このテストの目的
ルート テーブル ダンプ コマンドを実行すると、完全なルーティング テーブルが IPv4 で一覧表示されます。
このテストをいつ実行できるか
このテストを実行して、IPv4 の FIB テーブルのルートを確認します。このテストは、次のいずれかのオプションを指定して実行できます。
- [セグメント (Segment)] - ルートを表示する必要があるセグメントを選択します。すべてのセグメントに対して [すべて (all)] を選択します。
- [プレフィックス (Prefix)] - ルートを表示する必要がある特定のプレフィックスを指定します。
- [ルート (Routes)] - ドロップダウン メニューから、次のいずれかのオプションを選択します。
- [すべて (all)] - すべてのプレフィックスのすべてのルートを表示します。
- [優先 (preferred)] - すべてのプレフィックスに対して最も優先されるルートのみを表示します(これはデータ転送に使用されるルートです)。
Edge でリモート診断テストを実行する方法については、
Edge でのリモート診断テストの実行を参照してください。
注: ルート テーブルのダンプ コマンドの出力では、ルートの数が 16,000 個に制限されています。
テスト出力で確認する内容
テストの出力例は次のとおりです。
リモート診断の出力には、次の情報が表示されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
アドレス (Address) | テーブルで使用可能な IPv4 ルートを指定します。 |
セグメント (Segment) | ルートが使用可能で、Edge によって処理されるセグメントを指定します。 |
ネットマスク (Netmask) | IPv4 のアドレス範囲を指定します。 |
タイプ (Type) | クラウド、Edge2Edge、任意(アンダーレイまたはコネクト)などのルート タイプを指定します。 |
コスト (Cost) | ルート基準の選択で使用されるルート コストまたはメトリックを指定します。 |
到達可能 (Reachable) | ルートの状態を指定します。到達可能の場合は True、到達不能の場合は False を指定します。 |
ネクスト ホップ (Next Hop) | ローカル ルートの場合のローカル出口インターフェイスを示します。オーバーレイ/リモート ルートの場合は、ネクスト ホップのタイプを示します。たとえば、クラウド ルートの場合は「クラウド Gateway (Cloud Gateway)」、データセンターの場合は「クラウド VPN (Cloud VPN)」、または「Edge から Edge (edge to edge)」ルートなどです。 |
ネクスト ホップ名 (Next Hop Name) | ネクスト ホップ デバイスの名前を指定します。 |
宛先名 (Destination Name) | 宛先デバイスの名前を指定します。 |
損失理由 (Lost Reason) | Edge と Gateway の両方で、ルーティング優先順の計算ロジックについて、あるルートがその次の優先ルートに対してロストされた理由のコードを指定します。 |
到達可能(でない)理由 ((Not) Reachable Reason) | ルートに到達可能である理由、または到達可能でない理由を指定します。 |
注: マルチホップ BGP で学習した未解決のルートは、中間インターフェイスをポイントする場合があります。
次の表に、Edge の理由コードと対応する説明を示します。
理由コード | 説明 |
---|---|
PR_UNREACHABLE | オーバーレイ ルートの場合、Gateway または Edge であるリモート ピアにアクセスできません。 |
IF_DOWN | 出力方向インターフェイスがダウンしています。 |
INVALID_IFIDX | このルートの出力方向インターフェイス if-index が無効です。 |
SLA_STATE_DOWN | IP SLA 追跡によって指定された状態は「ダウン」です。 |
HA_STANDBY | ローカル Edge がスタンバイの場合、アクティブから同期されたすべてのルートは、操作上の利便性のために到達可能としてマークされます。 |
LOCAL_MGMT | 管理ルートは常に到達可能です。 |
LOOPBACK | ループバック IP アドレスは常に到達可能です。 |
SELF_ROUTE | 自己 IP ルートは常に到達可能です。 |
RECUR_UNRES | 再帰的なルートは到達可能とマークされ、操作上の利便性のために再帰的な解決を実行できます。 |
VPN_VIA_NAT | vpnViaNat ルートは常に到達可能です。 |
SLA_STATE_UP | IP SLA 追跡によって指定された状態は「稼動中」です。 |
IF_RESOLVED | 出力方向インターフェイスが稼動し、解決されました。 |
PR_REACHABLE | オーバーレイ ルートの場合、Gateway または Edge であるリモート ピアにアクセスできます。 |
LR_NO_ELECTION | 最適なルート。 |
LR_NP_SWAN_VS_VELO | VeloCloud 経由ルートである現在のルートと比較して、その前のルートは非優先スタティック WAN ルート(優先フラグが false に設定されたルート)であるため、選択されます。 |
