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動的ストレージ

このトピックでは、パーシステント ボリュームとストレージ クラスを使用して、Tanzu Kubernetes Grid (TKG) ワークロード クラスタに動的ストレージを実装する方法について説明します。

概要:PersistentVolume、PersistentVolumeClaim、および StorageClass

Kubernetes クラスタ内で、PersistentVolume (PV) オブジェクトは、ポッドのライフサイクルの影響を受けない共有ストレージをクラスタ ポッドに対して提供します。ストレージは、PersistentVolumeClaim (PVC) オブジェクトを介して PV にプロビジョニングされます。このオブジェクトは、ポッドが基盤となるストレージにアクセスできる容量と方法を定義します。詳細については、Kubernetes ドキュメントの「パーシステント ボリューム」を参照してください。

クラスタ管理者は、StorageClass オブジェクトを定義して、クラスタ ユーザーがさまざまなストレージ タイプとルールで PVC および PV オブジェクトを動的に作成できるようにします。Tanzu Kubernetes Grid には、ユーザーによるターンキー環境でのパーシステント ストレージのプロビジョニングを可能にする、デフォルトの StorageClass オブジェクトも用意されています。

StorageClass オブジェクトには、PV をプロビジョニングする内部または外部サービス プラグインを識別する provisioner フィールドと、Kubernetes ストレージ クラスをインフラストラクチャ レベルで定義されたストレージ オプション(vSphere の仮想マシン ストレージ ポリシーなど)に関連付ける parameters フィールドが含まれます。詳細については、Kubernetes ドキュメントの「ストレージ クラス」を参照してください。

サポート対象のストレージ タイプ

Tanzu Kubernetes Grid は、Kubernetes 内部(「ツリー内」)または外部(「ツリー外」)プラグインによってプロビジョニングされる、さまざまなストレージ タイプの StorageClass オブジェクトをサポートします。

ストレージ タイプ

  • vSphere クラウド ネイティブ ストレージ (CNS)
  • Amazon EBS
  • Azure Disk
  • Azure File
  • iSCSI
  • NFS

vSphere CSI はストレージ DRS をサポートしていませんが、vSphere CSI ドキュメントの「vSphere コンテナ ストレージ プラグインでサポートされる vSphere 機能」で説明されている条件を備えた Storage vMotion をサポートしています。

vSphere CSI は条件付きで Storage vMotion をサポートします。詳細については、CSI ドキュメントを参照してください。

vSphere CNS、Amazon EBS、Azure Disk のデフォルト ストレージ クラスについては、「デフォルト ストレージ クラス」を参照してください。

外部プロビジョニング

TKG v2.2 では、すべてのデフォルト ストレージ クラスが「ツリー内」プロビジョニングではなく、外部(「ツリー外」)ストレージ プロビジョニングを使用します。

  • ストレージ クラスはコア Kubernetes に付属しません。
  • StorageClass オブジェクトの provisioner 値に、kubernetes.io はプリフィックスとして付加されません。
  • プロビジョナは、外部ストレージのコンテナ ストレージ インターフェイス (CSI) 標準に従います。
  • 以前のバージョンの TKG によって展開されたデフォルトのストレージ クラスを持つワークロード クラスタには、ツリー内ストレージ プロビジョニングが含まれる場合があります。「ストレージ クラスを使用したパーシステント ボリュームの作成」を参照してください。

デフォルトのストレージ クラス

Tanzu Kubernetes Grid にはデフォルトの StorageClass オブジェクトが用意されています。これにより、ワークロード クラスタ ユーザーは、クラスタ管理者によって作成された StorageClass オブジェクトを必要とせずに、ターンキー環境のインフラストラクチャでパーシステント ストレージをプロビジョニングできます。

ENABLE_DEFAULT_STORAGE_CLASS 変数は、tanzu cluster create--file オプションに渡されるクラスタ構成ファイル内でデフォルトで true に設定されています。これにより、ワークロード クラスタのデフォルト ストレージ クラスが有効です。

重要

デフォルトのストレージ クラス定義は変更しないでください。ストレージ クラスをカスタマイズするには、TKG によって作成されたデフォルト オブジェクトを変更する代わりに name を使用して新しい StorageClass 定義を作成します。

