KVM で SR-IOV モードを有効にするには、次の手順を実行します。
前提条件
この場合、特定の NIC カードが必要です。次のチップセットは、SD-WAN Gateway および SD-WAN Edge と連携することが VMware によって認定されています。
- Intel 82599/82599ES
- Intel X710/XL710
注: KVM 上で Intel X710/XL710 カードを SR-IOV モードで使用する前に、「
デプロイの前提条件」セクションで指定されているファームウェアとドライバのサポートされているバージョンが正しくインストールされていることを確認してください。
注: KVM Virtual Edge が高可用性トポロジで展開されている場合、SR-IOV モードはサポートされません。高可用性展開の場合は、その KVM Edge ペアで SR-IOV が有効になっていないことを確認します。
KVM 上で SR-IOV を有効にするには、次の手順を実行します。
- BIOS で SR-IOV を有効にします。手順は BIOS によって異なります。BIOS コンソールにログインし、SR-IOV のサポート/DMA を見つけます。Intel が正しい CPU フラグを持っているかどうかをチェックすることで、プロンプトでサポートを確認できます。
cat /proc/cpuinfo | grep vmx
- Bboot (/etc/default/grub) にオプションを追加します。
GRUB_CMDLINE_LINUX="intel_iommu=on"
- コマンド update-grub と update-initramfs -u を実行します。
- 再起動 (Reboot)
- iommu が有効になっていることを確認します。
velocloud@KVMperf3:~$ dmesg | grep -i IOMMU [ 0.000000] Command line: BOOT_IMAGE=/vmlinuz-3.13.0-107-generic root=/dev/mapper/qa--multiboot--002--vg-root ro intel_iommu=on splash quiet vt.handoff=7 [ 0.000000] Kernel command line: BOOT_IMAGE=/vmlinuz-3.13.0-107-generic root=/dev/mapper/qa--multiboot--002--vg-root ro intel_iommu=on splash quiet vt.handoff=7 [ 0.000000] Intel-IOMMU: enabled …. velocloud@KVMperf3:~$
- 使用されている NIC チップセットに基づいて、次のとおりドライバを追加します。
- SR-IOV モードの [Intel 82599/82599ES] カードの場合:
- Intel の Web サイトから、[ixgbe] ドライバをダウンロードしてインストールします。
- ixgbe 設定(tar および sudo によるインストール)を設定します。
velocloud@KVMperf1:~$ cat /etc/modprobe.d/ixgbe.conf
- ixgbe 設定ファイルが存在しない場合は、次のとおりファイルを作成する必要があります。
options ixgbe max_vfs=32,32 options ixgbe allow_unsupported_sfp=1 options ixgbe MDD=0,0 blacklist ixgbevf
- update-initramfs -u コマンドを実行し、サーバを再起動します。
- modinfo コマンドを使用して、インストールが成功したかどうかを確認します。
velocloud@KVMperf1:~$ modinfo ixgbe and ip link filename: /lib/modules/4.4.0-62-generic/updates/drivers/net/ethernet/intel/ixgbe/ixgbe.ko version: 5.0.4 license: GPL description: Intel(R) 10GbE PCI Express Linux Network Driver author: Intel Corporation, <[email protected]> srcversion: BA7E024DFE57A92C4F1DC93
- SR-IOV モードの [Intel X710/XL710] カードの場合:
- Intel の Web サイトから、[i40e] ドライバをダウンロードしてインストールします。
- 仮想機能 (VF) を作成します。
echo 4 > /sys/class/net/device name/device/sriov_numvfs
- 再起動後も VF を存続させるには、前の手順のコマンドを
"/etc/rc.d/rc.local"
ファイルに追加します。 - VF ドライバを無効にします。
echo “blacklist i40evf” >> /etc/modprobe.d/blacklist.conf
- update-initramfs -u コマンドを実行し、サーバを再起動します。
- SR-IOV モードの [Intel 82599/82599ES] カードの場合:
SR-IOV の検証(オプション)
次のコマンドを使用して、ホスト マシンで SR-IOV が有効にされているかどうか素早く確認できます。
lspci | grep -i Ethernet
仮想機能があるかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
01:10.0 Ethernet controller: Intel Corporation 82599 Ethernet Controller Virtual Function(rev 01)