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vSphere with Tanzu スーパーバイザーで使用する Tanzu CLI およびその他のツールのインストール

このトピックでは、ブートストラップ マシンに Tanzu コマンド ライン インターフェイス (CLI) をインストールして初期化する方法について説明します。ブートストラップ マシンは、管理クラスタとワークロード クラスタを展開するラップトップ、ホスト、またはサーバで、展開環境の Tanzu および Kubernetes 構成ファイルを保持します。ブートストラップ マシンは通常ローカルですが、リモートからアクセスする物理マシンまたは仮想マシンの場合もあります。

vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザーを管理クラスタとして使用している場合は、Tanzu CLI をインストールした後にスーパーバイザーに接続できます。

このトピックの手順は、vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザーで使用する Tanzu CLI のインストールに固有のものです。スーパーバイザーを使用しない vSphere、または AWS や Azure にスタンドアローン管理クラスタを展開するために Tanzu CLI をインストールする場合は、「Tanzu Kubernetes Grid 2.2 スタンドアローン管理クラスタの展開と管理」の対応するトピック「スタンドアローン管理クラスタで使用する Tanzu CLI およびその他のツールのインストール」を参照してください。

Tanzu CLI はスーパーバイザーと通信して、vSphere with Tanzu 上のワークロード クラスタを作成および管理します。

Tanzu Kubernetes Grid v2.0、v2.2、および vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザー

重要

vSphere 8.0.1c 以降の vSphere with Tanzu スーパーバイザーは TKG v2.2 を実行します。vSphere 8 の以前のバージョンでは TKG v2.0 が実行されますが、これはスーパーバイザーからは独立してリリースされていませんでした。TKG 2.x を実行するスタンドアローン管理クラスタは、TKG 2.1 以降で使用できます。以降の TKG リリースは、今後の vSphere アップデート リリースでスーパーバイザーに組み込まれる予定です。その結果、特定の時点で最新の vSphere with Tanzu バージョンに組み込まれた TKG のバージョンは、使用している TKG のスタンドアローン バージョンと同じではない可能性があります。ただし、すべての TKG v2.x リリースと互換性のある Tanzu CLI のバージョンは、vSphere 8 のすべてのリリースのスーパーバイザーでの使用が完全にサポートされています。

Tanzu Kubernetes Grid v2.2 および vSphere 7 の vSphere with Tanzu

注意

TKG 2.x および vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザーと互換性のある Tanzu CLI のバージョンは、vSphere 7 のスーパーバイザー クラスタと互換性がありません。vSphere 7 の vSphere with Tanzu スーパーバイザー クラスタで Tanzu CLI を使用するには、TKG v1.6 の Tanzu CLI バージョンを使用します。スーパーバイザーで TKG 2.x と互換性のある Tanzu CLI のバージョンを使用するには、vSphere 8 にアップグレードします。vSphere with Tanzu スーパーバイザー クラスタが存在しない場合は、スタンドアローン TKG 2.x 管理クラスタを vSphere 7 に展開できます。Tanzu CLI と VMware 製品の互換性の詳細については、Tanzu CLI のドキュメントを参照してください。

コマンド リファレンスを含む Tanzu CLI の詳細については、VMware Tanzu CLI のドキュメントを参照してください。

前提条件

Tanzu CLI をインストールして実行するブートストラップ マシンは、特定の要件を満たしている必要があります。管理クラスタとしての vSphere with Tanzu スーパーバイザーで Tanzu CLI を使用するか、スタンドアローン管理クラスタを展開するか、またはその両方を実行するかに応じて、さらに要件があります。

Tanzu Kubernetes Grid v2.2 で Tanzu CLI を実行するには、Tanzu CLI をインストールして実行するブートストラップ マシンに以下が必要です。