Tanzu Kubernetes Grid のデフォルトのストレージ クラス定義は次のとおりです。

vSphere CNS

kind: StorageClass
apiVersion: storage.k8s.io/v1
metadata:
  name: default
  annotations:
    storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"
provisioner: csi.vsphere.vmware.com
parameters:
  storagePolicyName: optional

Kubernetes ドキュメントの vSphere CSI ストレージ クラス パラメータを参照してください。

Amazon EBS

kind: StorageClass
apiVersion: storage.k8s.io/v1
metadata:
  name: default
  annotations:
    storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"
provisioner: ebs.csi.aws.com

AWS ドキュメントの Amazon EBS CSI ドライバ ストレージ クラス パラメータを参照してください。

Azure Disk

apiVersion: storage.k8s.io/v1beta1
kind: StorageClass
metadata:
  name: default
  annotations:
    storageclass.beta.kubernetes.io/is-default-class: "true"
  labels:
    kubernetes.io/cluster-service: "true"
provisioner: disk.csi.azure.com
parameters:
  kind: Managed
  storageaccounttype: Standard_LRS
  cachingmode: ReadOnly
volumeBindingMode: WaitForFirstConsumer

Azure ドキュメントの Azure Disk CSI ドライバ ストレージ クラス パラメータを参照してください。

Azure File

kind: StorageClass
apiVersion: storage.k8s.io/v1
metadata:
  name: azure-file
  labels:
    kubernetes.io/cluster-service: "true"
provisioner: file.csi.azure.com
mountOptions:
  - dir_mode=0777
  - file_mode=0777
  - uid=0
  - gid=0
  - mfsymlinks
  - cache=strict
  - actimeo=30
allowVolumeExpansion: true
parameters:
  skuName: Premium_LRS

Kubernetes ドキュメントの Azure File ストレージ クラス パラメータを参照してください。

CNS の設定とストレージ ポリシーの作成 (vSphere)

vSphere 管理者は、vSphere CNS を設定し、Tanzu Kubernetes Grid クラスタ ユーザーのニーズに基づいて仮想ディスク (VMDK) ストレージのストレージ ポリシーを作成できます。

Kubernetes クラスタのパーシステント ストレージには、次のように vSAN またはローカルの VMFS(仮想マシン ファイル システム)を使用できます。

vSAN ストレージ

vSphere Client で vSAN ストレージのストレージ ポリシーを作成するには、[ホーム (Home)] > [ポリシーおよびプロファイル (Policies and Profiles)] > [仮想マシン ストレージ ポリシー (VM Storage Policies)] に移動し、[作成 (Create)] をクリックして [仮想マシン ストレージ ポリシーの作成 (Create VM Storage Policy)] ウィザードを起動します。

vSphere ドキュメントの「ストレージ ポリシーの作成」の手順に従います。次の手順を必ず実行します。

  • [データストア固有のルール (Datastore specific rules)][ポリシー構造 (Policy structure)] ペインで、[「vSAN」ストレージでルールを有効化 (Enable rules for “vSAN” storage)] を選択します。
  • その他のペインを構成するか、必要に応じてデフォルトを受け入れます。
  • 参照のために、StorageClass オブジェクトの storagePolicyName 値としてストレージ ポリシー名を記録します。

ローカル VMFS ストレージ

ローカル ストレージのストレージ ポリシーを作成するには、ストレージにタグを適用し、そのタグに基づいて次のようにストレージ ポリシーを作成します。

  1. トップレベルの vSphere メニューから、[タグとカスタム属性 (Tags & Custom Attributes)] を選択します。

  2. [タグ (Tags)] ペインで [カテゴリ (Categories)] を選択し、[新規 (New)] をクリックします。

  3. カテゴリ名(tkg-storage など)を入力します。チェックボックスを使用して、[データセンター (Datacenter)] およびストレージ オブジェクト([フォルダ (Folder)] および [データストア (Datastore)])に関連付けます。[作成 (Create)] をクリックします。

  4. トップレベルの [ストレージ (Storage)] ビューで VMFS ボリュームを選択し、その [サマリ (Summary)] ペインで [タグ (Tags)] > [割り当て (Assign)]… をクリックします。

  5. [タグの割り当て (Assign Tag)] ポップアップで、[タグの追加 (Add Tag)] をクリックします。

  6. [タグの作成 (Create Tag)] ポップアップで、tkg-storage-ds1 などの名前をタグに付けて、作成した [カテゴリ (Category)] に割り当てます。[OK] をクリックします。

