高可用性機能は、次の展開モデルをサポートします。

  • [標準 HA]:このモデルでは、アクティブ Edge とスタンバイ Edge の設定は同じで、対称接続になります。つまり、両方の Edge が同じ WAN リンクに接続されます。アクティブ Edge のすべてのポートは、トラフィックの送受信用に開いています。一方、スタンバイ Edge の GE1 以外のすべてのポートはブロックされています。GE1 インターフェイスは、アクティブ Edge とスタンバイ Edge 間のハートビートの交換に使用されます。標準 HAを参照してください。
  • [拡張 HA]:このモデルでは、アクティブ Edge とスタンバイ Edge の設定は同じですが、非対称接続になります。つまり、それぞれの Edge が別の WAN リンクに接続されます。GE1 インターフェイスは、アクティブ Edge とスタンバイ Edge 間のハートビートの交換に使用されます。アクティブ Edge は、スタンバイ Edge に接続された WAN リンクを利用してトラフィックを送受信できます。トラフィックは GE1 インターフェイスを介してスタンバイ Edge に転送され、スタンバイ Edge は WAN リンクを介してトラフィックを送信します。拡張 HAを参照してください。
  • [混合モード HA]:同じサイトで標準 HA と拡張 HA の両方の展開を組み合わせたモデルです。このモデルでは、アクティブ Edge とスタンバイ Edge の設定は同じです。接続は、対称と非対称のどちらにすることもできます。混合モード HAを参照してください。
HA オプションは、510、510N、520、520v、540、610、610N、620、620N、640、640N、680、680N、840、2000、3400、3800、3810、および任意の仮想 Edge の SD-WAN Edge プラットフォームでサポートされます。
注: HA Edge は、隔離されたブロードキャスト ドメイン内に展開する必要があります。フェイルオーバー シナリオでは、アクティブ ロールをスタンバイ Edge にシームレスに移行するには、スタンバイ Edge が HA インターフェイスで受信パケットを受信しないことが重要です。
注意: HA は、同一の SD-WAN Edge プラットフォーム モデル間でのみサポートされます。Edge プラットフォーム モデルの詳細については、 https://sdwan.vmware.com/get-startedを参照してください。
重要: Edge リリース 5.4.0 より前のバージョンでは、Wi-Fi モジュールを含まない Edge モデル(510N、610N、620N、640N、および 680N)は、HA 環境の対応する Wi-Fi 対応デバイスで使用できませんでした。たとえば、Edge 640 と Edge 640N は高可用性ペアとしてサポートされていませんでした。リリース 5.4.0 以降では、このペアリングがサポートされるようになりました。

Wi-Fi Edge と非 Wi-Fi Edge が一致しないシナリオでは、Orchestrator は Edge の不一致を検出し、Wi-Fi 対応の Edge で Wi-Fi 機能を自動的に無効にします。不一致ログは、カスタマーの [イベント (Events)] に表示されます:

  • 「HA Wi-Fi 機能の不一致が特定され、Wi-Fi が無効になっています。」(Edge の Wi-Fi 不一致が特定され、Wi-Fi 対応 Edge で Wi-Fi が無効になっています)。
  • 「HA Wi-Fi 機能の不一致が表示されなくなり、Wi-Fi が元に戻されました。」(両方の Edge が同じ Wi-Fi タイプとして検出され、以前にアクティベーション解除された Wi-Fi Edge で Wi-Fi 機能がリストアされます)。