RegistryIsolationMode パラメータは、パッケージ内のレジストリ キーの隔離モードを制御します。この設定は、明示的な設定のないレジストリ キーに適用されます。

キャプチャ プロセスでは、このパラメータの値は設定されません。レジストリの隔離モードは、Package.ini ファイルでのみ構成できます。

ThinApp では、初期のレジストリ隔離モードは WriteCopy に設定されます。

このモードでは、システム DLL を検出およびロードする機能がブロックされるため、Package.ini ファイルで Full 隔離モードは使用しないでください。Full 隔離モードは、オーバーライド メカニズムとして使用できます。プロジェクト ディレクトリにあるレジストリ キーのテキスト ファイルで、構成された RegistryIsolationMode パラメータに例外を記述することができます。例外は、HKEY_CURRENT_USER.txt などのファイルに、isolation_full HKEY_CURRENT_USER\Software\Macromedia として表示されることがあります。

キャプチャされたアプリケーションの仮想ファイルに対する実行時の変更は、隔離モードの設定とは関係なくすべてサンドボックスに保存されます。実行時には、仮想レジストリ ファイルと物理レジストリ ファイルの区別はアプリケーションには認識されません。ただし、両方のレジストリ ファイルが同じ場所に存在する場合は、必ず物理レジストリ ファイルより仮想レジストリ ファイルが優先されます。仮想エントリと物理エントリが同じ場所に存在する場合、アプリケーションでは必ず仮想コンポーネントとやり取りを行うため、隔離モードはこれらのエントリへのアクセスに影響することはありません。

パッケージとは別個に物理レジストリを介して外部のグループ ポリシーの更新が行われる場合は、パッケージから仮想レジストリ ファイルを削除し、各仮想レジストリ ファイルの親ファイルで Full の隔離が使用されていないことを確認することができます。子ファイルで親コンポーネントから隔離モードが継承されるため、親ファイルに Full の隔離が設定されていると、アプリケーションが子の物理ファイルを参照できないようにブロックされる可能性があります。

レジストリでの WriteCopy 隔離の使用

この例では、RegistryIsolationMode パラメータを変更して、アプリケーションでホスト コンピュータからのキー読み取りは許可し、ホスト コンピュータへの書き込みは禁止する方法を示します。

[Isolation]
 RegistryIsolationMode=WriteCopy

レジストリでの Merge 隔離の使用

この例では、パッケージで特に指定がない限り、アプリケーションがコンピュータ上に任意のキーで書き込めるようにする方法を示します。

[Isolation]
 RegistryIsolationMode=Merged