ネットワークの概要 (Network Overview) 機能は、Edge とリンク(アクティベーションされた Edge)のステータスの概要を確認することによってネットワークを監視するのに役立ちます。ナビゲーション パネルで [監視 (Monitor)] > [ネットワークの概要 (Network Overview)] をクリックすると、[ネットワークの概要 (Network Overview)] 画面が開き、SD-WAN Edge デバイスを実行しているエンタープライズ、Non SD-WAN Destination、プロファイル、セグメント、ソフトウェア バージョン、およびシステムの設定時間とランタイム ステータスの概要を視覚的に確認できます。

[ネットワークの概要 (Network Overview)] 画面では、ネットワークに関する全体的な概要情報が次の 3 つのダッシュボード セクションに表示されます。
  • SD-WAN Edge 統計情報 - Edge とリンクに関する以下の情報が含まれます。
    • Edge の合計数
    • Edge ハブの合計数
    • リンクの合計数
    • ハブ リンクの合計数
    • Edge または Edge ハブの数(接続、劣化、ダウン)
    • リンクまたはハブ リンクの数(安定、不安定、ダウン)
  • サマリ ダッシュボード テーブル - SD-WAN Edge 統計情報セクションで選択されるフィルタ条件に従って、前回の接続時間の順に、Edge または Edge ハブあるいはリンクまたはハブ リンクが 10 個まで表示されます。
  • 非 Edge 統計情報 - 次のような非 Edge 関連の情報が表示されます。
    • 仮想ネットワーク機能 (VNF) が有効になっている Edge の合計数
    • VNF が有効になっている Edge の数(エラー、オン、オフ)
    • VMware アクティブ/スタンバイ ペアが有効になっている Edge の合計数
    • VMware アクティブ/スタンバイ ペアが有効になっている Edge の数(失敗、保留、準備完了)
    • 有効な Non SD-WAN Destination の合計数
    • Non SD-WAN Destination の数(接続中、オフライン)
    • エンタープライズ用に設定されているプロファイルの合計数のうち、使用されているプロファイルの数
    • エンタープライズ用に設定されているセグメントの合計数のうち、アクティベーションされているセグメントの数。
    • エンタープライズ用に設定されている Edge の合計数のうち、最新のソフトウェア バージョンを使用している Edge の数
      注: サポートされている Edge の最小バージョンは 2.4.0 です。システム プロパティ product.edge.version.minimumSupported を使用して、Edge の比較対象となるターゲット Edge のバージョンを変更することができます。

また、各項目またはメトリックのリンクをクリックして、[ネットワークの概要 (Network Overview)] 画面の特定の項目に関する詳細情報を取得することもできます。たとえば、サマリ ダッシュボード テーブルの [Edge] のリンクをクリックすると、選択した Edge の Edge 詳細ダッシュボードが表示されます。

[ネットワークの概要 (Network Overview)] ダッシュボード画面に表示される情報の更新間隔は、次のいずれかに設定することができます。
  • 一時停止
  • 30 秒
  • 60 秒
  • 5 分

SD-WAN Edge の状態と移行

移行は、ハートビートを受信したリンクに関係なく、Edge のハートビート(通常の状況では 30 秒ごとに発生)によって駆動されます。

次の表では、SD-WAN Edge の接続状態のタイプと移行について説明します。

Edge の状態 説明
接続中
  • 最後の 60 秒間に Edge からハートビートを受信した場合、Edge は接続状態になります。
  • Orchestrator が、ハートビートが Edge から 60 秒以上受信されていないと判断すると、Edge は「接続中 (Connected)」から「劣化 (Degraded)」状態に移行します。
  • Orchestrator が 2 分(120 秒)の範囲内で Edge から 2 回連続してハートビートを受信しなかった場合、Edge は「接続中 (Connected)」から「オフライン (Offline)」状態に移行します。
琥珀 劣化
  • おそらく一時的なネットワーク状態が原因により、Edge から Orchestrator への接続に影響があると思われる場合、Edge は「劣化 (Degraded)」状態になります。
  • Orchestrator が、ハートビートが Edge から 2 分間(120 秒)以上受信されていないと判断すると、Edge は「劣化 (Degraded)」から「オフライン (Offline)」状態に移行します。
オフライン 一部の持続するネットワーク状態が原因により、Edge が Orchestrator にアクセスできない場合、Edge は「オフライン (Offline)」状態になります。

SD-WAN Orchestrator リンクの状態と移行

SD-WAN Orchestrator では、最新の状態変更に基づいてさまざまなリンク状態の間で状態変更が駆動されます。この際、リンクが最後にアクティブになった時間と、イベントが最後に発生した時間が考慮されます。移行は、次の組み合わせによって駆動されます。
  • Edge がリンク統計情報を Orchestrator にプッシュ(5 分ごとに発生)するときに受信される、Edge によってレポートされたリンク統計値。
  • Edge のハートビート(30 秒ごとに発生)で受信される、Edge によってレポートされたイベント。

次の表では、SD-WAN Orchestrator リンクの接続状態のタイプと移行について説明します。

Edge の状態 説明
安定 リンク状態が安定しているように見え、かつ Orchestrator が一貫してリンク統計情報を受信する場合、リンクは「安定 (Stable)」状態になります。
琥珀 不安定 予期されるリンク統計情報のプッシュが受信されないか、またはリンクがダウンしているが、まだ 10 分間非アクティブになっていない場合、リンクは「不安定 (Unstable)」状態になります。
切断 リンクが 10 分以上非アクティブになっている場合、リンクは「切断 (Disconnected)」状態になります。

SD-WAN Edge Bastion の状態と移行

次の表では、SD-WAN Edge の Bastion 状態のタイプと移行について説明します。

Bastion の状態 説明
UNCONFIGURED ステージングされる前の SD-WAN Edge の初期状態。SD-WAN Edge は、プライベート Orchestrator でのみ使用できます。
STAGE_REQUESTED SD-WAN Edge がパブリック Orchestrator にステージングされる前の中間状態。
STAGED SD-WAN Edge がパブリック Orchestrator にステージングされています。
UNSTAGE_REQUESTED SD-WAN Edge がパブリック Orchestrator から削除される前の中間状態。
UNSTAGED SD-WAN Edge はパブリック Orchestrator から削除され、プライベート Orchestrator でのみ使用できます。
PROMOTION_REQUESTED

ユーザーがパブリック Orchestrator からプライベート Orchestrator への SD-WAN Edge の昇格を要求したときの中間状態。

PROMOTION_PENDING

昇格させる SD-WAN Edge の設定は、パブリック Orchestrator にプッシュされていて、Edge がプライベート Orchestrator にハートビートを送り返すまで待機しています。

PROMOTED SD-WAN Edge は正常に昇格され、現在プライベート Orchestrator にハートビートを送信しています。
注: これらの状態は、Bastion Orchestrator 機能が SD-WAN Orchestrator で有効になっている場合にのみ使用できます。

詳細については、『Bastion Orchestrator 設定ガイド』を参照してください。この文書はhttps://docs.vmware.com/jp/VMware-SD-WAN/index.htmlで入手できます。