  • 次のハードウェアを備えた物理マシンまたは仮想マシンで実行されている Linux、Windows、または macOS オペレーティング システム。
    • 最小で 8 GB の RAM。VMware では少なくとも 16 GB の RAM を推奨しています。
    • 使用可能なストレージが 50 GB のディスク。
    • 2 個または 4 個の 2 コア CPU。
  • Tanzu Kubernetes Grid インストーラ インターフェイスを使用してスタンドアローン管理クラスタを展開する場合は、ブラウザ、またはブラウザを使用するマシンからのリモート アクセス。Tanzu CLI はブラウザなしで使用できますが、最初の展開ではインストーラ インターフェイスを使用することを強くお勧めします
  • システム時刻は、Network Time Protocol (NTP) サーバと同期されます。
  • ブートストラップ マシンが Windows で動作している場合、VMware では、Ubuntu 20.04.4 LTS で Windows Subsystem for Linux (WSL) をインストールすることを推奨しています。これにより、Windows で Linux コマンドを実行できます。WSL の詳細については、Microsoft のドキュメントの「WSL のインストール」を参照してください。

スーパーバイザー クラスタを管理クラスタとして使用するには、以下も必要です。

Tanzu CLI のダウンロードと展開

Tanzu Kubernetes Grid のダウンロード ページから、互換性のあるバージョンの Tanzu CLI のファイルをダウンロードします。

  1. VMware Customer Connect にアクセスし、VMware Customer Connect の認証情報を使用してログインします。

  2. Tanzu Kubernetes Grid のダウンロード ページにアクセスします。

  3. VMware Tanzu Kubernetes Grid の行で、[ダウンロードに移動 (Go to Downloads)] をクリックします。

  4. [バージョンの選択 (Select Version)] ドロップダウンで、[2.2.0] を選択します。

  5. [製品のダウンロード (Product Downloads)] で、「VMware Tanzu CLI 2.2.0」というラベルの付いたセクションまでスクロールします。

    macOS
    VMware Tanzu CLI for Mac を見つけて [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
    Linux
    VMware Tanzu CLI for Linux を見つけて [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
    Windows
    VMware Tanzu CLI for Windows を見つけて [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
  6. (オプション)ダウンロードしたファイルが元のファイルから変更されていないことを確認します。VMware は、ダウンロードごとに SHA-1、SHA-256、および MD5 チェックサムを提供します。これらのチェックサムを取得するには、ダウンロードするエントリの下にある [詳細を表示] をクリックします。詳細については、「暗号化ハッシュの使用」を参照してください。

  7. システムで、tanzu という名前の新しいディレクトリを作成します。以前のリリースのアーティファクトをこのフォルダに展開した場合は、フォルダの既存の内容を削除します。

  8. tanzu フォルダで、オペレーティング システムに対応した Tanzu CLI バンドル ファイルを展開します。バンドル ファイルを展開するには、選択した抽出ツールを使用します。たとえば、Linux または macOS では、tar コマンドを使用できます。

    macOS
    tar -xvf tanzu-cli-bundle-darwin-amd64.tar.gz
    
    Linux
    tar -xvf tanzu-cli-bundle-linux-amd64.tar.gz
    
    Windows
    Windows の解凍ツールを使用して、 tanzu-cli-bundle-windows-amd64.zip を解凍します。

    バンドル ファイルを展開すると、tanzu フォルダに、複数のサブフォルダとファイルを含む cli フォルダが表示されます。

Tanzu CLI の初期化

ブートストラップ マシンで Tanzu CLI をダウンロードして展開したら、システムで使用できるようにする必要があります。

  1. 前のセクションで展開した tanzu フォルダの下にある cli サブフォルダに移動します。

    cd cli
    
  2. CLI をシステムで使用できるようにします。

    macOS
    バイナリを /usr/local/bin にインストールします。
    sudo install core/v0.29.0/tanzu-core-darwin_amd64 /usr/local/bin/tanzu
    
    Linux
    バイナリを /usr/local/bin にインストールします。
    sudo install core/v0.29.0/tanzu-core-linux_amd64 /usr/local/bin/tanzu
    
