Bastion Orchestrator 設定を実行できるのはオペレータ スーパー ユーザーのみです。Bastion Orchestrator の設定では、2 つの Orchestrator を Bastion ペアとして設定します。
注: このドキュメントでは、「Bastion Orchestrator」という用語は「パブリック Orchestrator」という用語と同じ意味で使用され、「本番環境の Orchestrator」という用語は「プライベート Orchestrator」という用語と同じ意味で使用されます。
2 つの Orchestrator を使用して Bastion ペアを作成するには、次の手順を実行して、1 つの Orchestrator をパブリック (Bastion) として、もう 1 つをプライベート(本番環境)として設定します。
前提条件
- Bastion ペアとして設定する準備ができている 2 つの Orchestrator があり、両方の Orchestrator で
session.options.enableBastionOrchestrator
システム プロパティを True に設定していることを確認します。デフォルトでは、このシステム プロパティは False に設定されています。 - 本番環境の Orchestrator で少なくとも 1 つのオペレータ スーパー ユーザーが作成されていることを確認します。
手順
- 2 つの Orchestrator の 1 つをパブリック Orchestrator として設定します。
- Web ブラウザで、パブリック Orchestrator として設定する必要のある Orchestrator アプリケーションを起動し、オペレータ ユーザーとしてログインします。
- [Orchestrator] タブをクリックします。
[Bastion Orchestrator 設定 (Bastion Orchestrator Configuration)] ページが表示されます。
- [Orchestrator ロール (Orchestrator Role)] で、Bastion のロールとして [パブリック Orchestrator (Public Orchestrator)] を選択し、次の設定の詳細を入力します。
- [プライベート Orchestrator のアドレス (Private Orchestrator Address)] - 本番環境の Orchestrator の IP アドレス。
- [プライベート Orchestrator の UUID (Private Orchestrator UUID)] - 本番環境の Orchestrator の
vco.uuid
システム プロパティで指定されている Universal Unique Identifier 値。 - [プライベート Orchestrator の送信元 IP アドレス (Private Orchestrator Source IP)] - 本番環境の Orchestrator の NAT された送信元 IP アドレス。
- [パブリックにする (MAKE PUBLIC)] をクリックして、Orchestrator をパブリック Orchestrator にします。
- 設定の詳細を変更する場合は、[再設定 (RECONFIGURE)] をクリックします。
- パブリック Orchestrator からログアウトする場合は、[ログアウト (LOG OUT)] をクリックします。
- 2 番目の Orchestrator をプライベート Orchestrator として設定します。
- Web ブラウザで、プライベート Orchestrator として設定する必要のある Orchestrator アプリケーションを起動し、オペレータ ユーザーとしてログインします。
- Orchestrator ユーザー インターフェイスで、[Orchestrator] をクリックします。
[Bastion Orchestrator 設定 (Bastion Orchestrator Configuration)] ページが表示されます。
- [Orchestrator ロール (Orchestrator Role)] で、Bastion のロールとして [プライベート Orchestrator (Private Orchestrator)] を選択し、次の設定の詳細を入力します。
- [パブリック Orchestrator のアドレス (Public Orchestrator Address)] - パブリック (Bastion) Orchestrator の IP アドレス。
- [パブリック Orchestrator の UUID (Public Orchestrator UUID)] - パブリック Orchestrator の
vco.uuid
システム プロパティで指定されている Universal Unique Identifier 値。 - [オペレータ スーパー ユーザー (Operator SuperUser)] - ドロップダウン リストから、この Bastion 設定とともにステージングするオペレータ スーパー ユーザーを選択します。パブリック Orchestrator とプライベート Orchestrator の間に Bastion 接続が確立されると、このステップでステージングされたオペレータ スーパー ユーザーのみがパブリック Orchestrator に緊急アクセスできます。
注: VMware SD-WAN では、Bastion の設定中に、1 人のオペレータ スーパー ユーザーのみをパブリック Orchestrator にステージングできます。ただし、トラブルシューティングの目的では Bastion の設定後に、複数のオペレータ ユーザーをパブリック Orchestrator にステージングできます。Bastion 設定後にオペレータ ユーザーをステージングするには、本番環境の Orchestrator で の順に移動します。
- [接続のテスト (TEST CONNECTIVITY)] をクリックして、パブリック Orchestrator とプライベート Orchestrator 間の接続をテストします。
- [プライベートにする (MAKE PRIVATE)] をクリックします。
パブリック Orchestrator とプライベート Orchestrator の間の接続がテストされ、接続が成功すると、2 つの Orchestrator 間で Bastion ペアリングが確立されます。注: 4.3.0 リリースでは、パブリック Orchestrator と本番環境の Orchestrator のペアリング解除( [スタンドアローン モードに戻る (Return to Standalone Mode)] 操作)はサポートされていません。
結果
Bastion Orchestrator の設定が完了し、パブリック Orchestrator とプライベート Orchestrator の両方が Bastion ペアとして設定されます。Bastion の設定では、設定済みのオペレータ スーパー ユーザーのみが読み取り専用モードでパブリック Orchestrator にアクセスできます。
次のタスク
エンタープライズ カスタマーと Edge を Bastion Orchestrator にステージングできます。手順については、Bastion Orchestrator への SD-WAN Edge のステージングを参照してください。