LR_NP_SWAN_VS_DEFRT | デフォルト ルートである現在のルートと比較して、その前のルートは非優先スタティック WAN ルートであるため、選択されます。 |
LR_NP_ROUTE_TYPE | 現在のルートと比較して、その前のルートの方がルート タイプが優れているため、選択されます。また、この場合、比較対象のルートの 1 つが非優先ルートになります。 |
LR_BGP_LOCAL_PREF | 両方のルートが BGP を使用して学習されます。現在のルートよりも、その前のルートの方が、ローカル プリファレンスが高いため選択されます。 |
LR_BGP_ASPATH_LEN | 両方のルートが BGP を使用して学習されます。現在のルートよりも、その前のルートの方が、AS パスの値が低いため選択されます。 |
LR_BGP_METRIC | 両方のルートが BGP を使用して学習されます。現在のルートよりも、その前のルートの方が、メトリックの値が低いため選択されます。 |
LR_EXT_OSPF_INTER | BGP から学習された現在のルートと比較して、その前のルートは、エリア間またはエリア内のメトリックを持つ OSPF から学習したルートであるため、選択されます。 |
LR_EXT_BGP_RT | メトリック タイプが OE1 または OE2 の OSPF から学習したルートである現在のルートと比較して、その前のルートは BGP から学習したルートであるため、選択されます。 |
LR_EXT_METRIC_TYPE | 両方のルートが OSPF ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは優れたメトリック タイプを持っているため、選択されます。 OSPF メトリック タイプの優先順は、OSPF_TYPE_INTRA、OSPF_TYPE_INTER、OSPF_TYPE_OE1、OSPF_TYPE_OE2 です。 |
LR_EXT_METRIC_VAL | 両方のルートが OSPF ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは小さいメトリックを持っているため、選択されます。 |
LR_EXT_NH_IP | 両方のルートが OSPF ECMP ルートです。現在のルートは、後から学習されたものであるため、その前のルートに対してロストされます。 |
LR_PG_BGP_ORDER | 両方とも、同じ BGP パラメータを持つリモート BGP ルートです。現在のルートは Partner Gateway (PG) ルートであり、現在のルートと比較して「順序」の値が小さいため、選択されます。 |
LR_NON_PG_BGP_ORDER | 両方とも、同じ BGP パラメータを持つリモート BGP ルートです。現在のルートは非 PG ルートであり、現在のルートと比較して「順序」の値が小さいため、選択されます。 |
LR_EXT_ORDER | 両方とも、同じメトリックを持つリモート OSPF ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは順序の値が小さいため、選択されます。 |
LR_PREFERENCE | 両方とも BGP または OSPF ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは優先順の値が小さいため、選択されます。 |
LR_DCE_NSD_STATIC_PREF DCE - データセンター、NSD - 非 SDWAN サイト |
両方ともローカル NSD スタティック ルートです。非優先である現在のルートと比較すると、その前のルートは優先ルートである(優先フラグが true に設定されている)ため、選択されます。 |
LR_DCE_NSD_STATIC_METRIC | 両方とも NSD スタティック ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは優先順の値が小さいため、選択されます。 |
LR_DCE_NON_REMOTE | 両方とも NSD スタティック ルートです。前のルートはローカル ルート(非リモート)であり、現在のルートはリモート ルートであるため、選択されます。 |
LR_DCE_NSD_STATIC_REMOTE_ORDER | 両方ともリモート NSD スタティック ルートです。現在のルートと比較して、その前のルートは順序の値が小さいため、選択されます。 |
LR_DCE_DC_DIRECT | 両方とも NSD スタティック ルートです。前のルートには、DC_DIRECT フラグが設定されており、現在のルートにはこのフラグが設定されていないため、選択されます。これは、debug.py --routes 出力で「n - nonVelocloud」フラグが設定されているルートです。これらは、Edge からの NVS から学習したルートです。 |
LR_DCE_LOGICAL_ID | 両方とも NSD スタティック ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは優れた論理 ID を持っているため、選択されます。 |
LR_NETMASK | 現在のルートよりも、その前のルートはより高いネットマスクを持っているため、選択されます。 ネットマスクが異なるため、これはヒットしません。これは独自のネットワーク/ルート エントリです。 |