  7. [タグの割り当て (Assign Tag)] で、タグを選択し、[割り当て (Assign)] をクリックします。

  8. トップレベルの vSphere から、[仮想マシン ストレージ ポリシー (VM Storage Policies)] > [ストレージ ポリシーの作成 (Create a Storage Policy)] を選択します。構成ウィザードが起動します。

  9. [名前と説明 (Name and description)] ペインで、ストレージ ポリシーの名前を入力します。参照のために、StorageClass オブジェクトの storagePolicyName 値としてストレージ ポリシー名を記録します。

  10. [ポリシー構造 (Policy structure)] ペインの [データストア固有のルール (Datastore specific rules)] で、[タグベースの配置ルールを有効化 (Enable tag-based placement rules)] を選択します。

  11. [タグ ベースの配置 (Tag based placement)] ペインで、[タグ ルールの追加 (Add Tag Rule)] をクリックし、次の構成を行います。

    • タグ カテゴリ:カテゴリ名を選択します
    • 使用量オプションUse storage tagged with
    • タグ:タグ名を参照して選択します
  12. 他のペインを確認して構成するか、必要に応じてデフォルト値を受け入れ、[確認して完了 (Review and finish)] >[終了 (Finish)] をクリックしてストレージ ポリシーを作成します。

カスタム ストレージ クラスの作成

クラスタ管理者は、次のように新しいストレージ クラスを作成できます。

  1. vSphere で、Kubernetes StorageClass の基盤として使用する仮想マシン ストレージ ポリシーを選択または作成します。
  2. provisionerparameters、およびその他のオプションを指定して、StorageClass 構成の .yaml を作成します。
    • vSphere で、storagePolicyName パラメータを二重引用符で囲んだ文字列の vSphere ストレージ ポリシー名に設定して、Kubernetes ストレージ クラスを vSphere ストレージ ポリシーに関連付けます。
  3. kubectl create -f にファイルを渡します。
  4. kubectl describe storageclass <storageclass metadata.name> を実行してストレージ クラスを確認します。

例については、Kubernetes ドキュメントの「動的プロビジョニングの有効化」を参照してください。

vSphere CSI の情報とリソースについては、VMware vSphere Container Storage Plug-in のドキュメントを参照してください。

クラスタでのカスタム ストレージ クラスの使用

前述の「デフォルトのストレージ クラス」の 1 つを使用しないクラスタ ノードにパーシステント ストレージをプロビジョニングするには、次のように、クラスタ ユーザーがポッド構成にカスタム ストレージ クラスを含めます。

  1. kubectl のコンテキストをクラスタに設定します。例:

    kubectl config use-context my-cluster-admin@my-cluster
    
  2. ストレージ クラスを選択または作成します。

    • 選択する場合
      • 使用可能なストレージ クラスを一覧表示するには、kubectl get storageclass を実行します。
    • 作成する場合:
  3. PVC とその PV を作成します。

    1. PersistentVolumeClaim 構成の .yaml を、StorageClass オブジェクトの metadata.name 値に設定した spec.storageClassName で作成します。例については、Kubernetes ドキュメントの「動的プロビジョニングの有効化」を参照してください。
    2. kubectl create -f にファイルを渡します。
    3. kubectl describe pvc <pvc metadata.name> を実行して PVC を確認します。
    4. PV は PVC で自動的に作成されます。kubectl describe pvc 出力の Successfully provisioned volume の後に一覧表示されている名前を記録します。
    5. kubectl describe pv <pv unique name> を実行して PV を確認します。
  4. PVC を使用するポッドを作成します。

    1. persistentVolumeClaim.claimName 以下の PVC を spec.volumes に含めるように設定する、Pod 構成の .yaml を作成します。例については、vSphere Container Storage Plug-in ドキュメントの「vSphere Container Storage Plug-in を使用したブロック ボリュームの動的なプロビジョニング」を参照してください。
    2. kubectl create -f にファイルを渡します。
    3. kubectl get pod <pod metadata.name> を実行してポッドを確認します。

vSphere CSI のボリューム拡張の有効化 (vSphere 7)

ワークロード クラスタで使用される vSphere CSI ストレージのボリューム拡張を有効にするには、csi-resizer サイドカー ポッドをクラスタの CSI プロセスに追加する必要があります。

