このセクションでは、Orchestrator でのシステム メトリックの監視について説明します。

Orchestrator でのシステム メトリックの監視の概要

Orchestrator には、メトリック コレクタと時系列データベースを含む、システム メトリックの監視スタックが組み込まれています。監視スタックを使用すると、Orchestrator の健全性の状態とシステムの負荷を簡単に確認できます。

監視スタックを有効にするには、Orchestrator で次のコマンドを実行します。

sudo /opt/vc/scripts/vco_observability_manager.sh enable 

監視スタックの状態を確認するには、次のコマンドを実行します。

sudo /opt/vc/scripts/vco_observability_manager.sh status

監視スタックを無効にするには、次のコマンドを実行します。

sudo /opt/vc/scripts/vco_observability_manager.sh disable

メトリック コレクタ

Telegraf は、システム メトリックを収集するためのプラグインを含む Orchestrator システム メトリック コレクタとして使用されます。デフォルトでは、次のメトリックが有効になっています。

メトリック名 説明
inputs.cpu CPU 使用率に関するメトリック。
inputs.mem メモリ使用量に関するメトリック。
inputs.net ネットワーク インターフェイスに関するメトリック。
inputs.system システムの負荷と連続稼動時間に関するメトリック。
inputs.processes 状態でグループ化されたプロセスの数
inputs.disk ディスク使用量に関するメトリック。
inputs.diskio デバイス別のディスク I/O に関するメトリック。
inputs.procstat 特定のプロセスの CPU およびメモリの使用量。
inputs.nginx Nginx の基本状態情報 (ngx_http_stub_status_module)。
inputs.mysql MySQL サーバの統計情報データ。
inputs.clickhouse 1 台または複数の ClickHouse サーバのメトリック。
inputs.redis 1 台または複数の Redis サーバのメトリック。
inputs.filecount 指定されたディレクトリ内のファイルの数と合計サイズ。
inputs.ntpq 標準の NTP クエリ メトリック(ntpq 実行可能ファイルが必要)。
Inputs.x509_cert SSL 証明書のメトリック。

さらにメトリックをアクティベーションしたり、有効なメトリックをアクティベーション解除したりするには、Orchestrator で次のコマンドを実行して、Telegraf 設定ファイルを編集します。

  • sudo vi /etc/telegraf/telegraf.d/system_metrics_input.conf
  • sudo systemctl restart telegraf

時系列データベース

Prometheus は、Telegraf によって収集されるシステム メトリックを格納するために使用されます。メトリック データは、最大で 3 週間データベースに保持されます。デフォルトでは、Prometheus はポート 9090 で待機します。外部監視ツールを使用している場合は、ソースとして Prometheus データベースを提供します。これにより、監視ユーザー インターフェイスで Orchestrator システム メトリックを表示できます。