Edge のペアで高可用性 (HA) を有効にして、冗長性を確保できます。

  1. エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順にクリックします。
  2. リストから SD-WAN Edge を選択し、[デバイス (Device)] タブをクリックします。
  3. [高可用性 (High Availability)] セクションまでスクロールし、[アクティブ/スタンバイ ペア (Active Standby Pair)] をクリックします。

  4. [デバイス (Device)] 画面の下部にある [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。

デフォルトでは、ペアを接続するための HA インターフェイスは次のように選択されています。

  • Edge 520、520v、540:LAN1 ポートは HA インターフェイスとして使用され、DPDK はこれらのプラットフォームで有効になっていません。
  • Edge 510、610、620、640、680、840、2000、3400、3800:GE1 ポートは HA インターフェイスとして使用され、DPDK はこれらのプラットフォームで有効になっています。
注: 上記の HA インターフェイスは、それぞれのプラットフォームのデフォルト インターフェイスであり、自動的に選択されます。リリース 5.2.0 以降では、任意の LAN インターフェイスを [HA インターフェイス (HA Interface)] オプションを使用して HA インターフェイスとして設定できます。
注: リリース 5.2.0 以降では、HA トラフィックの LAN インターフェイスとして設定されたイーサネット ポートを選択するだけでなく、任意の Edge 1G/10G SFP ポートを [HA インターフェイス (HA Interface)] オプションを使用して HA インターフェイスとして設定できます。イーサネット ポートと同様に、SFP ポートは最初に LAN インターフェイスとして設定する必要があります。SD-WAN Edge で使用するためにサポートされている SFP モジュールのリストについては、 VMware SD-WAN Supported SFP Module List (79270)を参照してください。
重要:

HA トラフィックにデフォルト以外のインターフェイスを使用する前に、両方の HA Edge をリリース 5.2.0 以降にアップグレードする必要があります。両方の HA Edge がリリース 5.2.0 を使用するまでは、デフォルトの GE1 を HA インターフェイスとして使用するように設定する必要があります。両方の HA Edge をリリース 5.2.0 にアップグレードした後にのみ、ユーザーは GE1 以外のインターフェイスを HA インターフェイスとして使用するように HA Edge を設定できます。

デフォルトで、高可用性は共通の仮想 MAC アドレスを使用して、デバイス間のシームレスなフェイルオーバーをサポートします。共通の、または共有された仮想 MAC アドレスを生成する代わりに、特定の仮想環境で一意の MAC アドレスを使用する必要がある場合は、[一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] チェックボックスをオンにします。このチェックボックスはデフォルトで無効になっています。このオプションは、ハードウェア Edge に対して物理 MAC アドレスを使用し、仮想 Edge に対して割り当て済みの MAC アドレスを使用します。LAN とルーティング LAN は物理 MAC アドレスを使用しますが、WAN リンクは引き続き仮想 MAC アドレスを使用します。

[アクティブ/スタンバイ ペア (Active Standby Pair)] を選択して高可用性を有効にした場合にのみ、[一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] オプションを有効または無効にできます。高可用性を有効にすると、後で [一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] を有効または無効にすることはできません。

オプションを有効または無効にする必要がある場合は、次のように高可用性をオフにします。

  1. [高可用性 (High Availability)] セクションで、[なし (None)] をクリックします。
  2. [デバイス (Device)] 画面の上部にある [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。

高可用性を再度有効にしてから、[一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] チェックボックスをクリックして、オプションを有効または無効にします。

詳細オプション:HA フェイルオーバー検出時間の乗数

リリース 5.2.0 以降では、アクティブ Edge が応答なしとマークされてスタンバイ Edge へのフェイルオーバーがトリガされるまでの時間しきい値を手動で設定できます。一部の Edge プラットフォームでは、Edge が機能していることを示すハートビート応答のスタンバイ Edge への送信が遅延するのに十分な量のトラフィックが発生することがあります。この遅延はデフォルトのしきい値である 700 ミリ秒を超え、スタンバイ Edge がアクティブになり、アクティブ/アクティブ(Active-Active、スプリット ブレイン)状態になる可能性があります。この機能を使用すると、ユーザーはアクティブ Edge がダウンと宣言されてフェイルオーバーをトリガするまでの時間しきい値を増やして、スプリット ブレイン状態を回避することができます。

値は、ユーザーが [HA フェイルオーバー検出時間の乗数] を設定する [詳細オプション] セクションで変更されます。この乗数は、100 ミリ秒 (ms) を乗算した数値です。デフォルト値は 7(700 ミリ秒)で、最大 70(7000 ミリ秒)に設定されます。