ワークロード クラスタの CSI 構成は、Kubernetes シークレットとしてエンコードされます。この手順では、CSI 構成シークレットを修正して csi-resizer プロセスを追加します。このシークレットには、2 つのエンコードされた構成データ文字列(シークレットの以前の CSI 構成データを含む values.yaml 文字列、および csi-resizer ポッドを展開する新しい overlays.yaml 文字列)を組み合わせた stringData 定義が追加されます。

オンライン ボリューム拡張は、vSphere 7.0 Update 2 以降でサポートされています。詳細については、「vSphere with Tanzu でのボリュームの拡張」を参照してください。

  1. 変更するワークロード クラスタの管理クラスタにログインし、ワークロード クラスタの名前を取得する必要がある場合は tanzu cluster list を実行します。

  2. ラベル セレクタ vsphere-csi とクラスタ名を使用して、ワークロード クラスタの CSI シークレットの名前を取得します。

    $ kubectl get secret \
      -l tkg.tanzu.vmware.com/cluster-name=NAME_OF_WORKLOAD_CLUSTER \
      -l tkg.tanzu.vmware.com/addon-name=vsphere-csi
    my-wc-vsphere-csi-secret
    
  3. シークレットのコンテンツのバックアップを次のように YAML 形式で vsphere-csi-secret.yaml に保存します。

    kubectl get secret my-wc-vsphere-csi-secret -o yaml > vsphere-csi-secret.yaml
    
  4. シークレットの現在のコンテンツを、data.values 値を base64 デコードして、プレーン YAML に出力します。

    $ kubectl get secret my-wc-vsphere-csi-secret -o jsonpath={.data.values\\.yaml} | base64 -d
    
    #@data/values
    #@overlay/match-child-defaults missing_ok=True
    ---
    vsphereCSI:
    CSIAttacherImage:
      repository: projects.registry.vmware.com/tkg
      path: csi/csi-attacher
      tag: v3.0.0_vmware.1
      pullPolicy: IfNotPresent
    vsphereCSIControllerImage:
      repository: projects.registry.vmware.com/tkg
      path: csi/vsphere-block-csi-driver
      tag: v2.2.0_vmware.1
      pullPolicy: IfNotPresent
    livenessProbeImage:
      repository: projects.registry.vmware.com/tkg
      path: csi/csi-livenessprobe
      tag: v2.2.0_vmware.1
      pullPolicy: IfNotPresent
    vsphereSyncerImage:
      repository: projects.registry.vmware.com/tkg
      path: csi/volume-metadata-syncer
      tag: v2.2.0_vmware.1
      pullPolicy: IfNotPresent
    CSIProvisionerImage:
      repository: projects.registry.vmware.com/tkg
      path: csi/csi-provisioner
      tag: v2.0.0_vmware.1
      pullPolicy: IfNotPresent
    CSINodeDriverRegistrarImage:
      repository: projects.registry.vmware.com/tkg
      path: csi/csi-node-driver-registrar
      tag: v2.0.1_vmware.1
      pullPolicy: IfNotPresent
    namespace: kube-system
    clusterName: wc-1
    server: 10.170.104.114
    datacenter: /dc0
    publicNetwork: VM Network
    username: <MY-VSPHERE-USERNAME>
    password: <MY-VSPHERE-PASSWORD>
    
