パブリックまたはプライベート WAN リンクでサービス クラス (CoS) を定義することにより、トラフィックを管理できます。同様のタイプのトラフィックをクラスとしてグループ化することができます。CoS は、各クラスをサービス優先度のレベルで扱います。

パブリックまたはプライベート WAN リンクで設定される各 Edge について、CoS を定義できます。

  1. エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順にクリックします。
  2. Edge へのリンクをクリックするか、Edge の [デバイス (Device)] 列にある [表示 (View)] リンクをクリックします。選択した Edge の設定オプションが [デバイス (Device)] タブに表示されます。
  3. [接続 (Connectivity)] カテゴリで、[インターフェイス (Interfaces)] をクリックして展開します。
  4. [インターフェイス (Interfaces)] セクションには、選択した Edge で使用可能なインターフェイスのさまざまなタイプが表示されます。
  5. [WAN リンクの設定 (WAN Link Configuration)] セクションで、[ユーザー定義の WAN リンクの追加 (Add User Defined WAN Link)] をクリックします。
  6. [ユーザー定義の WAN リンク (User Defined WAN Link)] ウィンドウで、新しい WAN リンクの名前を入力し、必要に応じて リンク タイプ([パブリック (Public)] または [プライベート (Private)])を選択します。
  7. 新しいリンクの CoS を設定するには、下にスクロールして [詳細設定の表示 (View advanced settings)] をクリックします。
  8. [サービス クラスの設定 (Configure Class of Service)] チェック ボックスをオンにし、次の設定を行います。
    • [IP Precedence をもとにした制御 (Strict IP precedence)]:このチェックボックスをオンにすると、IP Precedence をもとにした制御を適用できます。

      このオプションを有効にすると、8 つの IP アドレスの優先順位ビットに対応する 8 つの VCMP サブパスが作成されます。サービス クラスをサービス プロバイダのネットワーク内のより少ない数のクラスに統合する場合、このオプションを使用します。

      デフォルトでは、このオプションは無効になっていて、設定されているサービス クラスの正確な数に合わせて VCMP のサブパスが作成されます。グループ分けは適用されません。

    • [サービス クラス (Class of Service)]:複数のサービス クラスを追加します。[+追加 (+Add)] をクリックして、サービス クラスのわかりやすい名前を入力します。名前には、英数字と特殊文字の組み合わせを使用できます。
    • [DSCP タグ (DSCP Tags)]:使用可能なリストから DSCP タグを選択して、複数の DSCP タグをサービス クラスに割り当てることができます。
      注:

      同じ IP アドレスの優先順位の DSCP タグを同じサービス クラスにマッピングする必要があります。CoS キューは多数のクラスの集合にすることができますが、同じクラスの DSCP 値を複数のクラスのキューに含めることはできません。

      たとえば、次の DSCP タグのセットを複数のキューに分散させることはできません。
      • CS1 および AF11 ~ AF14
      • CS2 および AF21 ~ AF24
      • CS3 および AF31 ~ AF34
      • CS4 および AF41 ~ AF44
    • [帯域幅 (Bandwidth)]:CoS に指定されたトラフィックの値をパーセントで入力します。この値により、クラスに重みが割り当てられます。受信トラフィックは、関連付けられた重みに基づいて処理されます。複数のサービス クラスがある場合、帯域幅の合計値が 100 になるようにします。
    • [ポリシング (Policing)]:クラスベースのポリシングを有効にするには、このチェックボックスをオンにします。このオプションは、サービス クラスのトラフィック フローで使用される帯域幅を監視し、トラフィックが帯域幅を超えるとトラフィックをポリシングします。
    • [デフォルトのクラス (Default Class)]:クリックして、対応するサービス クラスをデフォルトとして設定します。受信トラフィックが定義されたクラスのいずれにも当てはまらない場合、トラフィックはデフォルトの CoS に関連付けられます。
  9. [リンクの追加 (Add Link)] をクリックして、設定を保存します。
  10. [デバイス (Devices)] ページで [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。
  11. 既存の WAN リンクをクリックして手順 9 を実行し、既存のリンクの CoS を定義することもできます。

Edge WAN オーバーレイ設定の詳細については、Edge WAN オーバーレイの設定を参照してください。