Site Recovery Manager が記録する Site Recovery Manager Server コンポーネントのログ レベルは変更することができます。

Site Recovery Manager Server はログ ローテーションを実行します。Site Recovery Manager Server を再起動する場合、またはログ ファイルが大きくなった場合、Site Recovery Manager Server は新しいログ ファイルを作成し、後続のログ メッセージをその新しいログ ファイルに書き込みます。Site Recovery Manager Server は、新しいログ ファイルを作成するときに、古いログ ファイルを圧縮してスペースを確保します。

一部の Site Recovery Manager Server コンポーネントの場合、ログ ファイルが急激に大きくなり過ぎるようであれば、ログ レベルを下げることができます。またコンポーネントによっては、ログ レベルを上げて問題の診断に役立てることができます。指定可能なログ レベルの一覧は、すべての Site Recovery Manager Server コンポーネントで同じです。

[なし]
ログをオフにします。
[静的]
最小限のログ エントリを記録します。
[パニック]
パニック ログ エントリのみを記録します。パニック メッセージは完全な障害の場合に生成されます。
[エラー]
パニックおよびエラーのログ エントリを記録します。障害となる問題でも、そうでない問題でも、発生する可能性があります。
[警告]
パニック、エラー、および警告のログ エントリを記録します。警告メッセージは、不適切であっても、予期される一連の動作の一部となっている動作の場合に生成されます。
[情報]
パニック、エラー、警告、および情報のログ エントリを記録します。情報メッセージは、通常動作に関する情報です。
[詳細]
パニック、エラー、警告、情報、および詳細のログ エントリを記録します。詳細メッセージは、情報メッセージよりも詳しい情報です。
[最詳細]
パニック、エラー、警告、情報、詳細、および最詳細のログ エントリを記録します。最詳細メッセージは、記録可能なすべての情報です。このログ レベルはデバッグで役立ちますが、処理速度に影響しかねないほどのデータが生成されます。
注: この問題を解決するために、VMware サポートによって指示された場合にのみ、このログ レベルを設定します。

手順

  1. vSphere Client で、[Site Recovery] > [Site Recovery を開く] の順にクリックします。
  2. Site Recovery の [ホーム] タブで、サイト ペアを選択し、[詳細表示] をクリックします。
  3. 左側のペインで [構成] > [詳細設定] > [ログ マネージャ] をクリックします。
  4. サイトを選択し、[編集] をクリックして、ログ設定を変更します。
    デフォルトでは、ログ レベルの説明で特に指定がない限り、すべてのコンポーネントが最詳細レベルのログを記録します。
    オプション 説明
    logManager にエントリが存在しないすべてのコンポーネントのログ レベルを設定します。デフォルトは詳細です。 [logManager.Default] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    外部 API モジュールのログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.ExternalAPI] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    vSphere Replication のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.HbrProvider] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    IP Customizer ツールのログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.IPCustomizer] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    インベントリ マッピングのログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.InventoryMapper] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    ライセンスの問題のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.Licensing] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    データ保全問題のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.Persistence] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    リカバリ処理のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.Recovery] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。デフォルトの場合、リカバリ ログは [詳細] に設定されます。
    リカバリ構成処理のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.RecoveryConfig] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    レプリケーション処理のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.Replication] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    Site Recovery Manager ServervCenter Server の間の権限問題のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.ServerAuthorization] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    セッション管理のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.SessionManager] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    SOAP Web サービス アダプタのログ レベルの設定。デフォルトは情報です。 [logManager.SoapAdapter] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。SOAP アダプタが生成するトラフィックのレベルが原因で、ログ レベルを [最詳細] に設定すると処理速度に影響することがあります。デフォルトの場合、SOAP アダプタ ログは [情報] に設定されます。
    ストレージ問題のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.Storage] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    注: VMware Site Recovery では、この設定はサポートされていません。
    ストレージ プロバイダ問題のログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.StorageProvider] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    注: VMware Site Recovery では、この設定はサポートされていません。
    vVols ストレージ プロバイダからのメッセージのログ レベルの設定。デフォルトは詳細です。 [logManager.VvolProvider] ドロップダウン メニューからログ レベルを選択します。
    注: VMware Site Recovery では、この設定はサポートされていません。
  5. [OK] をクリックして、変更内容を保存します。
    新しいログ レベルは、 [OK] をクリックするとすぐに適用されます。 Site Recovery Manager サービスを再起動する必要はありません。 Site Recovery Manager Server を再起動する場合、ログは選択したレベルに設定されたままになります。