一意の MAC アドレスは、VNF サービス チェーンを持つ高可用性の仮想環境用です。これには、アクティブ Edge とスタンバイ Edge に一意の MAC アドレスが必要です。

HA では、共通の、または共有された仮想 MAC アドレスを生成する代わりに、この機能はハードウェア Edge に対して物理 MAC アドレスを使用し、仮想 Edge に対して割り当て済みの MAC アドレスを使用します。

この機能は、一般的な仮想 HA 展開にも役立ちます。また、vSwitch の MAC ラーニングを使用するオプションがない場合に推奨されます。

重要: HA Edge と VMware vSwitch を使用しているカスタマー エンタープライズの場合:可能であれば、すべての vSwitch に対して MAC ラーニングを設定する必要があります。MAC ラーニングは、vSphere バージョン 6.7 以降で使用できます。すべての vSwitch で MAC ラーニングが設定されている場合、 [一意の MAC アドレス]は必要ありません。ただし、vSwitch に MAC ラーニングが設定されていない場合は、HA Edge で [一意の MAC アドレス]が必要です。

vSphere ネットワークでの MAC ラーニングの詳細については、MAC ラーニング ポリシーについてを参照してください。

一意の LAN MAC アドレスを設定する

デフォルトで、高可用性は共通の仮想 MAC アドレスを使用して、デバイス間のシームレスなフェイルオーバーをサポートします。共通の、または共有された仮想 MAC アドレスを生成する代わりに、特定の仮想環境で一意の MAC アドレスを使用する必要がある場合は、[一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] チェックボックスをオンにします。このチェックボックスはデフォルトで無効になっています。このオプションは、ハードウェア Edge に対して物理 MAC アドレスを使用し、仮想 Edge に対して割り当て済みの MAC アドレスを使用します。LAN とルーティング LAN は物理 MAC アドレスを使用しますが、WAN リンクは引き続き仮想 MAC アドレスを使用します。

[アクティブ/スタンバイ ペア (Active Standby Pair)] を選択して高可用性を有効にした場合にのみ、[一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] オプションを有効または無効にできます。高可用性を有効にすると、後で [一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] を有効または無効にすることはできません。

オプションを有効または無効にする必要がある場合は、次の手順を実行します。

  1. スタンバイ Edge の WAN リンクと LAN リンクを切断し、HA リンクのみをアクティブ Edge に接続したままにします。仮想 Edge の場合は、WAN リンクと LAN リンクに対応する仮想 NIC を無効にして、HA インターフェイス NIC のみを接続したままにします。
  2. [高可用性 (High Availability)] セクションで、[なし (None)] をクリックします。
  3. [デバイス (Device)] 画面の上部にある [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。
  4. 高可用性を再度有効にしてから、[一意の LAN MAC アドレスを使用して展開 (Deploy with Unique LAN MAC)] チェックボックスをクリックして、オプションを有効または無効にします。
  5. Orchestrator ユーザー インターフェイスで HA の状態が [高可用性の準備完了 (High Availability Ready)] になったら、スタンバイ Edge の LAN ケーブルと WAN ケーブルを再接続します。仮想 Edge を使用している場合は、仮想 NIC を再度有効にします。