4.5 リリース以降、Gateway は NAT 情報をリモート Syslog サーバまたは Telegraf 経由で目的の宛先にエクスポートできます。NAT 情報をストリーミングすると、オペレータは、NAT が適用されたフローの元の送信者を特定できます。

前提条件

  • Gateway NAT エントリ Syslog を設定できるのは、オペレータとパートナーのみです。オペレータがパートナーに Gateway 管理アクセス権を付与すると、パートナーは NAT エントリ Syslog を設定できます。
    注: リモート Syslog サーバの最大数は、Gateway あたり 2 台です。

手順(リモート サーバ経由)

リモート サーバ経由で Gateway の Syslog 設定を行うには、次の手順を実行します。

  1. SD-WAN Orchestrator から、[Gateway (Gateways)] に移動します。

    SD-WAN の [Gateway (Gateways)] ページが表示されます。

  2. NAT エントリ Syslog を設定する Gateway を選択します。

    選択した Gateway の [設定を行う (Configure Settings)] ページが表示されます。

  3. 下にスクロールして、[Syslog 設定 (Syslog Settings)] 領域に移動します。

  4. [Syslog 設定 (Syslog Settings)] 領域で、次のように設定します。
    1. [ファシリティ (Facility)] ドロップダウン メニューでファシリティを選択します。
    2. [タグ (Tag)] テキスト ボックスにタグを入力します。
    3. リモート Syslog サーバの IP アドレスを入力します。
    4. [プロトコル (Protocol)] ドロップダウン メニューからプロトコルを選択します。
    5. [ポート (Port)] テキスト ボックスにポートの詳細を入力します。
    6. [Syslog レベル (Syslog Level)] ドロップダウン メニューでは [INFO] が唯一のオプションであり、Gateway に入力された NAT エントリの詳細をストリーミングするために使用されます。
  5. + ボタンをクリックして別の Syslog コレクタを追加するか、[変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。

手順(Telegraf 経由)

Telegraf を介した Syslog の設定の詳細については、https://docs.vmware.com/jp/VMware-SD-WAN/index.htmlにある『VMware SD-WAN Gateway 監視ガイド』を参照してください。

NAT イベント メッセージに含まれるフィールドについては、次の表を参照してください。

表 1. Syslog イベント メッセージのフィールド
フィールド 説明
ACTION NAT 挿入/NAT 削除。
ENTERPRISE_ID エンタープライズの論理 ID。
VCE_ID フローの送信元 Edge の論理 ID。
VCG_ID Gateway の論理 ID。
SEGMENT_ID フローが属するセグメント ID。
CLIENT_SRC_ADDR Edge の背後にある元のホストの IP アドレス。完全なエンドツーエンドのトレースに役立ちます。
CLIENT_SRC_PORT Edge の背後にある元のホストによって使用される送信元ポート。
VCG_SRC_ADDR このフローの送信に使用されるパブリック VCG インターフェイスの IP アドレス。
VCG_SRC_PORT VCG が接続を確立するために使用する送信元ポート。
DST_ADDR トラフィックの元の宛先アドレス。
DST_PORT トラフィックの宛先ポート。
PROTOCOL プロトコル名。
PKTS_SENT クラウドに転送されたパケット数。
BYTES SENT クラウドに転送されたバイト数。
PKTS_RCVD クラウドから受信されたパケット数。
BYTES RCVD クラウドから受信されたバイト数。
FLOW_DURATION_MS フローの期間。

トラブルシューティング

トラブルシューティングを実行するには、次の手順を実行します。
  1. /etc/rsyslog.conf ファイルを確認し、設定されたサーバが正しいプロトコルとポートで更新されているかどうかを確認します。
  2. 設定したサーバに iptable ルールがインストールされているかどうかを確認します。
  3. 「tcpdump.sh -ni any host 127.0.0.1 and port 514 -v」を確認し、Syslog メッセージが natd から rsyslogd に転送されているかどうかを確認します。
  4. 「tcpdump.sh -ni any host <syslog-collector-ip.」を確認し、Syslog メッセージがリモート Syslog に転送されているかどうかを確認します。