LR_NETADDR | 現在のルートよりも、その前のルートはより高いネットワーク アドレスを持っているため、選択されます。 ネットワーク アドレスが異なるため、これはヒットしません。これは独自のネットワーク/ルート エントリです。 |
LR_CONN_FLAG | 前のルートはコネクト ルートであり、現在のルートはコネクト ルートではないため、選択されます。 |
LR_SELF_FLAG | 前のルートは自己ルートであり、現在のルートは自己ルートではないため、選択されます。 |
LR_SLAN_FLAG | 前のルートはスタティック LAN ルートであり、現在のルートはスタティック LAN ルートではないため、選択されます。 |
LR_SWAN_FLAG | 前のルートはスタティック WAN ルートであり、現在のルートはスタティック WAN ルートではないため、選択されます。 |
LR_NSD_STATIC_LOCAL | 前のルートは、ローカル NSD スタティック ルートであり、現在のルートは NSD BGP ルートであるため、選択されます。 |
LR_NSD_BGP_VS_NON_PREF_STATIC | 前のルートは NDS BGP ルートであり、現在のルートは非優先のローカル NSD スタティック ルートであるため、選択されます。 |
LR_NSD_STATIC_PREF_VS_NSD_STATIC | 前のルートは NSD スタティック 優先ルートであり、現在のルートは NSD スタティック ルートではないため、選択されます。 |
LR_CONN_STATIC_VS_NSD_BGP | 前のルートはリモート コネクト/スタティック ルートであり、現在のルートは NSD BGP ルートであるため、選択されます。 |
LR_OPG_SECURE_STATIC | 前のルートは PG セキュア スタティック ルートであり、現在のルートは違うため、選択されます。 |
LR_ROUTED_VS_VELO | 「v - ViaVeloCloud」ルートである現在のルートと比較すると、その前のルートはルーティング プロトコルから学習したルートであるため、選択されます。 |
LR_INTF_DEF_VS_ROUTED | 現在のルートがルーティング プロトコルを使用して学習されたルート(ローカルまたはリモート)であるのに対して、前のルートはインターフェイスのデフォルトのクラウド ルートであるため、選択されます。 |
LR_ROUTE_TYPE | 現在のルートよりも、その前のルートはより優れたルートを持っているため、選択されます。 |
LR_E2DC_REMOTE | 前のルートは、Edge2DC ルートかつローカル ルートであり、現在のルートはリモート ルートであるため、選択されます。 |
LR_CONNECTED_LAN | 両方ともコネクト ルートです。前のルートは、LAN コネクト ルートであり、現在のルートは LAN コネクト ルートではないため、選択されます。 |
LR_VELO_REMOTE_FLAG | 両方ともクラウド ルートです。現在のルートがローカル クラウド ルートであるのに対して、前のルートはリモート ルートであるため、選択されます。 |
LR_VELO_EdgeD_ROUTED | 両方ともクラウド ルートです。前のルートは、ルーティング プロトコル経由で学習されたルートであり、現在のルートはルーティング プロトコル経由で学習されたルートではないため、選択されます。 |
LR_VELO_PG_ROUTE | 両方ともクラウド ルートです。前のルートは PG ルートであり、現在のルートは PG ルートではないため、選択されます。 |
LR_VIA_VELO_ROUTE | 両方ともクラウド ルートです。前のルートは、VeloCloud 経由のルートであり、現在のルートは VeloCloud 経由のルートではないため、選択されます。 |
LR_REMOTE_NON_ROUTED | 両方ともリモート(オーバーレイ)ルートです。前のルートはルーティング プロトコル経由で学習されたルート(スタティック/コネクト)ではなく、現在のルートはルーティング プロトコル経由で学習されたルートであるため、選択されます。 |
LR_REMOTE_DCE_FLAG | 両方ともリモート(オーバーレイ)ルートです。前のルートは、データセンター Edge ルート(debug.py --routes 出力で「D - DCE」と設定されている)であり、現在のルートはデータセンター Edge ルートではないため、選択されます。 |
LR_METRIC | 現在のルートよりも、その前のルートは小さいメトリックを持っているため、選択されます。 |
LR_ORDER | 現在のルートよりも、その前のルートは順序が小さいため、選択されます。 |
LR_LOGICAL_ID | 現在のルートよりも、その前のルートは優れた論理 ID を持っているため、選択されます。 |
LR_EXT_BGP_VIA_PRIMGW | 両方とも BGP ルートです。現在のルートと比較して、その前のルートはプライマリ NSD VCG から学習した NSD BGP ルートであるため、選択されます。現在のルートは冗長 NDS VCG から学習したものである可能性があります。 |
次の表に、Gateway の理由コードと対応する説明を示します。
理由コード | 説明 |
---|---|
LR_NO_ELECTION | 最適なルート。 |
LR_NVS_STATIC_PREF | 前のルートは NVS スタティック ルートであり、現在のルートは違うため、選択されます。 |