    
  5. エディタで vsphere-csi-secret.yaml を開き、次の手順を実行して、以下のコードのようになるようにします。

    1. 長い文字列である values.yaml の既存の定義を削除します。
    2. 最初の行の後に、stringData を定義する行を追加し、values.yaml をインデントして最初の要素にします。
    3. 前の手順の data.values 出力をコピーします。
    4. 3 行目の後で、data.values の出力を貼り付けて、それを values.yaml の値としてインデントします。
    5. values.yaml の定義のすぐ下に、次に示すように、overlays.yaml に別の stringData 定義を追加します。ファイル内の他の定義は変更しないでください。
    apiVersion: v1
    stringData:
      values.yaml: |
        #@data/values
        #@overlay/match-child-defaults missing_ok=True
        ---
        vsphereCSI:
          CSIAttacherImage:
            repository: projects.registry.vmware.com/tkg
            path: csi/csi-attacher
            tag: v3.0.0_vmware.1
            pullPolicy: IfNotPresent
          vsphereCSIControllerImage:
            repository: projects.registry.vmware.com/tkg
            path: csi/vsphere-block-csi-driver
            tag: v2.2.0_vmware.1
            pullPolicy: IfNotPresent
          livenessProbeImage:
            repository: projects.registry.vmware.com/tkg
            path: csi/csi-livenessprobe
            tag: v2.2.0_vmware.1
            pullPolicy: IfNotPresent
          vsphereSyncerImage:
            repository: projects.registry.vmware.com/tkg
            path: csi/volume-metadata-syncer
            tag: v2.2.0_vmware.1
            pullPolicy: IfNotPresent
          CSIProvisionerImage:
            repository: projects.registry.vmware.com/tkg
            path: csi/csi-provisioner
            tag: v2.0.0_vmware.1
            pullPolicy: IfNotPresent
          CSINodeDriverRegistrarImage:
            repository: projects.registry.vmware.com/tkg
            path: csi/csi-node-driver-registrar
            tag: v2.0.1_vmware.1
            pullPolicy: IfNotPresent
          namespace: kube-system
          clusterName: wc-1
          server: 10.170.104.114
          datacenter: /dc0
          publicNetwork: VM Network
          username: <MY-VSPHERE-USERNAME>
          password: <MY-VSPHERE-PASSWORD>
      overlays.yaml: |
        #@ load("@ytt:overlay", "overlay")
        #@overlay/match by=overlay.subset({"kind": "Deployment", "metadata": {"name": "vsphere-csi-controller"}})
        ---
        spec:
          template:
            spec:
              containers:
              #@overlay/append
                - name: csi-resizer
                  image: projects.registry.vmware.com/tkg/kubernetes-csi_external-resizer:v1.0.0_vmware.1
                  args:
                    - "--v=4"
                    - "--timeout=300s"
                    - "--csi-address=$(ADDRESS)"
                    - "--leader-election"
                  env:
                    - name: ADDRESS
                      value: /csi/csi.sock
                  volumeMounts:
                    - mountPath: /csi
                      name: socket-dir
    kind: Secret
    ...
    
  6. kubectl apply を実行して、修正された定義でクラスタのシークレットを更新し、csi-controller ポッドを再作成します。

    kubectl apply -f vsphere-csi-secret.yaml
    
  7. vsphere-csi-controller および外部リサイズ機能がクラスタで動作していることを確認するには、次の手順を実行します。

    1. vsphere-csi-controller が 6 つの健全なポッドがあるワークロード クラスタで実行されていることを確認します。

      $ kubectl get pods -n kube-system -l app=vsphere-csi-controller
      NAME                                     READY   STATUS    RESTARTS   AGE
      vsphere-csi-controller-<ID-HASH>   6/6     Running   0          6m49s
      
    2. vsphere-csi-controller のログを確認して、外部リサイズ機能が開始したことを確認します。

      $ kubectl logs vsphere-csi-controller-<ID-HASH> -n kube-system -c csi-resizer
      I0308 23:44:45.035254       1 main.go:79] Version : v1.0.0-0-gb22717d
      I0308 23:44:45.037856       1 connection.go:153] Connecting to unix:///csi/csi.sock
      I0308 23:44:45.038572       1 common.go:111] Probing CSI driver for readiness
      I0308 23:44:45.040579       1 csi_resizer.go:77] CSI driver name: "csi.vsphere.vmware.com"
      W0308 23:44:45.040612       1 metrics.go:142] metrics endpoint will not be started because `metrics-address` was not specified.
      I0308 23:44:45.042184       1 controller.go:117] Register Pod informer for resizer csi.vsphere.vmware.com
      I0308 23:44:45.043182       1 leaderelection.go:243] attempting to acquire leader lease  kube-system/external-resizer-csi-vsphere-vmware-com...
      I0308 23:44:45.073383       1 leaderelection.go:253] successfully acquired lease kube-system/external-resizer-csi-vsphere-vmware-com
      I0308 23:44:45.076028       1 leader_election.go:172] new leader detected, current leader: vsphere-csi-controller-87d7dcf48-jcht2
      I0308 23:44:45.079332       1 leader_election.go:165] became leader, starting
      I0308 23:44:45.079638       1 controller.go:241] Starting external resizer csi.vsphere.vmware.com
      

