Tanzu Kubernetes Grid ユーザーは、Tanzu CLI および Kubernetes CLI (kubectl
) を使用して管理クラスタにログインし、tanzu cluster create
コマンドを発行してワークロード クラスタを作成したり、tanzu package install
コマンドを発行してホストされたアプリケーションが使用するクラスタにパッケージ サービスをインストールしたりします。
管理クラスタは、クラスタ API、Carvel ツール、およびその他のソフトウェアを実行して、これらのコマンドを処理します。
管理クラスタは、ワークロード クラスタとパッケージ サービスの管理、およびコンテナ ネットワークおよびその他のシステムレベルのエージェントの実行を目的としています。
管理クラスタには、異なるコンポーネント セットを使用して異なるインフラストラクチャで実行される 2 つの展開オプションがあります。
スタンドアローン管理クラスタは、複数のクラウド インフラストラクチャで TKG をサポートする専用仮想マシンとして実行される管理クラスタです。このオプションでは、「TKG の展開」とは、vSphere、AWS、Azure などのインフラストラクチャに管理クラスタを展開することです。
重要Tanzu Kubernetes Grid v2.4.x は、AWS および Azure でのスタンドアローン TKG 管理クラスタと TKG ワークロード クラスタの作成をサポートする TKG の最後のバージョンです。AWS および Azure でスタンドアローン TKG 管理クラスタと TKG ワークロード クラスタを作成する機能は、Tanzu Kubernetes Grid v2.5 リリースで削除されます。詳細については、『VMware Tanzu Kubernetes Grid v2.4 Release Notes』の「AWS および Azure での TKG 管理クラスタとワークロード クラスタの廃止」を参照してください。
どちらの場合も、管理クラスタは、より高いレベルの機能をラップしてクラスタ API に追加する API を公開します。クライアント側で、Tanzu CLI はより高いレベルの機能をラップし、Kubernetes およびクラスタ API CLI である kubectl
および clusterctl
に追加します。
vSphere 7 または 8 への TKG 展開の場合、ほとんどのユースケースで最適なオプションは、vSphere with Tanzu スーパーバイザーを使用することです。
特に、スーパーバイザーには次の機能があります。
次の状況では、スタンドアローン管理クラスタを使用する必要があります。
vSphere 7 および 8 で、スーパーバイザーがまだ提供していない次の機能が必要な場合は、スーパーバイザーではなくスタンドアローン管理クラスタでの TKG を使用することを検討してください。
TKG 2.x は、スーパーバイザーとスタンドアローン管理クラスタの 2 つの管理クラスタ展開オプションについて、Tanzu CLI と基盤となるオブジェクト定義を統合しますが、Tanzu CLI バージョンの互換性は 2 つの間で異なります。
TKG の 2 つの展開オプションで動作する Tanzu CLI のバージョンと vSphere のバージョンについては VMware Tanzu CLI ドキュメントの「 VMware Tanzu 製品の互換性」の表を参照してください。
重要vSphere with Tanzu に組み込まれている TKG API のバージョンが、スタンドアローン管理クラスタを作成する Tanzu CLI
management-cluster
プラグインのバージョンよりも遅れる場合があります。つまり、新しいバージョンの Tanzu CLI では、互換性のあるスーパーバイザではサポートしていない機能を、互換性のあるスタンドアローン管理クラスタでサポートしている可能性があります。