次のトポロジ図に示すように、管理 VPC (10.0.2.x/24)、パブリック VPC (10.0.0.x/24)、およびプライベート VPC (10.0.1.x/24) の 3 つの VPC ネットワーク(Edge に接続されたサブネットごとに 1 つ)がある Google Cloud Virtual Private Cloud (VPC) 上での Virtual Edge のデプロイについて説明します。

基本的なトポロジ



Virtual Edge は、2 つのサブネット間でルーティングされます。パブリック VPC ルートは、すべてのオフネット トラフィックをインターネット ゲートウェイに転送します。プライベート サブネット内のゲートウェイ ルーターは、Virtual Edge (GE3) 上の LAN に接続するインターフェイスにすべてのトラフィックを転送します。この例では、デフォルト ルートを使用して、ワークロードから「すべて」のトラフィックを転送していますが、必須ではありません。RFC1918 集約または特定のブランチ/ハブ プレフィックスを使用して、Virtual Edge に送信されるトラフィックを絞り込むことができます。たとえば、プライベート サブネット内のワークロードにパブリック送信元 IP アドレスから SSH 接続でアクセスできるようにする必要がある場合は、デフォルト ルート (0.0.0.0/0) がインターネット ゲートウェイを指すように、また、RFC1918 集約が Virtual Edge を指すように VPC ルーターを設定することもできます。

ワークフローの概要

VMware SD-WAN Virtual Edge を Google Cloud Platform にデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. GCP 環境の準備:
    1. 3 つの Virtual Private Cloud (VPC) ネットワーク(管理 VPC ネットワーク、パブリック VPC ネットワーク、プライベート VPC ネットワーク)を作成し、トポロジ図に示すように、それぞれを Edge (n1-standard-4) に接続するサブネットに使用します。
      • 管理インターフェイス GE1 を介した Edge へのコンソール/管理アクセスのための管理サブネット。
      • WAN 側インターフェイス GE2 を介した Edge からのインターネット アクセスのためのパブリック サブネット。
      • LAN 側インターフェイス GE3 を介した LAN 側のデバイス アクセスのためのプライベート サブネット。

      手順については、VPC ネットワークの作成を参照してください。

    2. VPC ネットワーク(管理、プライベート、パブリック)のインバウンド ファイアウォール ルールを作成します。手順については、インバウンド ファイアウォール ルールの作成を参照してください。
    3. Edge を指すプライベート VPC ネットワークのルート テーブルに、Edge の GE3 インターフェイスの IP アドレスとしてネクスト ホップ IP アドレスを指定して、新しいデフォルト ルート (0.0.0.0/0) エントリを追加します。

      手順については、VPC ネットワークでのルートの作成を参照してください。

  2. 次のように、VMware SD-WAN OrchestratorSD-WAN Edge をプロビジョニングします。
    1. [Virtual Edge] タイプの Edge を作成します。
    2. GE1 インターフェイスを [スイッチ (Switched)] から [ルーティング (Routed)] に変更し、[WAN オーバーレイ (WAN Overlay)][NAT ダイレクト トラフィック (NAT Direct Traffic)] を無効にします。
    3. GE2 インターフェイスを [スイッチ (Switched)] から [ルーティング (Routed)] に変更し、[WAN オーバーレイ (WAN Overlay)][NAT ダイレクト トラフィック (NAT Direct Traffic)] を有効にします。
    4. GE3 インターフェイスについては、[WAN オーバーレイ (WAN Overlay)][NAT ダイレクト トラフィック (NAT Direct Traffic)] を無効にします。このインターフェイスは、プライベート サブネットに接続されているデバイス(LAN デバイス)のネクスト ホップになります。

    詳細については、VCO での Edge のプロビジョニングを参照してください。

  3. Virtual Edge をデプロイします。次のいずれかの方法を使用して、Virtual Edge をデプロイできます。
  4. SD-WAN Orchestrator で Virtual Edge が稼動しているかどうかを確認します。