[スタティック ルート設定 (Static Route Settings)] は、既存ネットワークに接続されるプリンタなどのデバイスにスタティック ルートが必要になる特別なケースに役立ちます。Edge のスタティック ルート設定を追加または削除できます。1 つの Edge で、同じネットワークに対して異なるメトリックを持つ複数のスタティック ルートを設定できます。ただし、ネットワークのオーバーレイに広報されるスタティック ルートは 1 つのみです。

スタティック ルートの設定を行うには、次の手順を実行します。

  1. エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順にクリックします。[Edge (Edges)] ページに既存の Edge が表示されます。
  2. Edge へのリンクをクリックするか、Edge の [デバイス (Device)] 列にある [表示 (View)] リンクをクリックします。選択した Edge の設定オプションが [デバイス (Device)] タブに表示されます。
  3. [ルーティングと NAT (Routing & NAT)] カテゴリまで下にスクロールし、[スタティック ルート設定 (Static Route Settings)] セクションをクリックします。
  4. [IPv4] タブで、IPv4 アドレスのスタティック ルートを設定できます。

    [IPv6] タブをクリックすると、IPv6 アドレスのスタティック ルートを設定できます。

    次のように設定します。

    オプション 説明
    サブネット (Subnet)

    広報するスタティック ルート サブネットの IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。

    IPv6 サブネットは、次のアドレス形式をサポートします。
    • IPv6 のグローバル ユニキャスト アドレス (2001:CAFE:0:2::1)
    • IPv6 の一意のローカル アドレス (FD00::1234:BEFF:ACE:E0A4)
    • IPv6 デフォルト (::/0)
    送信元 IP アドレス (Source IP) 選択した VLAN の対応する IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。このオプションは、[VLAN] チェック ボックスをオンにした場合にのみ使用できます。
    ネクスト ホップの IP アドレス (Next Hop IP)

    スタティック ルートのネクスト ホップ IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。

    IPv6 ネクスト ホップは、次のアドレス形式をサポートします。

    • IPv6 のグローバル ユニキャスト アドレス (2001:CAFE:0:2::1)
    • IPv6 の一意のローカル アドレス (FD00::1234:BEFF:ACE:E0A4)
    • IPv6 リンクローカル アドレス (FE80::1234:BEFF:ACE:E0A4)
    インターフェイス (Interface) スタティック ルートがバインドされる WAN インターフェイスを選択します。
    注: ネクスト ホップ IP アドレスが Edge の VLAN 設定の一部である場合、このオプションは [該当なし (N/A)] として表示されます。この場合、インターフェイスは VLAN 設定によって定義されます。
    VLAN チェック ボックスをオンにし、VLAN ID を入力します。
    コスト (Cost) ルートに加重を適用するためのコストを入力します。範囲は 0 ~ 255 です。
    優先 (Preferred)

    コストの低い VPN ルートが使用可能な場合でも、最初にスタティック ルートと一致させるには、このチェック ボックスをオンにします。このオプションをオンにしない場合、VPN ルートのコストがスタティック ルートよりも高い場合でも、任意の使用可能な VPN ルートが一致します。

    スタティック ルートは、対応する VPN ルートが使用できない場合にのみ一致します。

    注: このオプションは、IPv6 アドレス タイプでは使用できません。
    広報 (Advertise)

    VPN 経由でルートを広報するには、このチェック ボックスをオンにします。ネットワーク内の他の Edge がリソースにアクセスできます。このオプションは、テレワークをしている社員個人のプリンタなどのプライベート リソースがスタティック ルートとして設定されており、他のユーザーがリソースにアクセスできないようにする必要がある場合は選択しないでください。

    注: このオプションは、IPv6 アドレス タイプでは使用できません。
    ICMP プローブ (ICMP Probe)

    ドロップダウン メニューから ICMP プローブを選択するか、[+新規 (+New)] ボタンをクリックして新しい ICMP プローブを作成します。SD-WAN Edge は ICMP プローブを使用して、特定の IP アドレスへの到達可能性を確認し、IP アドレスに到達できない場合はフェイルオーバーするように通知します。

    注: このオプションは、IPv6 アドレス タイプではサポートされていません。
    説明 スタティック ルートの説明(オプション)を入力します。

    また、NSD スタティック ルートを設定することもできます。[ネットワーク サービス (Network Services)] で設定された NSD スタティック ルートは、IPv4 アドレスの [スタティック ルート設定 (Static Route Settings)] セクションに一覧表示されます。[コスト (Cost)]、[優先 (Preferred)]、[広報 (Advertise)] オプションなどの追加フラグを編集できます。[Gateway] 列は、Gateway 経由の NSD スタティック ルートについてのみ更新されます。Gateway からの NSD スタティック ルートの [広報 (Advertise)] オプションを編集することはできません。

  5. [デバイス (Devices)] タブで [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。