IPv4 および IPv6 アドレスの両方を使用して Gateway をプロビジョニングできます。

前提条件

SD-WAN Orchestrator がバージョン 4.5.0 以降を実行していることを確認します。

AWS への VMware SD-WAN Gateway の展開

AWS に SD-WAN Gateway を展開する場合は、次のガイドラインを考慮してください。

  • クラウドに Gateway を移行するときは、IPv6 オプションを有効にして、Gateway のインスタンスを破棄して新規作成することをお勧めします。
  • AWS では、常に DHCPv6 を使用してパブリック インターフェイスで IPv6 アドレスを設定します。

SD-WAN Gateway のアップグレードと移行

以前のバージョンから Gateway をアップグレードまたは移行する場合は、次のガイドラインを考慮してください。

  • IPv4 および IPv6 アドレスの両方を使用して Gateway をプロビジョニングし、操作を容易にするために Gateway を新しい Gateway プールに関連付けます。
  • Gateway をアクティベーションした後、IPv4 または IPv6 アドレスを変更することはできません。
  • Gateway を再利用するには、Gateway のアクティベーションを解除し、Orchestrator に新しい Gateway エントリを作成して再アクティベーションして、新しい IPv4/IPv6 アドレスを設定する必要があります。
  • 新しい Gateway を追加するときに、IP バージョン タイプが [IPv4 と IPv6 (IPv4 and IPv6)] の Gateway プールを選択します。
  • デュアル スタックを有効にして Gateway を設定し、IPv4 および IPv6 アドレスの両方を使用して設定します。これらの Gateway をデュアル スタックの Gateway プールの下にグループ化し、最新バージョンのソフトウェアを実行しているさまざまな Edge に使用できます。
  • Gateway プールには、IP ファミリを選択するオプションがあります。IP バージョン [IPv4] では IPv6 アドレスを設定できますが、これはオプションです。[IPv4 と IPv6 (IPv4 and IPv6)] を選択した場合は、IPv4 および IPv6 アドレスの両方を設定する必要があります。詳細については、新しい Gateway プールの作成を参照してください。
  • 新しい Gateway の作成時に、IPv4 および IPv6 アドレスの両方を設定できます。詳細については、新しい Gateway の作成を参照してください。

新しい展開のための Gateway での IPv6 アドレスの設定

  1. IP バージョン タイプが [IPv4 と IPv6 (IPv4 and IPv6)] の Gateway プールを作成します。
  2. バージョン 4.5.0 以降の新しい Gateway を展開します。IPv6 がメタデータで使用できない場合は、netplan を使用してパブリック インターフェイスで IPv4 および IPv6 アドレスを設定できます。

    設定例を以下に示します。

    vcadmin@vcg2:~$ cat /etc/netplan/50-cloud-init.yaml 
    network:
     ethernets:
      eth0:
       addresses: [169.254.10.2/29, 'fd00:ff01:0:1::2/64']
       routes:
       - {metric: 1, to: 0.0.0.0/0, via: 169.254.10.1}
       - {metric: 1, to: '0::0/0', via: 'fd00:ff01:0:1::1'}
      eth1:
       addresses: [101.101.101.11/24]
       routes:
       - {metric: 2, to: 0.0.0.0/0, via: 101.101.101.10}
      eth2:
       addresses: [192.168.0.111/24]
     renderer: networkd
     version: 2
    vcadmin@vcg2:~$
  3. netplan を更新した後、sudo netplan apply を実行して設定を適用します。
    vcadmin@vcg2:~$ sudo netplan apply
    vcadmin@vcg2:~$
  4. Orchestrator の IPv4 アドレスを使用して Gateway をアクティベーションします。Orchestrator がデュアル スタックでプロビジョニングされている場合は、Orchestrator の IPv4 または IPv6 アドレスを使用して Gateway をアクティベーションできます。
  5. アクティベーションした後、Orchestrator は IPv4 と IPv6 の両方の情報を Edge にプッシュします。
  6. Edge のソフトウェア バージョンをバージョン 4.5.0 以降にアップグレードします。Edge がアップグレードされると、Orchestrator は IPv6 関連のデバイス設定を行うオプションを有効にします。

以前のリリースからアップグレードされた Gateway での IPv6 アドレスの設定

  1. Gateway をリリース 4.5.0 以降にアップグレードします。
  2. Gateway シェルで、IPv6 アドレスを使用して netplan 設定を更新します。設定例を以下に示します。
    vcadmin@vcg2:~$ cat /etc/netplan/50-cloud-init.yaml 
    network:
     ethernets:
      eth0:
       addresses: [169.254.10.2/29, 'fd00:ff01:0:1::2/64']
       routes:
       - {metric: 1, to: 0.0.0.0/0, via: 169.254.10.1}
       - {metric: 1, to: '0::0/0', via: 'fd00:ff01:0:1::1'}
      eth1:
       addresses: [101.101.101.11/24]
       routes:
       - {metric: 2, to: 0.0.0.0/0, via: 101.101.101.10}
      eth2:
       addresses: [192.168.0.111/24]
     renderer: networkd
     version: 2
    vcadmin@vcg2:~$
    vcadmin@vcg2:~$ sudo netplan apply
    vcadmin@vcg2:~$
  3. Orchestrator ポータルで、[ゲートウェイ (Gateways)] ページに移動し、アップグレードされた IPv4 Gateway を選択します。
  4. [Gateway の設定 (Configure Gateways)] ページで、Gateway シェルで設定されている IPv6 アドレスを入力します。

    詳細については、Gateway の設定を参照してください。

  5. Orchestrator は IPv6 設定を Edge にプッシュします。
  6. Edge のソフトウェア バージョンをバージョン 4.5.0 以降にアップグレードします。Edge がアップグレードされると、Orchestrator は IPv6 関連のデバイス設定を行うオプションを有効にします。
  7. Edge が Orchestrator から Gateway の IPv6 情報を取得できるようにするには、Edge レベルまたはエンタープライズ カスタマー全体で Gateway の再分配を行う必要があります。

詳細については、以下を参照してください。