    Windows
    1. 新しい Program Files\tanzu フォルダを作成します。
    2. 解凍した cli フォルダで、core\v0.29.0\tanzu-core-windows_amd64.exe ファイルを見つけて新しい Program Files\tanzu フォルダにコピーします。
    3. tanzu-core-windows_amd64.exe の名前を tanzu.exe に変更します。
    4. tanzu フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
    5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
    6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
    7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
    8. [新規] をクリックして新しい行を追加し、tanzu CLI へのパスを入力します。
  3. 新しいターミナルのコマンド ラインで、Tanzu CLI を初期化します。

    tanzu init
    
  4. CLI の正しいバージョンが正しくインストールされていることを確認します。CLI バージョンは、Tanzu CLI に含まれる現在のバージョンの Tanzu フレームワークと同じです。Tanzu Kubernetes Grid 2.2 は、Tanzu Framework v0.29.0 にある Tanzu CLI v0.29.0 を使用します。

    tanzu version
    

    macOS で実行している場合は、次のエラーが発生する可能性があります。

    "tanzu" cannot be opened because the developer cannot be verified.
    

    この場合は、tanzu 実行ファイルのセキュリティ例外を作成する必要があります。Finder で tanzu アプリケーションを見つけ、Control キーを押しながらアプリケーションをクリックし、[開く] を選択します。

  5. 以前の CLI インストールからマシンに既存の Tanzu CLI プラグインがインストールされている場合は、プラグインを現在の CLI バージョンに更新します。

    1. 既存のプラグインをアンインストールします。

      tanzu plugin clean
      
    2. このリリースのすべてのプラグインをインストールします。

      tanzu plugin sync
      
    3. プラグインのインストール ステータスとバージョンを確認します。

      tanzu plugin list
      

Tanzu CLI をインストールした後でも、これを使用して管理クラスタにログインするまでは、コンテキスト固有のすべての CLI コマンド グループ(tanzu clustertanzu kubernetes-release など)は使用できず、Tanzu CLI の --help の出力にも含まれません。

Kubernetes CLI のインストール

ブートストラップ マシンで Kubernetes CLI kubectl をダウンロードして展開し、システムで使用できるようにします。

  1. VMware Customer Connect にアクセスし、VMware Customer Connect の認証情報を使用してログインします。

  2. Tanzu Kubernetes Grid のダウンロード ページにアクセスします。

  3. VMware Tanzu Kubernetes Grid の行で、[ダウンロードに移動 (Go to Downloads)] をクリックします。

  4. [バージョンの選択 (Select Version)] ドロップダウンで、[2.2.0] を選択します。

  5. [製品のダウンロード (Product Downloads)] で、VMware Tanzu Kubernetes Grid 2.2.0 の Kubectl 1.25.7 というラベルのセクションまでスクロールします。

    macOS
    kubectl cli v1.25.7 for Mac を見つけて、 [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
    Linux
    kubectl cli v1.25.7 for Linux を見つけて、 [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
    Windows
    kubectl cli v1.25.7 for Windows を見つけて、 [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
  6. (オプション)ダウンロードしたファイルが元のファイルから変更されていないことを確認します。VMware は、ダウンロードごとに SHA-1、SHA-256、および MD5 チェックサムを提供します。これらのチェックサムを取得するには、ダウンロードするエントリの下にある [詳細を表示] をクリックします。詳細については、「暗号化ハッシュの使用」を参照してください。

  7. 上記の「Tanzu CLI のダウンロードと展開」で作成した tanzu ディレクトリに移動し、オペレーティング システムに対応した kubectl バイナリを展開します。バンドル ファイルを展開するには、選択した抽出ツールを使用します。たとえば、gunzip コマンドなどです。

    macOS
    gunzip kubectl-mac-v1.25.7+vmware.2.gz
    
    Linux
    gunzip kubectl-linux-v1.25.7+vmware.2.gz
    
    Windows
    Windows の解凍ツールを使用して、 kubectl-windows-v1.25.7+vmware.2.exe.gz を解凍します。
  8. CLI をシステムで使用できるようにします。

    macOS
    1. ダウンロードしたファイルを実行可能にします。

      chmod ugo+x kubectl-mac-v1.25.7+vmware.2
      
    2. バイナリを /usr/local/bin にインストールします。

      sudo install kubectl-mac-v1.25.7+vmware.2 /usr/local/bin/kubectl
      
    3. kubectl version を実行して、kubectl の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