オンライン モードまたはオフライン モードで vSphere CSI ストレージ ボリュームを拡張する方法の詳細については、「vSphere with Tanzu でのボリュームの拡張」を参照してください。

トポロジ対応のボリュームのプロビジョニング (vSphere)

スタンドアローン管理クラスタから作成されたワークロード クラスタの場合は、トポロジ対応のローカル ストレージ ボリューム プロビジョニングを構成できます。トポロジ対応のボリューム プロビジョニングにより、Kubernetes はボリュームを動的にプロビジョニングするときにインテリジェントな決定を下すことができます。Kubernetes は、ポッドのボリュームをプロビジョニングするのに最適な場所でスケジューラ入力を取得します。

アベイラビリティ ゾーン (AZ) を作成します。

  1. 複数のアベイラビリティ ゾーンへのワークロード クラスタの展開(vSphere テクニカル プレビュー)」で説明されている手順に従って、vSphere で次を作成します。

    1. ホスト グループと仮想マシン グループを追加します。
    2. 仮想マシン グループをホスト グループ内に制限するルールを追加します。

      1 つの仮想マシン グループとホスト グループを使用して、ワークロード クラスタで AZ を実行します。

      この制限ルールは、ローカル ボリューム構成でのみ使用します。複数のアベイラビリティ ゾーンに展開する場合は、制限ルールを作成する必要はありません。

    3. カスタム リソース定義 (CRD) VSphereFailureDomain および VSphereDeploymentZone を、スタンドアローン管理クラスタに展開します。

      AZ は、VSphereDeploymentZone にマッピングしてから、vSphere のホスト グループにマッピングします。

  2. 新しい AZ を追加します。新しい AZ は、ytt オーバーレイ構成を使用するか、Tanzu CLI を使用して追加できます。

    ytt
    レガシー クラスタとクラッシー クラスタの ytt オーバーレイ構成を示します。

    レガシー クラスタ

    #@overlay/match by=overlay.subset({"kind":"MachineDeployment", "metadata":{"name": "${CLUSTER_NAME}-md-0"}})
      ---
      apiVersion: cluster.x-k8s.io/v1beta1
      kind: MachineDeployment
      metadata:
        name: #@ "{}-md-0".format(data.values.CLUSTER_NAME)
      spec:
        clusterName: #@ data.values.CLUSTER_NAME
        replicas: #@ data.values.WORKER_MACHINE_COUNT_0
        selector:
          matchLabels: null
        strategy:
          type: #@ verify_and_configure_machine_deployment_rollout_strategy(data.values.WORKER_ROLLOUT_STRATEGY)
        template:
          metadata:
            labels:
              node-pool: #@ "{}-worker-pool".format(data.values.CLUSTER_NAME)
          spec:
            clusterName: #@ data.values.CLUSTER_NAME
            version: #@ data.values.KUBERNETES_VERSION
            bootstrap:
              configRef:
                name: #@ "{}-md-0".format(data.values.CLUSTER_NAME)
                apiVersion: bootstrap.cluster.x-k8s.io/v1beta1
                kind: KubeadmConfigTemplate
            infrastructureRef:
              name: #@ "{}-md-0".format(data.values.CLUSTER_NAME)
              apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
              kind: AWSMachineTemplate
            failureDomain: #@ default_az_0
    
    

    クラッシー クラスタ

    workers:
      machineDeployments:
      #@overlay/match by=overlay.index(0)
      - class: tkg-worker
        name: md-0
        replicas: #@ data.values.WORKER_MACHINE_COUNT_0
        #@overlay/match missing_ok=True
        failureDomain: #@ default_az_0
        metadata:
          annotations:
            run.tanzu.vmware.com/resolve-os-image: #@ "ami-region={},os-name={},os-arch={}".format(data.values.AWS_REGION, data.values.OS_NAME, data.values.OS_ARCH)
    
    Tanzu CLI
    Tanzu CLI を使用してトポロジ対応のローカル ストレージ プロビジョニングをサポートする新しい AZ を作成できます。

    レガシー クラスタ

    tanzu cl node-pool set cl-name -f node-pool.yaml
    
    # node-pool.yaml
    name: vsphere-wc-1-manual-node-pool
    replicas: 1
    az: "rack4"
    

    クラッシー クラスタ

    ClusterClass ベースのクラスタのノード プール構成」の「設定(作成)」を参照してください。

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