このセクションでは、拡張 HA について説明します。拡張 HA では、Edge の WAN 側で L2 スイッチを使用する必要がなくなります。アクティブ Edge が自身に接続されているリンクとの比較を行う際、スタンバイ Edge に接続されている異なる WAN リンクを検出する場合に、このオプションが選択されます。

次の図は、拡張 HA の概念の概要を示しています。

フェイルオーバー リンクを確立するために、1 台のアクティブの Edge と 1 台のスタンバイの Edge が HA リンクを使用して接続されています。アクティブ Edge は、HA リンクを介して(自身とスタンバイ Edge に接続されている)両方の WAN リンク上でオーバーレイ トンネルを確立します。

注: 2 台の SD-WAN Edge には、ミラーリングされた物理的な WAN 接続がありません。たとえば、アクティブ Edge が GE2 を WAN リンクとして設定している場合、スタンバイ Edge は GE2 を WAN リンクとして設定できません。

スタンバイ Edge に接続された WAN リンクを利用するために、アクティブ Edge は HA リンクを介してオーバーレイ トンネルを確立します。LAN 側トラフィックは、HA リンクを介してインターネットに転送されます。ブランチのビジネス ポリシーによって、オーバーレイ トンネル全体のトラフィック配布が定義されます。

LTE インターフェイスの拡張 HA のサポート

Long-Term Evolution (LTE) は、モバイル デバイスとデータ端末に対するワイヤレス ブロードバンド通信の標準であり、GSM/EDGE および UMTS/HSPA テクノロジーをベースとしています。コア ネットワークの機能拡張とともに、さまざまな無線インターフェイスを使用してキャパシティと速度を向上させます。VMware SD-WAN は、2 つの SIM スロットを持つ 510 および 610 Edge モデルで LTE をサポートします。

次の図は、スタンバイ LTE Edge での LTE インターフェイスの拡張 HA サポートを示しています。

この図はアクティブ (SD-WAN Edge 1) とスタンバイ (SD-WAN Edge 2) の 2 台の Edge を示しています。これらは HA ケーブルを使用して接続され、フェイルオーバー リンクが確立されます。アクティブ Edge には有線 WAN リンク Edge が推奨されます。スタンバイ Edge は、トンネルの確立に LTE リンクを使用します。スタンバイ Edge の LTE リンクは、Edge の構成に基づいて、アクティブ、バックアップ、またはホットスタンバイ リンクとして使用できます。アクティブ Edge は、HA リンクを介して(自身とスタンバイ Edge に接続されている)両方の WAN リンク上でオーバーレイ トンネルを確立します。アクティブ Edge で障害が発生すると、スタンバイ Edge は、LTE リンクを介して LAN 側のトラフィックをインターネットに転送し続けます。

サポートされているトポロジ

HA を実現するには、HA ペアで同じモデルを接続する必要があります。LTE のための拡張 HA サポートでは、次のトポロジがサポートされています。

  • 510 - 510 LTE HA ペア
  • 610 - 610 LTE HA ペア

制限事項

  • LTE Dual SIM Single Standby (DSSS) は、eHA LTE ではサポートされていません。
  • スタンバイ Edge の CELL インターフェイスに SIM がある場合、アクティブ Edge に SIM を挿入することはサポートされていません。
  • eHA モードのスタンバイ Edge では USB モデムはサポートされていません。

LTE の拡張 HA サポートのトラブルシューティング

Edge で次のリモート診断テストを実行することにより、LTE インターフェイス機能の拡張 HA サポートのトラブルシューティングを行うことができます。
  • [LTE モデム情報]:選択した Edge インターフェイスでこのテストを実行し、内部 LTE モデムのモデム情報、接続情報、位置情報、信号情報、ステータス情報などの診断の詳細を収集します。
  • [USB モデムのリセット]:選択した Edge インターフェイスでこのテストを実行し、指定のインターフェイスに接続された動作していない USB モデムをリセットします。一部の USB モデムでは、このタイプのリモート リセットはサポートされていないことに注意してください。