      kubectl version
      
    Linux
    1. ダウンロードしたファイルを実行可能にします。

      chmod ugo+x kubectl-linux-v1.25.7+vmware.2
      
    2. バイナリを /usr/local/bin にインストールします。

      sudo install kubectl-linux-v1.25.7+vmware.2 /usr/local/bin/kubectl
      
    3. kubectl version を実行して、kubectl の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

      kubectl version
      
    Windows
    1. 新しい Program Files\kubectl フォルダを作成します。
    2. kubectl-windows-v1.25.7+vmware.2.exe ファイルを見つけて、新しい Program Files\kubectl フォルダにコピーします。
    3. kubectl-windows-v1.25.7+vmware.1.exe の名前を kubectl.exe に変更します。
    4. kubectl フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
    5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
    6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
    7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
    8. [新規] をクリックして新しい行を追加し、kubectl CLI へのパスを入力します。
  9. kubectl version を実行して、CLI の正しいバージョンが適切にインストールされていることを確認します。

Tanzu CLI ヘルプ

tanzu --help を実行して、Tanzu CLI が提供するコマンドのリストを表示します。

特定のコマンドまたはコマンド グループに関する情報を表示するには、--help オプションを使用して任意のコマンド グループのヘルプ テキストを表示します。たとえば、tanzu login --helptanzu management-cluster --helptanzu management-cluster create --help などです。

Tanzu CLI の詳細については、「Tanzu CLI コマンド リファレンス」を参照してください。

Carvel ツールのインストール

Carvel オープンソース プロジェクト では、アプリケーションの構築、構成、Kubernetes への展開を支援する、信頼性の高い、単一用途の構成可能なツール セットが提供されます。

Tanzu Kubernetes Grid は、Tanzu CLI にバンドルされている yttkappkbld、および imgpkg の署名付きバイナリを提供します。バンドルには、kubernetes ディレクトリ構造ツール vendir も含まれています。これは、現在エンド ユーザーに必要ではありませんが、便宜上提供されています。

Carvel ツールを見つける

  1. ブートストラップ環境マシン上の、OS に対応した Tanzu CLI バンドル tar ファイルを展開した場所に移動します。

    たとえば、前の手順で作成した tanzu フォルダなどです。

  2. cli フォルダを開きます。

    cd cli
    

ytt のインストール

ytt は YAML ファイルのテンプレート化とパッチ適用のためのコマンドライン ツールです。また、ytt を使用して、YAML のフラグメントとパイルをモジュールのチャンクに収集し、簡単に再利用することもできます。Tanzu Kubernetes Grid は、ytt を使用してクラスタおよびクラスタ プランのオーバーレイベースのカスタマイズをサポートします。カスタマイズ オーバーレイを使用するには、ytt が必要になる場合があります。

macOS
  1. ytt バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip ytt-darwin-amd64-v0.43.1+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x ytt-darwin-amd64-v0.43.1+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を ytt に変更します。

    sudo mv ./ytt-darwin-amd64-v0.43.1+vmware.1 /usr/local/bin/ytt
    
  3. ytt --version を実行して、ytt の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    ytt --version
    
Linux
  1. ytt バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip ytt-linux-amd64-v0.43.1+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x ytt-linux-amd64-v0.43.1+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を ytt に変更します。

    sudo mv ./ytt-linux-amd64-v0.43.1+vmware.1 /usr/local/bin/ytt
    
  3. ytt --version を実行して、ytt の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    ytt --version
    
Windows
  1. ytt バイナリを展開します。

    gunzip ytt-windows-amd64-v0.43.1+vmware.1.gz
    
  2. ytt-windows-amd64-v0.43.1+vmware.1 の名前を ytt.exe に変更します。

  3. 新しい Program Files\ytt フォルダを作成し、そこに ytt.exe ファイルをコピーします。
  4. ytt フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
  5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
  6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
  7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
  8. 新規 をクリックして新しい行を追加し、ytt ツールへのパスを入力します。
  9. 新しいターミナルのコマンド ラインで ytt version を実行し、ytt の正しいバージョンが適切にインストールされていることを確認します。


kapp のインストール

kapp は Kubernetes のアプリケーション展開 CLI です。これにより、複数の Kubernetes リソースを 1 つのアプリケーションとしてインストール、アップグレード、および削除することができます。

macOS
  1. kapp バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip kapp-darwin-amd64-v0.53.2+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x kapp-darwin-amd64-v0.53.2+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を kapp に変更します。

    sudo mv ./kapp-darwin-amd64-v0.53.2+vmware.1 /usr/local/bin/kapp
    
  3. kapp --version を実行して、kapp の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    kapp --version
    
