SD-WAN Orchestrator では、イベントが発生するたびに、オペレータ、エンタープライズ管理者、またはその他のサポート ユーザーに通知するアラートを設定できます。
エンタープライズ ポータルで、
をクリックしてアラートを設定します。アラートを送信する必要があるイベントを選択し、[アラートの選択 (Select Alerts)] に通知の遅延時間を分単位で入力します。
EDIT_ALERT_CONFIGURATION
イベントを使用して、エンタープライズのアラート設定への変更を記録することができます。
[カスタマー (Customers)] には、既存の管理者ユーザーの連絡情報が表示されます。[E メール (Email)] と [SMS] のチェックボックスをオンにして、対応するユーザーにアラートを送信することができます。
アラートは、SD-WAN Orchestrator 全体を管理しているオペレータ チームとカスタマーの両方に送信されます。
オペレータに送信されるアラートは、すぐに送信されるため、事前通知アラートと呼ばれます。カスタマーまたはエンタープライズ アラートは、エンタープライズ管理者が設定した遅延の影響を受けます。
たとえば、リンク ダウン アラートは、オペレータによって設定された宛先と、カスタマーが設定した宛先の両方に送信される場合があります。リンクが 1 分間ダウンしており、カスタマーは [リンク ダウン (Link Down)] アラートの遅延を 2 分間に設定していると仮定します。このリンクの事前通知アラートが有効になっている場合、Orchestrator はリンク ダウンのオペレータ アラートを送信します。ただし、アラートは設定された遅延下にあるため、カスタマーには届きません。
SNMP トラップ
Webhook
Webhook は、HTTP POST を使用して、特定のアラートによってトリガーされた他のアプリケーションにデータを提供します。アラートが発生するたびに、ソースは Webhook が設定されたターゲット アプリケーションに HTTP 要求を送信します。
SD-WAN Orchestrator は、イベントが発生したときに、HTTP POST を介してメッセージを自動的にターゲット アプリケーションに送信する Webhook をサポートします。エンタープライズ ポータルでターゲット URL を設定し、SD-WAN Orchestrator によってトリガーされたアラートに応答するアクションを自動化することができます。Webhook の受信者は、HTTPS をサポートし、有効な証明書を持っている必要があります。これにより、潜在的に機密性の高いアラート ペイロードのプライバシーが確保されます。また、これによりペイロードの改ざんも防止されます。
Webhook の設定
[アラート設定 (Alert Configuration)] ウィンドウで、[Webhook (Webhooks)] に次の詳細を入力できます。
オプション | 説明 |
---|---|
URL | 有効な HTTPS URL を入力します。これは、Webhook のターゲット アプリケーションとして機能します。 |
コード (Code) | Webhook 受信者ごとに想定される HTTP 応答状態コードを入力します。デフォルトでは、SD-WAN Orchestrator は、Webhook の受信者が状態コード HTTP 200 で HTTP POST 要求に応答することを想定します。 SD-WAN Orchestrator が受信者サーバまたはプロキシ サーバから予期しない状態コードを受信すると、アラート配信が失敗したとみなされ、 |
シークレット (Secret) | 設定された Webhook 受信者ごとにシークレット トークンを指定します。これは、対応する受信者に送信される Webhook 要求ごとに HMAC を計算するために使用されます。HMAC は、バージョン パラメータとともに X-Webhook-Signature: v=<signature-version>&t=<timestamp>&s=<hmac>
受信者はコンポーネントを次のように解釈します。
HMAC の計算に使用されるメッセージは、要求の本文、1 つのピリオド、および署名ヘッダーに表示されるタイムスタンプ パラメータの値を連結することによって形成されます。コードの生成に使用される特定の HMAC アルゴリズムは HMAC-SHA256 です。 Webhook 要求を受信した後、リスニング サーバは、同じアルゴリズムに基づいて独自の HMAC-SHA256 署名を計算し、新しく計算された署名と SD-WAN Orchestrator によって生成された署名を比較することによって、要求の信頼性を検証できます。 |
JSON ペイロード テンプレート (JSON Payload Template) | これは必須フィールドです。 SD-WAN Orchestrator は、送信 HTTP POST 要求の本文内に含まれている JSON ペイロードを介して、各 Webhook 受信者にアラート通知を配信します。 通知は変数の補間を実行して送信されるため、SD-WAN Orchestrator は、ペイロード コンテンツを動的に生成します。ユーザーが設定したペイロード テンプレートでサポートされているプレースホルダ変数は、アラート固有の値に置き換えられます。
Webhook ペイロード テンプレートは、次のプレースホルダ変数をサポートします。
|
次の例は、サンプルの JSON ペイロード テンプレートを示しています。
{ "alertTime": "alertTime", "alertType": "alertType", "customer": "customer", "customerLogicalId": "customerLogicalId", "entityAffected": "entityAffected", "deviceLogicalId": "deviceLogicalId", "lastContact": "lastContact", "message": "message", "vco": "vco", "deviceName": "deviceName", "deviceDescription": "deviceDescription", "deviceSerialNumber": "deviceSerialNumber" }
プラス ([+]) アイコンをクリックすると、ターゲット URL とそれに対応する詳細を追加できます。
[テスト (Test)] をクリックして、Webhook アラートを確認します。
アラートがトリガーされるたびに、関連情報とともにアラート メッセージがターゲット URL に送信されます。