーを作成します。
  6. VMwareservice.client.googleMapsApi.key システム プロパティを API キーに設定します。
  7. service.client.googleMapsApi.enable を「true」に設定します。

Twilio

Twilio は、SMS を介して VMware アラートを受信できるメッセージング サービスです。これはオプションです。アカウントは、オペレータ ポータルの [システム プロパティ (System Properties)] ページを使用して VMware にプロビジョニングできます。次のプロパティが呼び出されます。

  • service.twilio.enable - VMware にインターネット経由でアクセスできない場合、サービスを無効にすることができます。
  • service.twilio.accountSid
  • service.twilio.authToken
  • service.twilio.phoneNumber - (nnn)nnn-nnnn 形式

https://www.twilio.com でサービスを取得します。

MaxMind

MaxMind は位置情報サービスです。これは、IP アドレスに基づいて Edge とゲートウェイの場所および ISP 名を自動的に検出するために使用されます。このサービスが無効になっている場合は、位置情報を手動で更新する必要があります。アカウントは、オペレータ ポータルの [システム プロパティ (System Properties)] ページを使用して VMware にプロビジョニングできます。次のプロパティを構成できます。

  • service.maxmind.enable - VMware にインターネット経由でアクセスできない場合、サービスを無効にすることができます。
  • service.maxmind.userid - アカウントの作成中に、MaxMind によって提供されるユーザー ID を保持します。
  • service.maxmind.license - MaxMind によって提供されるライセンス キーを保持します。

https://www.maxmind.com/en/geoip2-precision-city-service でライセンスを取得します。

E メール

E メール サービスは、Edge アクティベーション メッセージの送信、およびアラームと通知の両方に使用できます。必須ではありませんが、これを VMware 運用の一部として構成することを強くお勧めします。Orchestrator で使用される外部 E メール サービスを構成するには、次のシステム プロパティを使用できます。

  • mail.smtp.auth.pass - SMTP ユーザー パスワード。
  • mail.smtp.auth.user - 認証用の SMTP ユーザー。
  • mail.smtp.host - VMware から生成された E メールのリレー サーバ。
  • mail.smtp.port - SMTP ポート。
  • mail.smtp.secureConnection - SMTP トラフィックに SSL を使用。