Linux
  1. kapp バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip kapp-linux-amd64-v0.53.2+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x kapp-linux-amd64-v0.53.2+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を kapp に変更します。

    sudo mv ./kapp-linux-amd64-v0.53.2+vmware.1 /usr/local/bin/kapp
    
  3. kapp --version を実行して、kapp の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    kapp --version
    
Windows
  1. kapp バイナリを展開します。

    gunzip kapp-windows-amd64-v0.53.2+vmware.1.gz
    
  2. kapp-windows-amd64-v0.53.2+vmware.1 の名前を kapp.exe に変更します。

  3. 新しい Program Files\kapp フォルダを作成し、そこに kapp.exe ファイルをコピーします。
  4. kapp フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
  5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
  6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
  7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
  8. 新規 をクリックして新しい行を追加し、kapp ツールへのパスを入力します。
  9. 新しいターミナルのコマンド ラインで kapp version を実行し、kapp の正しいバージョンが適切にインストールされていることを確認します。


kbld のインストール

kbld はイメージのビルドおよび解像度ツールです。

macOS
  1. kbld バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip kbld-darwin-amd64-v0.35.1+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x kbld-darwin-amd64-v0.35.1+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を kbld に変更します。

    sudo mv ./kbld-darwin-amd64-v0.35.1+vmware.1 /usr/local/bin/kbld
    
  3. kbld --version を実行して、kbld の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

Linux
  1. kbld バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip kbld-linux-amd64-v0.35.1+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x kbld-linux-amd64-v0.35.1+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を kbld に変更します。

    sudo mv ./kbld-linux-amd64-v0.35.1+vmware.1 /usr/local/bin/kbld
    
  3. kbld --version を実行して、kbld の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    kbld --version
    
Windows
  1. kbld バイナリを展開します。

    gunzip kbld-windows-amd64-v0.35.1+vmware.1.gz
    
  2. kbld-windows-amd64-v0.35.1+vmware.1 の名前を kbld.exe に変更します。

  3. 新しい Program Files\kbld フォルダを作成し、そこに kbld.exe ファイルをコピーします。
  4. kbld フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
  5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
  6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
  7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
  8. 新規 をクリックして新しい行を追加し、kbld ツールへのパスを入力します。
  9. 新しいターミナルのコマンド ラインで kbld version を実行し、kbld の正しいバージョンが適切にインストールされていることを確認します。


imgpkg のインストール

imgpkg は Kubernetes が構成および関連するコンテナ イメージを OCI イメージとして保存し、転送できるようにするツールです。imgpkg は、インターネット アクセスが制限された環境に Tanzu Kubernetes Grid を展開する場合や、独自のマシン イメージをビルドする場合に必要です。Harbor パッケージを構成する場合にも必要となります。

macOS
  1. imgpkg バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip imgpkg-darwin-amd64-v0.31.1+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x imgpkg-darwin-amd64-v0.31.1+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を imgpkg に変更します。

    sudo mv ./imgpkg-darwin-amd64-v0.31.1+vmware.1 /usr/local/bin/imgpkg
    
  3. imgpkg --version を実行して、imgpkg の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    imgpkg --version
    
