エンタープライズ管理者は、Edge レベルで、[上書き (Override)] チェックボックスをオンにして、[プロファイル (Profile)] で指定されている NTP (Network Time Protocol) 設定を上書きすることができます。デフォルトで、Edge レベルでは NTP サーバが無効になっています。

Edge レベルで NTP 設定を上書きするには、次の手順を実行します。

前提条件

NTP には、次の前提条件があります。

  • クライアントの NTP サーバとして機能するように SD-WAN Edge を設定するには、最初に [設定 (Configure)] > [プロファイル (Profiles)][プライベート NTP サーバ (Private NTP Servers)] を定義して、Edge の独自の NTP タイム ソースを設定する必要があります。
SD-WAN Edge NTP サーバの設定には、次の制限があります。
  • NTP クライアントは、NTP サーバとしての SD-WAN Edge の LAN/ループバック IP アドレスに同期できますが、WAN IP アドレスに同期することはできません。
  • 別のセグメントから LAN インターフェイスへの NTP 同期はサポートされていません。

手順

  1. エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順に移動します。
  2. Edge へのリンクをクリックするか、NTP 設定を行う Edge の [デバイス (Device)] 列にある [表示 (View)] リンクをクリックします。選択した Edge の設定オプションが [デバイス (Device)] タブに表示されます。
  3. クリックして [NTP] 領域を展開し、[上書き (Override)] チェック ボックスを選択します。
  4. [クライアント (Client)] で、ドロップダウン メニューから、セグメントで設定されている Edge インターフェイスのいずれかを送信元インターフェイスとして選択します。
    注:

    Edge がトラフィックを送信するとき、パケット ヘッダーには選択した送信元インターフェイスの IP アドレスが含まれますが、パケットは宛先ルートに基づいて任意のインターフェイスを介して送信できます。

  5. プロファイルの NTP の設定の手順 3 と手順 4 に従って、Edge に関連付けられているプロファイルで指定されているその他の NTP 設定を上書きします。
  6. [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。Edge の NTP 設定が上書きされます。

次のタスク

すべての Edge のログ ファイルのタイムスタンプが同期されれば、デバッグとトラブルシューティングがはるかに容易になります。Edge で NTP Dump リモート診断テストを実行して、NTP 診断ログを収集できます。Edge でのリモート診断テストの実行方法については、https://docs.vmware.com/jp/VMware-SD-WAN/index.html で公開されている『VMware SD-WAN トラブルシューティング ガイド』を参照してください。