SD-WAN Orchestrator は、異なる権限のセットを持つロールで構成されています。エンタープライズ スーパー ユーザーは、事前定義されたロールを他のエンタープライズ ユーザーに割り当てることができます。ロールのカスタマイズで、機能ロールの既存の権限セットをカスタマイズできます。カスタマイズは、エンタープライズ内で使用可能なすべてのユーザーに適用されます。

複合ロールではなく、機能ロールのみをカスタマイズすることができます。機能ロールをカスタマイズすると、カスタマイズされた機能ロールで構成される複合ロールに、その変更が影響します。詳細については、機能ロールを参照してください。

オペレータ スーパー ユーザーのみが、エンタープライズ スーパー ユーザーに対してロールのカスタマイズを有効にできます。[ロールのカスタマイズ (Role Customization)] オプションを利用できない場合、オペレータに問い合わせてください。

エンタープライズ ポータルで、[ロールのカスタマイズ (Role Customization)] をクリックします。

次の操作を実行できます。

  • [現在の権限を表示 (Show Current Privileges)]:現在の機能ロールの権限を表示します。すべての機能ロールの権限を表示し、それらを CSV 形式でダウンロードできます。
  • [新規パッケージ (New Package)]:カスタマイズされたロール権限を使用して、新しいパッケージを作成できます。新しいカスタマイズされたパッケージの作成を参照してください。
  • [システムのデフォルトにリセット (Reset to System Default)]:現在のロールの権限をデフォルト設定にリセットできます。エンタープライズ ポータルで機能ロールに適用されているカスタマイズされた権限のみがデフォルトの設定にリセットされます。

[アクション (Actions)] をクリックして、次のアクティビティを実行します。

  • [パッケージのアップロード (Upload Package)]:カスタマイズされたパッケージをアップロードできるようにします。カスタマイズされたパッケージのアップロードを参照してください。
  • [パッケージのクローン作成 (Clone Package)]:選択したパッケージのコピーを作成できるようにします。
  • [パッケージの変更 (Modify Package)]:選択したパッケージのカスタマイズ設定を編集できるようにします。また、パッケージへのリンクをクリックして設定を編集することもできます。
  • [パッケージの削除 (Delete Package)]:選択したパッケージを削除します。パッケージは、すでに使用中の場合、削除できません。
  • [パッケージの適用 (Apply Package)]:選択したパッケージで利用可能なカスタマイズを既存の機能ロールに適用します。このオプションは、現在のレベルでのみロールの権限を変更します。同じロールに対してエンタープライズ レベルまたは下位レベルで利用可能なカスタマイズがある場合は、下位レベルが優先されます。
パッケージ名の前にあるダウンロード アイコンをクリックして、パッケージを JSON ファイルとしてダウンロードすることもできます。
注: ロールのカスタマイズ パッケージはバージョンに依存し、以前のソフトウェア リリースを使用して Orchestrator で作成されたパッケージは、新しいリリースを使用する Orchestrator と互換性がありません。たとえば、Orchestrator が 4.x リリースにアップグレードされた場合、リリース 3.4.x を実行している Orchestrator で作成されたロール カスタマイズ パッケージは適切に動作しません。また、Orchestrator が 4.x.x リリースにアップグレードされた場合、リリース 3.4.x を実行している Orchestrator で作成されたロール カスタマイズ パッケージは適切に動作しません。このような場合、ユーザーは新しいリリースのロール カスタマイズ パッケージを確認して再作成して、すべてのロールが適切に適用されるようにする必要があります。