LR_EXT_BGP_VS_OSPF | 前のルートは BGP ルートであり、現在のルートはメトリック タイプ OE1/OE2 の OSPF ルートであるため、選択されます。 |
LR_EXT_BGP_ROUTE | 両方ともクラウド ルートです。前のルートは BGP で学習したクラウド ルートであり、現在のルートは違うため(スタティック)、選択されます。 |
LR_CLOUD_ROUTE_VS_ANY | 前のルートは、Edge2Edge または Edge2Datacenter ルートであり、現在のルートはクラウド スタティック ルートであるため、選択されます。 Edge2Edge/Edge2Datacenter > クラウド スタティック。 |
LR_BGP_LOCAL_PREF | 両方とも、BGP を介して学習した Edge2Edge または Edge2Datacenter ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がローカルの優先順の値が大きいため、選択されます。 |
LR_BGP_ASPATH_LEN | 両方とも、BGP を介して学習した Edge2Edge または Edge2Datacenter ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方が AS パス値の値が小さいため、選択されます。 |
LR_BGP_METRIC | 両方とも、BGP を介して学習した Edge2Edge または Edge2Datacenter ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方が優先順の値が小さいため、選択されます。 |
LR_DCE_NSD_STATIC_PREF | 両方とも Edge2Datacenter ルートです。前のルートは NSD スタティック ルートであり、現在のルートは違うため、選択されます。 |
LR_DCE_NSD_STATIC_METRIC | 両方とも Edge2Datacenter スタティック ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がメトリック値が小さいため、選択されます。 |
LR_DCE_NSD_STATIC_GW_NON_REMOTE | 両方とも Edge2Datacenter スタティック ルートです。前のルートはローカル ルートであり、現在のルートはリモート ルートであるため、選択されます。 |
LR_DCE_LOGICAL_ID | 両方とも Edge2Datacenter スタティック ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方が優れた論理 ID を持っているため、選択されます。 |
LR_E2DC_METRIC | 両方とも Edge2Datacenter ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がメトリックが小さいため、選択されます。 |
LR_DC_IPADDR | 両方とも Edge2Datacenter ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がデータセンター IP アドレスが小さいため、選択されます。 |
LR_E2DC_NETADDR | 両方とも Edge2Datacenter ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がネットワーク アドレスが小さいため、選択されます。 |
LR_E2E_PREFERENCE | 両方とも Edge2Edge ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方が優先順の値が小さいため、選択されます。 |
LR_E2E_METRIC | 両方とも Edge2Edge ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がメトリック値が小さいため、選択されます。 |
LR_E2E_LOGICAL_ID | 両方とも Edge2Edge ルートです。現在のルートよりも、その前のルートは優れた論理 ID を持っているため、選択されます。 |
LR_E2E_NETADDR | 両方とも Edge2Edge ルートです。現在のルートよりも、その前のルートの方がネットワーク アドレスが小さいため、選択されます。 |
LR_OPG_SECURE_STATIC | 前のルートは PG セキュア スタティック ルートであり、現在のルートは PG セキュア スタティック ルートではないため、選択されます。 |
LR_ROUTE_TYPE | 現在のルートよりも、その前のルートの方がメトリック タイプが優れているため、選択されます。 |
LR_NETMASK | 現在のルートよりも、その前のルートはより高いネットマスクを持っているため、選択されます。 |
LR_METRIC | 現在のルートよりも、その前のルートは優先順の値が小さいため、選択されます。 |
LR_PREFERENCE | 両方とも、ルーティング プロトコルから学習したルートです。現在のルートよりも、その前のルートは優先順の値が小さいため、選択されます。 |
LR_NETADDR | 現在のルートよりも、その前のルートの方がネットワーク アドレスが小さいため、選択されます。 |
LR_LOGICAL_ID | 現在のルートよりも、その前のルートの方が論理 ID が優れているため、選択されます。 |