Linux
  1. imgpkg バイナリを展開し、実行可能にします。

    gunzip imgpkg-linux-amd64-v0.31.1+vmware.1.gz
    
    chmod ugo+x imgpkg-linux-amd64-v0.31.1+vmware.1
    
  2. バイナリを /usr/local/bin に移動し、名前を imgpkg に変更します。

    sudo mv ./imgpkg-linux-amd64-v0.31.1+vmware.1 /usr/local/bin/imgpkg
    
  3. imgpkg --version を実行して、imgpkg の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

    imgpkg --version
    
Windows
  1. imgpkg バイナリを展開します。

    gunzip imgpkg-windows-amd64-v0.31.1+vmware.1.gz
    
  2. imgpkg-windows-amd64-v0.31.1+vmware.1 の名前を imgpkg.exe に変更します。

  3. 新しい Program Files\imgpkg フォルダを作成し、そこに imgpkg.exe ファイルをコピーします。
  4. imgpkg フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
  5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
  6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
  7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
  8. 新規 をクリックして新しい行を追加し、imgpkg ツールへのパスを入力します。
  9. 新しいターミナルのコマンド ラインで imgpkg version を実行し、imgpkg の正しいバージョンが適切にインストールされていることを確認します。


次の手順

Tanzu CLI、kubectl、および Carvel ツールを使用してワークロード クラスタとサービス パッケージを Tanzu Kubernetes Grid に展開する前に、以下の説明に従って Tanzu CLI をスーパーバイザーに接続します。

Tanzu CLI をスーパーバイザーに接続する

スーパーバイザーを Tanzu CLI に登録してからスーパーバイザーにログインするには、次の手順を実行します。スーパーバイザーを Tanzu CLI に登録するのは 1 回だけです。スーパーバイザーが登録されたら、tanzu login の手順に進むことができます。

  1. vCenter Server からスーパーバイザーの IP アドレスを取得します。

    1. [ホストおよびクラスタ] ビューで、スーパーバイザーをホストするデータセンターを選択します。
    2. [名前空間] で、3 つの SupervisorControlPlaneVM インスタンスを含んでいるか、それらに隣接する名前空間を選択します。
    3. メイン ペインの [サマリ] > [ステータス] > [CLI ツールへのリンク] で、[リンクのコピー] をクリックし、URL を記録します(例:https://192.168.123.3)。
  2. IDP なし:外部 ID プロバイダを使用していない場合:

    1. (オプション)「vSphere with Tanzu クラスタでのセキュア ログインの構成」の説明に従って、信頼されている証明書を使用して kubectl vsphere プラグインをインストールおよび構成します。

    2. kubectl vsphere login を実行して vSphere にログインします。この手順の詳細については、「Kubectl を使用した vCenter Single Sign-On ユーザーとしての スーパーバイザー への接続」を参照してください。

      kubectl vsphere login --vsphere-username VSPHERE-USERNAME --server=SUPERVISOR-IP
      

      ここで、VSPHERE-USERNAME は、vCenter Single Sign-On (SSO) アカウントのユーザー名です。たとえば、[email protected] および SUPERVISOR-IP は上記で取得したスーパーバイザーの IP アドレスです。

      信頼されている証明書を使用して kubectl vsphere プラグインを構成しなかった場合は、上記のコマンドに --insecure-skip-tls-verify=true を追加することで、安全でない方法でログインできます。

      注意

      安全でないログインは、開発環境でのみ使用します。

    3. vCenter Server へのログインに使用するパスワードを入力します。

      ログインに成功すると、kubectl vsphere login コマンドは以下を実行します。

      • ローカル kubeconfig ファイルを作成または変更して、Kubernetes API で認証するトークンを追加します。
      • アクセス権を持つすべての Kubernetes コンテキストを一覧表示します。このリストには、スーパーバイザーの IP アドレスが含まれています。
    4. kubectl のコンテキストをスーパーバイザーに設定します。

      kubectl config use-context SUPERVISOR-IP
      

      ここで、SUPERVISOR-IP はスーパーバイザーのコンテキストです。「vSphere with Tanzu のサービスとワークロード」の「スーパーバイザー コンテキストの取得と使用」を参照してください。

  3. スーパーバイザーに接続する tanzu login コマンドを実行するための情報を収集します。

    • スーパーバイザーに使用する tanzu CLI の名前を決定します。
    • ローカル kubeconfig ファイルへのパス。デフォルトは ~/.kube/config で、KUBECONFIG 環境変数によって設定されます。
  4. 次のように、tanzu login コマンドを実行して、上記の値を渡します。

    IDP なし:

    tanzu login --name my-supervisor --kubeconfig ~/.kube/config --context 192.168.123.3
    

