このテストの目的

IPv6 ルート テーブル ダンプ コマンドを実行すると、完全なルーティング テーブルが IPv6 で一覧表示されます。

このテストをいつ実行できるか

IPv6 の FIB テーブルのルートを検証する場合は、このテストを実行します。このテストは、次のいずれかのオプションを指定して実行できます。
  • [セグメント (Segment)] - ルートを表示する必要があるセグメントを選択します。すべてのセグメントに対して [すべて (all)] を選択します。
  • [プレフィックス (Prefix)] - ルートを表示する必要がある特定のプレフィックスを指定します。
  • [ルート (Routes)] - ドロップダウン メニューから、次のいずれかのオプションを選択します。
    • [すべて (all)] - すべてのプレフィックスのすべてのルートを表示します。
    • [優先 (preferred)] - すべてのプレフィックスに対して最も優先されるルートのみを表示します(これはデータ転送に使用されるルートです)。

Edge でリモート診断テストを実行する方法については、Edge でのリモート診断テストの実行を参照してください。

テスト出力で確認する内容

テストの出力例は次のとおりです。

リモート診断の出力には、次の情報が表示されます。
フィールド 説明
アドレス (Address) テーブルで使用可能な IPv6 ルートを指定します。
セグメント (Segment) ルートが使用可能で、Edge によって処理されるセグメントを指定します。
ネットマスク (Netmask) IPv6 のアドレス範囲を指定します。
タイプ (Type) クラウド、Edge2Edge、任意(アンダーレイまたはコネクト)などのルート タイプを指定します。
コスト (Cost) ルート基準の選択で使用されるルート コストまたはメトリックを指定します。
到達可能 (Reachable) ルートの状態を指定します。
  • True - 到達可能
  • False - 到達不可能
ネクスト ホップ (Next Hop) ローカル ルートの場合のローカル出口インターフェイスを示します。オーバーレイ/リモート ルートの場合は、ネクスト ホップのタイプを示します。たとえば、クラウド ルートの場合は「クラウド Gateway (Cloud Gateway)」、データセンターの場合は「クラウド VPN (Cloud VPN)」、または「Edge から Edge (edge to edge)」ルートなどです。
ネクスト ホップ名 (Next Hop Name) ネクスト ホップ デバイスの名前を指定します。
宛先名 (Destination Name) 宛先デバイスの名前を指定します。
損失理由 (Lost Reason) Edge 上の次の優先ルートに、ルートが失われるさまざまな理由のコードを指定します。
到達可能(でない)理由 ((Not) Reachable Reason) ルートに到達可能である理由、または到達可能でない理由を指定します。
注: マルチホップ BGP で学習した未解決のルートは、中間インターフェイスをポイントする場合があります。
次の表に、理由コードと対応する説明を示します。
理由コード 説明
PR_UNREACHABLE オーバーレイ ルートの場合、Gateway または Edge であるリモート ピアにアクセスできません。
IF_DOWN 出力方向インターフェイスがダウンしています。
INVALID_IFIDX このルートの出力方向インターフェイス if-index が無効です。
SLA_STATE_DOWN IP SLA 追跡によって指定された状態は「ダウン」です。
HA_STANDBY ローカル Edge がスタンバイの場合、アクティブから同期されたすべてのルートは、操作上の利便性のために到達可能としてマークされます。
LOCAL_MGMT 管理ルートは常に到達可能です。
LOOPBACK ループバック IP アドレスは常に到達可能です。
SELF_ROUTE 自己 IP ルートは常に到達可能です。
RECUR_UNRES 再帰的なルートは到達可能とマークされ、操作上の利便性のために再帰的な解決を実行できます。
VPN_VIA_NAT vpnViaNat ルートは常に到達可能です。
SLA_STATE_UP IP SLA 追跡によって指定された状態は「稼動中」です。
IF_RESOLVED 出力方向インターフェイスが稼動し、解決されました。
PR_REACHABLE オーバーレイ ルートの場合、Gateway または Edge であるリモート ピアにアクセスできます。