このセクションでは、Partner Gateway を使用するサービス プロバイダ向けのトンネル シェーパーについて説明します。

サービス プロバイダは、ローカル ブランチでの WAN リンクの合計容量に比して少ない容量で SD-WAN サービスを提供することがあります。たとえば、カスタマーが他のベンダーからブロードバンド リンクを購入した場合に、SD-WAN サービスを提供し、VMware Partner Gateway をホストしているサービス プロバイダがアンダーレイ ブロードバンド リンクを制御できない場合があります。そのような状況では、SD-WAN サービスのキャパシティを確保し、Partner Gateway への輻輳を回避するため、サービス プロバイダはトンネルと Partner Gateway 間の DMPO トンネル シェーパーを有効にすることができます。

トンネル シェーパーの例

サービス プロバイダ (SP) から提供される 35 Mbps SD-WAN サービスを使用する、2 つの WAN リンク(20 Mbps インターネットと 20 Mbps MPLS)を備えた SD-WAN Edge があるとします。この場合、SD-WAN サービスの帯域幅 (35 Mbps) は、WAN リンクの帯域幅の合計 (40 Mbps) よりも低くなります。Partner Gateway へのトラフィック(上記の図で「X」と表示されている部分)が 35 Mbps を超えないようにするため、サービス プロバイダは DMPO トンネルにトンネル シェーパーを配置することができます。

トンネル トラフィックのレート制限の構成

注: トンネル トラフィックのレート制限機能は、オペレータによって有効にされている場合にのみ編集することができます。この機能にアクセスするには、オペレータに詳細をお問い合わせください。

[トンネル トラフィックのレート制限を有効にするには、次の手順を実行します。]

  1. ナビゲーション パネルから [構成 (Configure)] > [プロファイル (Profiles)] の順に移動します。
  2. 該当の構成プロファイルのリンクをクリックします。
  3. [ビジネス ポリシー (Business Policy)] タブをクリックします。
  4. [SD-WAN オーバーレイのレート制限 (SD-WAN Overlay Rate Limit)] 領域で、[トンネル トラフィックのレート制限 (Rate-Limit Tunnel Traffic)] チェックボックスをオンにします。(以下の図を参照。)
  5. [割合 (Percent)][レート (Mbps)(Rate (Mbps))] のどちらかのラジオ ボタンを選択します。
  6. [制限値 (Limit)] テキスト ボックスに、トンネル トラフィックの制限値を入力します。
  7. [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。

configure-profile-business-policy-tunnel-shaper-dialog-box