    ログイン後、CLI はスーパーバイザーに固有のプラグインをダウンロードします。

    ???  successfully logged in to management cluster using the kubeconfig my-supervisor
    Checking for required plugins...
    Installing plugin 'cluster:v0.25' with target 'kubernetes'
    Installing plugin 'feature:v0.25' with target 'kubernetes'
    Installing plugin 'kubernetes-release:v0.25' with target 'kubernetes'
    Installing plugin 'namespaces:v1.0.0' with target 'kubernetes'
    Successfully installed all required plugins
    

    IDP あり:

    tanzu login --endpoint https://10.73.27.32 --name oidc-user
    
    Detected a vSphere Supervisor being used
    Log in by visiting this link:
    ...
    https://10.27.62.33/wcp/pinniped/oauth2/authorize?..
    ...
    Optionally, paste your authorization code: G2TcS145Q4e6A1YKf743n3BJlfQAQ_UdjXy38TtEEIo.ju4QV3PTsUvOigVUtQllZ7AJFU0YnjuLHTRVoNxvdZc
    ...
    ??? successfully logged in to management cluster using the kubeconfig oidc-user
    Checking for required plugins...
    All required plugins are already installed and up-to-date
    

    上記の例では、https://10.73.27.32 はスーパーバイザー制御プレーンの IP アドレスです。この手順の詳細については、「Tanzu CLI と外部 ID プロバイダを使用した スーパーバイザー への接続」を参照してください。

  5. 次のように、tanzu config server list を実行して、スーパーバイザーが追加されたことを確認します。

    tanzu config server list
    
    NAME           TYPE               ENDPOINT                   PATH                       CONTEXT
    my-supervisor  managementcluster  https://192.168.123.3:443  /home/vmware/.kube/config  192.168.123.3
    

    これで、tanzu login は指定した名前でスーパーバイザーを一覧表示することになります。

    tanzu login
    
    ? Select a server  [Use arrows to move, type to filter]
    > my-supervisor  ()
     + new server
    
  6. スーパーバイザー固有のプラグインとコア CLI プラグインのリストを表示するには、tanzu plugin list を実行します。

    tanzu plugin list
    
    Standalone Plugins
      NAME                DESCRIPTION                                                        TARGET      DISCOVERY  VERSION   STATUS
      isolated-cluster    isolated-cluster operations                                                    default    v0.29.0   installed
      login               Login to the platform                                                          default    v0.29.0   installed
      pinniped-auth       Pinniped authentication operations (usually not directly invoked)              default    v0.29.0   installed
      management-cluster  Kubernetes management-cluster operations                           kubernetes  default    v0.29.0   installed
      package             Tanzu package management                                           kubernetes  default    v0.29.0   installed
      secret              Tanzu secret management                                            kubernetes  default    v0.29.0   installed
      telemetry           Configure cluster-wide telemetry settings                          kubernetes  default    v0.29.0   installed
    
    Plugins from Context:  my-supervisor
      NAME                DESCRIPTION                                                TARGET      VERSION  STATUS
      cluster             Kubernetes cluster operations                              kubernetes  v0.25.0  installed
      feature             Operate on features and featuregates                       kubernetes  v0.25.0  installed
      kubernetes-release  Kubernetes release operations                              kubernetes  v0.25.0  installed
      namespaces          Discover vSphere Supervisor namespaces you have access to  kubernetes  v1.0.0   installed
    

    上の例では、Tanzu CLI のインストール時にインストールされたスタンドアローン プラグイン(login および pinniped-auth など)は、バージョン v0.29.0 です。Tanzu CLI をスーパーバイザーに接続したときにインストールされたスーパーバイザー コンテキストのプラグイン(cluster または kubernetes-release など)は、バージョン v0.25.0 です。これは、vSphere with Tanzu のスーパーバイザーが TKG 2.2 ではなく TKG 2.0 を実行しているためです。ただし、v0.25.0 プラグインは、v0.29.0 の Tanzu CLI およびスタンドアローン プラグインと完全に互換性があり、このバージョンでサポートされています。

  7. (オプション)ワークロード クラスタの作成に進みます。
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